第3タームスタート!日南町インターン2022実施体験談・その4
こんにちは!
最近、映画に挿入されているクラシック音楽を夜な夜な動画配信サイトで漁ることがブームの田なかです!
今回も日南町インターンのお話です。
いよいよ後半の第3タームがスタート!
この回からは農業メインではなく、地域おこし協力隊の私の活動に沿ったインターンのスタートです!
実は今回からのインターンでは、参加者に対していくつかの目標が定められています。
それは、多里地域を中心とする日南町のことを知ってもらい、地域で出会った方々との交流の中から新しく知り得た物事を吸収して自分自身の見識を広げていく、というものです。
また、目標をこなしていくにあたって、最終的に人生の選択肢や可能性を広げ、直線的ではなく回り道をして物事に取り組む良さに気が付いてもらうことが、私たちの目的でもあります。
それでは、今回のインターン生さん(以下Cさんとします)が目標を達成できるのかどうかをさっそく見てみましょう!
1日目
前半のタームが終わり、休みを挟んだ9月7日。
実は台風が鳥取全域に突撃し、この日の前日は大荒れの天気。公共交通機関も大打撃を受け、学生の方が乗る列車にも影響が出ていましたが、無事合流することができました。
合流した後は、日南町の山上にあるパン屋さん『さくらんぼん』で昼食用のパンを買い、私の自宅に向かいました。
自宅ではまず初めに昼食を済ませ、午後からの活動の予定の確認をしました。
その後休憩を挟み、Cさんに日南町の地域の位置関係や雰囲気を知ってもらうために町内にある神社を巡りました。
始めに訪れたのは、生山駅近くにある生山神社でした。
以前記事にまとめたことのあるこの神社に行くには、なんと踏切の無い線路を渡る必要があります。
台風が過ぎ去った次の日ということもあり、拝殿まで続く階段にはたくさんの落ち葉や木の枝が散乱していました。賽銭箱も転がっており、Cさんと2人で慌てて直しました。
その後、町内の主要道路である国道183号線沿いにある『霞神社』と『樂樂福神社』へ訪問しました。
新しい気づきや面白いなと思ったポイントを共有しつつ、次に向かったのは活動のメイン拠点となる多里地域でした。
多里地域では、『出立山キャンプ場』や『多里神社』、『鍵掛峠』を回った後、上萩山地区に向かいました。
上萩山地区は多里地域の中でも標高の高い場所に位置しており、山との距離間や田んぼの形が他の地域と大きく異なります。
実際にその違いを体感するため、田んぼが一望できるところに車を停め、Cさんと何が見えるか、何が違うのか、何に一番興味を持つか、といったことを互いに質問しあいました。
その後、ボスの家でミーティングを挟み、この日は帰路に付きました。
2日目
2日目は朝から白菜の定植準備、午後からは稲刈りの見学をしました。
この日の活動は、畑の肥料まきからのスタート。畑を何度も往復し、数十キロの肥料を撒いていきました。
その後、トラクターを使って耕耘してから管理機で畝立てをしました。
特に畝立ては真っすぐなるように調節するのが難しく、私もCさんも四苦八苦しながら取り組みました。
昼休憩を挟んだ後、もち米の稲刈りの様子を見学しました。
そこでは、地域の方に昔と今の稲刈りの違いや、多里で使われる方言のお話を教えてもらいました。また、コンバインの乗車経験をすることもでき、貴重な時間を過ごすことができました。
3日目
次の日は、多里地域に伝わる伝統芸能『かしら打ち』と関わりのある神社を巡りました。
多里地域で行われるかしら打ちのルーツは、広島県の庄原市にあると言われており、私たちは朝早くから広島方面に向かって車を走らせました。
初日に行った『多里神社』に立ち寄り、県境を越え、次に立ち寄ったのは広島県庄原市にある『奴可神社』でした。
ここは、国の重要無形文化財に指定されている神楽が行われる場であり、この場ではかしら打ちに関する情報を手に入れることはできませんでした。
次に向かったのは同じく庄原市内にある『川西八幡神社』でした。
ここでは、偶然草刈りをしていた男性とお話をすることができ、この神社のある地域で行われているかしら打ちについて教えてもらいました。
Cさんと共にその場でしっかりメモを取った後、川西八幡神社を後にして、庄原市東城の名菓・竹屋饅頭を本舗で買って一休みしました。
その後、岡山県新見市に突入し、哲西町の『艮大明神宮』に向かいました。
そして少々道に迷いながらも『獅子山八幡宮』を訪問した後は、昼食を食べました。美味しいランチを頂いた後は、同じく新見市の『荒戸神社』『江原八幡神社』を訪問してかしら打ちに関する情報を収集しました。
今回の調査を通して、遠く離れた地域でも同じような文化が残っていることや、それらが土地毎に異なるスタイルを持って伝承していることを知ることができました。
町外まで飛び出しての長旅になりましたが、町の伝統と町外との関わりを知ることができて良かったです。
4日目
この日の午前中は、活動報告書の作成を行いました。
昼にはCさんと一緒に流行りの月見バーガーを手作りして食べました。
そして午後からは、多里地域の活動団体『遊四季多里』さんに依頼をして、化石堀りと星のワークショップを開催して頂きました。
まず、多里の地層と採取できる化石についての座学を受けてからノジュール層の見学へ行きました。
その後、採取現場となる場所へ向かい、化石堀りがスタート!
私とCさんはハンマーを手に取り、ひたすらに時間いっぱいまで石を割り続けました。
採取した化石は、その後多里地域振興センターへ持ち帰って室内でクリーニング処理を施しました。
箱に入れられるサイズになるまで削り、表面をきれいにしました。
その後、遊四季多里のメンバーの方々と食事をしながら会話を楽しみました。
あたりが暗くなってきた時間帯からは、星のワークショップがスタート!
しかし、外は生憎の雨模様ということで星を見ることができなかったため、今回はスライドを使って日南町から見られる星や自然について学びました。
まだ知らない日南町の魅力を知ることができた有意義な時間になりました。
5日目
5日目は、午前中に前日のまとめを作成して、午後からは外に出ました。
向かった先は、日南町のお隣の南部町です。
南部町から日南町に車での道のりを実際に移動しながらCさんに肌で感じてもらい向かった先は『キナルなんぶ』という複合施設でした。
小学校の近くに建てられているこの施設内には、図書館や公民館、カフェや南部町の自然や文化を知ることのできる「なんぶふれあい館」などが併設されています。
キナルなんぶの後は、地域おこし協力隊OGの方が運営しているゲストハウスを訪問して、長くは滞在できませんでしたが、他市町村の地域おこし協力隊OGの方がどんな活動をしているのかをCさんに知ってもらいました。
今回南部町に訪問したことによって、Cさんが日南町と他地域との繋がりや地域おこし協力隊についての認識を深めてもらうきっかけになったのではないかと思います。
6日目
6日目は『日南町森林組合』さんに依頼して、日南町の林業の現場を見学しました。
事務所で森林組合の概要について学んだ後、初めに向かったのはたくさんの丸太が並べられている木材団地でした。ここでは施設や使われている重機、取り扱っている木材の説明を受けました。
次に向かったのは、実際に間伐が行われている現場です。
整備された林道や植えられた背の低い木、木を植えてから10年たった山の斜面などを見学することができました。
その後、200年の杉の木が柱として使われている日南町役場や、苗木を育てている育苗センターで説明を受けました。
見学中、私は今まで知らなかったことに驚きの連続でした。
今回実際に学んだことは、学校の授業で習った時よりも遥かにはっきりと覚えられたような感じがしました。
おそらくそれはCさんも同じで、私と同じように多くの質問を担当者の方に投げかけていました。
7日目
最終日は午前中からプレゼン発表と最終ミーティングを行いました。
プレゼンの内容は、Cさんがこの1週間で学んだことのまとめです。
発表を行うボスの自宅に向かう車の中で、インターン生さんは緊張した面持ちをしていました。
発表時間は10分。私はCさんの様子をビデオで録画しつつ見守りました。
発表の内容の中には、日南町の魅力を感じられたことや興味ができたことについて多く語られており、学生のうちに遠回りをする良さを感じられたという感想も含まれていました。
目標として挙げたことを達成し、さらに日南町について知りたいという言葉を聞くことができ、嬉しい気持ちになりました。
10分間の発表を終えた後、書類関係の手続きを済ませ、Cさんを米子駅まで送り届けるべく車を走らせました。
米子で食事と用事を済ませ、夕方にはCさんを無事に駅まで送り届けることができました。
今回は前回のインターンよりも1日多い7日間のスケジュールでした。
活動内容もかなりガラリと変わったものになりましたが、意見交換を沢山行うことができ、インターン生のみでなく私も多くのことを学ぶことのできた1週間になりました。
次回は第4タームの様子をご紹介します。
最後の受け入れはなんと2人!また一味違う活動を行うことができましたよ!
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。
次回も是非、見てみてくださいね!