逮捕された
僕は、逮捕されて長野刑務所に行った、元受刑者です。あまり、知られていない塀の中の話を聞いて下さい。
逮捕されると、まずは留置所に入れられます。
俗に言う『檻』ですね。そこでは、警察署によりますけど、僕は2人でひと部屋でした。その相方が、当たりハズレがあって、ハズレだと最悪です。
もちろんヤ◯ザっぽい人と、一緒になる事もあります。そういう人と同じ部屋になると、基本的にトイレは、素手で洗わされます。今では、道具つかって掃除する所もあると思うのですが、そういう人は考えが古かったり、昔ながらの決め事を守る人が多いらしいです。
トイレといえば、もちろん窓が付いていて周りから、丸見えです。顔が見える程度ですけど。全然落ち着いて、出来ません。流すときは、レバーではなくて壁にある、アナログ的なボタンを押して流します。
服装などは、聞いた事ある人が多いかもしれませんが、ベルト、ヒモ、自殺に使えそうな物は、全て外されます。警察署にあるジャージなど、借りてる人もいました。
警察署では、固定の日に部屋の点検があります。
コレが、めっちゃうるさくて最悪です。
サイレンも鳴るかチェックするので、それもうるさい。一部屋ずつ、職員が大声で報告しながら、畳あげて、掃除機かけていきます。その間、僕達は使っている毛布を持って、部屋の外に出て、毛布のチェックと身体検査をうけるのです。それが、毎週ある、最悪です。
楽しみは、5時から流れるラジオ放送。
お金がある人は、雑誌を買ったり、食べ物買ったり買い物が、楽しみの1つです。
よく聞かれる事が、エロ本って読めるの?と聞かれますが、もちろん読めます。買う事も出来ます。中には入らない物もありますが、刑務所よりは、緩いですね。雑誌は、ホッチキスの針は取られて、麻の紐で閉じられます。職員さんは、付け替えめんどくさいでしょうね。
あとは、備え付けの小説や、漫画本などが、ありましたね。朝、部屋に持ってきて、寝る前に仕舞いに行ってました。1人ずつ、ロッカーが用意されていて、私物を入れてましたね。買った本や、お菓子など。便箋やノートなども。
その他の、イベント的な事は、検察に行く日とか、事件現場に行ったりとか、外に出れる時がありますね。外の空気を吸う、滅多にない機会なので、嬉しかったのを、覚えてます。
でも、検察庁に行くと待ってる地獄があるんです。
それは、次回お話ししますね。