会社の情報を得ようとしない人に未来はないと思う。
こんにちは。佐賀県でキャラクターショーや子供向けのイベントを手掛けています崖っぷちの会社、株式会社サニムの小松一俊です。
さて、今日は会社の情報を得ようとしない人に未来はないというテーマで話していこうと思います。
以前から割と話している内容ですが、僕らの株式会社サニムでは情報は全てガラス張りです。社長の給料や同僚の給料、なんなら社長の車のガソリン代まで確認しようと思えば簡単に見つかります。
もちろん、これには賛否両論あると思いますが、僕を入れて5人の会社です。それで何の問題もないと思います。
さらに、サニムでは過去の決算書も残っているものは全て事務所の本棚にそのまま並んでいます。調べる気があれば、過去のメンバーの給料なんかも調べることができると思います。面倒なので調べません。
ただ、簡単に過去の役員の役員報酬はわかるので、調べているメンバーもいるかも知れません。過去の役員は高給取りです。(羨ましい。。)
知っての通り、株式会社サニムは債務超過で崖っぷちの会社です。過去のメンバーから反発はあるでしょうかが、端的に経営に失敗してきた会社です。なので、決算書を確認するだけで、なぜ失敗してきたかという情報を取ることは簡単です。数字にアレルギーがなければすぐ分かると思います。
また、僕が社長になってからは、自分で言うのもなんですが、確実に成功しています。(まだまだゴールは遠いですが)
つまり、最近の決算書と会計アプリのfreeeを利用すれば、うちのスタッフなら誰でも成功要因をすぐに見つけられると思います。
つまり、最も身近に経営に関しての良い例と悪い例があり、さらに日々の業務で体験することもできるようになっていると言うことです。
Amazonで「経営改善」なんて本を探してもサンプルページではしっくりこない、本屋に並んでいる「経営改善」の本を読んでも書いてある内容の前に語句の意味で躓くなんてことは多いと多います。しかし、自分が働いている会社で体験しているとなれば理解と吸収は早いと思います。
確かサラリーマン金太郎という漫画でも、左遷された金太郎が時間があるからと自分の会社のことをちゃんと理解しようと財務経理を確認しているシーンがあったと思います。
そうなんです。僕らの株式会社サニムじゃなくても色々な会社で情報の大多数が社内ではガラス張りになっていたり、聞けば教えてくれる状況だったりするんです。
それを利用せずに、読んでもその2割程度しか理解できない文章で書かれた経営論や一般的とか学問的な経営学を学んでも全くとは言いませんが、意味はないと思います。書籍から学び、血肉にするには時間が必要なので、その前に現場で直接学ぶ方が先だと僕は考えます。という話です。
ドラゴンボールの悟空が修行で腕立て伏せをする時は、地球からナメック星に行く時のように時間がある時だけです。
まず、会社の状況を把握し、得られる情報をちゃんと得て、経験として活かしてから、自分に必要な知識を得るために書籍を探すという流れが僕はいいと思います。
例えば、株式会社サニムでは3つの基本事業で会社が動いています。キャラクター事業、イベント事業、MC事業です。
売上高で並べると①キャラクター事業②イベント事業③MC事業ですが、利益率で並べると①MC事業②イベント事業③キャラクター事業です。
以前と比べ社員数も少なく、会社運営にかかるコストもかなり削減できている状況下にあるので、今後の方向性としては①MC事業の拡大②イベント事業中心の展開③キャラクター事業の縮小ということが、安易ではありますが思いつくと思います。
会社の情報を得た上で、自分なりに会社の方向性を考えておくと、例えば中長期計画発表なんて場面で示された方向性が自分の考えているものと違っていた場合、なぜ違っているのか?なぜその方向性が今求められたのか?などをさらに考えることが出来ます。つまり、現在の「起業家」や「フリーランス」が求められつつある社会において、経営者として思考訓練が実践できるということにつながります。
先ほど記載した今後の方向性には市場の動向が含まれていないので、実際のところは少し違う方向性になると思いますが、大まかな方向性は「安易」と表現しましたが、この方向で進むことになると思います。
少し話はそれますが、僕は以前システムキッチンのミカドという会社で働いていました。ミカドは2009年12月24日に民事再生法適用を申請し、事実上の倒産をしたのですが、僕はその直前に転職し従業員としている間に会社が倒産するということを免れています。今考えると、当時は独身だったし、当面の生活費もあったので経験として倒産してもよかったかなとは思いますが、免れたのは必然だったので、少しお話したいと思います。
金額に関しては全て計算しやすいように仮の金額でお話します。
営業サイドが教えられた情報
システムキッチンの定価500,000円・原価率25%(粗利額125,000円)
本当の数字
システムキッチンの定価500,000円(同じ)
原価率15%(粗利額75,000円)
※10%の原価率の差は営業部門の本部経費
※原価率15%に製造部門の本部経費は含まれている
こういった情報が営業スタッフに製造部門から情報漏洩が起きていました。しかし、営業から営業と情報が伝達されていく中、営業部門の本部経費という情報は無くなっていき「本当の原価率は15%」という情報だけが一人歩きしていた状況でした。さらに誰が言い出したのか原価率15%を守れば赤字にならないというルールまで出来上がっていました。これは本当に謝りで営業に教えられていた25%を守れば本部経費を死守できるので赤字にはならないというのが本当のルールでした。
当時、この業界にいた人なら知っているんですが、安さのミカドは結構有名でした。
問題点は2つあります。
①営業スタッフが原価率などの言葉を正しく理解していないため、原価率を死守すれば赤字にならないと思い込んだ。経費もそうですが、そもそも会社利益をどう考えていたのか。。。
②会社が情報操作を行い本来正確に伝えておかなければならない利益構造を誤魔化したため、従業員が都合の良いように解釈をした。
僕も当時はよく分からないまま、上司の指示で15%ルールに沿って限界まで値引きをしたこともありますが、割と勉強好きだったこともあり、なんとなく言っていることがおかしいし、このルールのまま営業が販売を続ければ会社は発展しないし、倒産に向かってしまうと思い転職をしました。
結局、その数ヶ月後のクリスマスに従業員は大変なプレゼントをもらってしまうことになったようです
この経験もあり、僕は会社の情報は隠したり、曲げたりして伝えないように心がけています。
少し長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。もし興味があれば株式会社サニムのFacebook、Instagram、TwitterなどSNSや社員全員で話しているポッドキャストもありますので検索してみてください。
今後ともよろしくお願いします。