聴くということ
聞いた内容を知るには
聴くという字は、耳と目と心が入っている。
このセリフ、小学校の先生なら一度は言ったことがあるのではないでしょうか。
かくいう私も経験あります。もちろん話を聞いていない子がたくさんいたときにです。しかし、この話も届いてほしい子には届かないのが真実です泣。届かなくてもいい子にはめちゃくちゃ届きます。
さて、なぜ話をしている側の人が話が届いているかどうかを分かるのでしょうか。
その代表例が、冒頭に出てきた「目」です。話をしている人の方をきちんと見ましょうという指導をするのです。これは、なぜというより話がしにくいからという理由が多いと思います。
この場合、話を聞くという行為そのものに焦点をあてています。
二つ目の確認方法は、行動です。「算数の教科書を出しましょう」と指示をした場合、聞いているかどうかはきっと「目」では判断しません。算数の教科書を出したかどうかという行動で判断します。
この場合、話を聞いて理解するということに焦点をあてています。
耳から得る情報
当然、難しいのは行動で確認する方法です。本当にしてほしい「きく」は後者だと思います。しかし、私は前者の「相手の目を見る」をまず丁寧にやるべきだと考えています。
人が情報を受け取るとき、83%が視覚からだそうです。聴覚は11%だそうです。もちろん聴覚に意識を集中しているときは、もっと上がるのかもしれませんが、それでも情報を受け取ろうとするときに視覚を使わない理由はありません。
また、コミュニケーションの際、「表情、身振り手振り、姿勢などから伝わるのは53%だそうです。つまり、半分は視覚を使わないと原理的に情報を受け取ることができません。
これらの数字は、インターネットの検索した数字なので絶対の真実かどうかわかりませんが、私の体感的にもこの数字に納得できます。目を見ていないから伝わらないと言うよりかは、目を見ればだいたい伝わるという感じです。
おうちでできる聞く
そこで、自分を振り返ります。私の記事をいつも読んでくださっている方なら、毎度おなじみですが、親と子の入れ替えです。
日常的に子どもの話をしっかりと目を見て聞いているでしょうか。
現代人はとても忙しいです。やるべきタスクに追われ、スマートフォンというデバイスによりいつでもどこでも仕事ができてしまいます。仕事だけではありません。Youtubeを代表例に、ネットフリックスやHuluなど自分の都合の良い時間に自分好みのエンタメも見ることができます。隙間の時間でなんでもできてしまいます。
特に小さいお子さんをおもちの親御さん。子どもの面倒を見るのは時間をとられるだけでなく、エネルギーもとられます。ストレスもたまることでしょう。休憩なんて本当にない。でも子どもの放置はできない。家事もたまる一方。なんならパパも子どもみたいにやりっぱなし。はぁー。
そんな方にとって、子どものたわいのない話を目を見て聞くなんて夢のまた夢…。そんな感じかと思います。分かります。私もそうです。
だからいつもじゃなくていいのです。子どもだってパパ、ママが忙しいのは十分知っています。だからこそ。忙しいママやパパだからこそ。少しでも目を見て聞いてくれれば満足できるのです。
忙しいパパが話を聞いてくれた。忙しいママが話を聞いてくれた。こう思ってくれるのです。
おすすめは、ご飯の時。その時間だけ、テレビ、スマホ、本をなくしてみてください。そしてニコニコさえしていれば、子どもが勝手に話し始めるでしょう。
やってほしいときはまず自分から。「聴く」ことをしてもらえたとき、こちらも「聴く」ことをします。まず目を見ることから始めましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。素敵な一日をお過ごしください。