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ラグスタcolumn3-1「モチベーションの本質」
ラグビーと勉強を両立させることは簡単ではない。
一般的に、ある物事を極めんとするならば、それ1つに専念するのが正道である。
にもかかわらず、敢えて両方追ってみようというのなら、それをする意義と、成し遂げる覚悟と、己に対する深い理解がなくてはならない。
意義・覚悟・理解。この3つの順番は「理解→意義→覚悟」である。覚悟はモチベーションとも言い換えられる。
モチベーションを保つのは大変である。1週間なら持つかもしれない。では1か月後は、半年後は、はたまた1年後はどうか。
漫然とした「やる気」ほどもろいものはない。
自分自身の理解から発せられる「両立の意義」が必要なのである。意義は人それぞれであるべきだ。
例えば、私の自己評価として、気分屋で飽きやすいことが挙げられる。勉強だけに集中しようとしても長くは続かないのが、これまでの経験上、分かりきっている。ラグビーと勉強を交互に行うことで気持ちをリセットし、相乗効果を狙う。これが私の両立の意義である。
いくらラグビーが大好きで並々ならぬ熱意を抱いているとしても、それに流されて両立の未知を選択することは危うく感じられる。どちらかが立ち行かなくなった場合の言い訳を作り出しかねない。
一兎も得ずして飢えるようなことがないよう、両立を保つ算段を冷静につけておきたい。
(文:二兎Beプロジェクトメンバー/工学部2年/小林龍之介)