なぜ、サニムの社長になったのか?
こんにちは。
佐賀県でキャラクターショーを中心に子供向けイベントを手掛けています株式会社サニムの代表の小松一俊です。
もう少し、簡単に自己紹介をしておきます。
兵庫県出身で、高校卒業までは兵庫県の超田舎に住んでいました。高校卒業後、その超田舎を出て、神戸、大阪に住んで大学生をしていました。大学卒業後はそのまま大阪の会社に就職し、いろいろな職業を転々としていましたが、サニムに入る前の会社で福岡に転勤になり、福岡に引越しした後、退職しました。
退職後、せっかく九州に来たんだからと九州観光をしてから大阪に帰ろうと思っていたんですが、九州観光のための小遣い稼ぎでアルバイトをしたことが縁でサニムへ就職し、現在に至ります。
一応、アルバイトから成り上がりの社長です。
という経緯でサニムの社長をしているので、前社長の血縁とか、叩き上げとかではなく、勢いみたいな感じで社長になりました。
社長になったのは2016年なので4年目のまだまだ新人社長です。そもそも、サニム歴も現従業員の中で一番短く、8年くらいだったと思います。
とにかく、こんな感じで特に明確な理由なく社長になったので、よく聞かれるのが、「なぜ、社長になったんですか?」です。
質問をされた方に納得してもらえる回答がなかなか無いので困るんですが、理由は2つあります。
1つ目は、どちらかと建前的な理由ですが、サニムはキャラクターショーという少し特殊なイベントを中心にしている会社なので、キャラクターショーが好きで仕方ないというスタッフが多くいます。彼らのその場所をもう少し守ることができればと思ったからです。
2つ目の理由の前に少しサニムの実情をお話しすると、僕が社長に就任した当時、既に会社の負債は2億5千万円を超えていました。会社の売上はおおよそ2億円だったので売り上げよりも負債が多い債務超過の会社の中でも、かなり厳しい会社でした。今月末の支払いもできるのか?という疑問が毎月ある、そんな会社です。
なので、余計に「なぜ、社長になったんですか?」という質問が多いということです。
現在の負債は約1億5千万円と社長就任当時から約1億円返済したことになります。4年で1億円返済と順調だった話はまた別の機会に話せればと思います。
話を戻して、2つ目の理由ですが、面白そうだった。という理由です。まず、先ほどお話ししたようにサニムはひどい債務超過の会社で、本来、いつ倒産してもおかしく無い会社でした。その中で、具体的な再建案を金融機関に提案する能力があった僕が会社の代表になるのは必然で、金融機関から見た場合も代表になって欲しい人材だったと思います。
特に能力が高かったとか、経験があったという話ではなく、僕以外は完全にイベント畑で育った人材だったので、選択肢がなかったというのが正解です。なので、選ばれてしまった僕は、本来、会社の代表が会社の債務に対しては連帯保証をするんですが、僕の場合は連帯保証人にならなくて良いという条件で代表になるというメリットがありました。
このあたりの話は現在は中小企業庁の事業承継時の経営者保証解除の対策などを調べてもらうとわかりやすいと思います。
前段が長くなってしまいましたが、要するに
①社長になり倒産する
②社長になり経営改善する
ともに、僕にとってはデメリットは少なく、そして本来なら経験できないであろう、会社の倒産またはV時回復を体験できるというメリットがあったということになります。
どちらの経験も絶対に面白いという確証がなんとなくありました。迷ったら面白い方を選ぶ方がいいというのも僕の中にある軸の1つです。
とにかく借金は多かったですが、運転資金もでき、毎月の支払いに困ることもなくなり、いろいろな保険関係の支払いも年払いで一括で支払えるようになるなど、以前のサニムでは考えられない余裕が生まれ、ある意味、順風満帆な状態でしたが、今年に入り新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、あらゆる世の中のイベントが中止となり、仕事がなくなってしまい、できた余裕が毎月なくなっていっているという状態です。
が、迷ったら面白い方を選ぶという僕の考え方が伝染ったのか、会社自体に不安な雰囲気はなく、テレワークのため、週1回しかみんなとは合わないですが、なんとなく楽しそうな会社です。
次回以降、どうやってサニムが変わっていったのかを話そうと思います。
コロナを機に各種SNSも積極的に使うようになりましたので、よかったらのぞいて見てください。それでは。