父なる神は…
日本はそもそもキリスト教国ではないので父なる神はいない。天照大神は女性である。
むしろ男は債務奴隷として女性に酷使されているわけである。例えばキリスト教国である米国では夫が自分の収入を管理していることが多いが、日本では7割の家庭で妻が夫の収入を管理しているわけである。
近年はその収入を当然視して、妻は自分のアンペイドワークを夫にやれと強制しているわけである。つまり、仕事で疲れて帰ってきた夫に休息を許さず家事育児労働もケア労働も全部やれと言い出したわけである。そういう男のどこが家父長なのか。少なくともサーバント(しもべ)と言ってあげる方が適切ではないか。
そりゃ子供の目から見れば仕事中の父親の労働は見えないわけである。それより家庭で掃除をしたりご飯を作っている労働の方が重労働に見えるということも無理はない。けれども、その純真な目を持って父親は何も働きもせずに親族の寄り合いでは母親の手伝いすらせずに酒ばかり飲んでいる!と憤るのはさすがに観察力不足と言わざるを得ないのである。(フェミさんが九州の男達が家事育児をせずに妻に料理を作らせて自分はおーいお茶と言っていることを憤っている姿はネットではしばしば見られるわけである)
毎月給料が銀行口座に振り込まれるのはなぜか。フェミさんはここのところを意図的に知らなかったふりをするわけである。そして男は何も働かないくせに偉そうにするな!家父長制だ!とお叫びになる。かわいそうに、家族を養うために全力で働いてきたお父さんの努力は無にされるわけである。
そして離婚すると当然ながら給料の振込は止まるわけである。母親も純真なフェミさんもそこには困惑するということだろう。当然の権利として得られるものがなぜ止まるのか。ちょっと離婚したくらいで収入がとまるのはおかしい。夫はもう他人だけれど給料の振込は続けろ。家も明け渡せ。母子の生活が困るだろう。男ならホームレスで飲まず食わずでもいいじゃないか。どうせ他人である。餓死したって構わないから給料だけは振り込め!
こういうふうに騒ぎまくってふと気がついたのは養育費である。そうだ養育費を払え。給料全額でいいぞ。男のお前に生活費など不要だろう。こちらは生活に金が必要なんだ。人間としての元夫など不要である。銀行預金の通帳の数字でいいのだ。家父長制だ!男に人権を認めることがそもそもおかしいではないか!金だけ出せ!お前はモラハラDVなのだから謝罪と賠償しろ!人間である必要もないぞ!もちろん私はフェミニストだから男女同権を目指しているけれど、だからそれで満足だろう。金を出せ!って騒ぎ始めたわけである。
実際、離婚母親の収入は少ないので別居父から財産を強奪し続ければ母子は安定して暮らせるようになるし、例えば離婚弁護士さんの弁護費用を支払う余裕ができるわけである。それを考えればもう別居父は人間をやめてもらって現金自動支払機という働く機械になって貰えばいいではないか。それは人権擁護という点では問題があるかもしれないが、母子の人権を守るためには男には泣いてもらおう。女性を産む機会というのは許されない人権侵害だが、男を現金自動支払い機にするのは女性保護の観点からはむしろ望ましいことではないか。男も喜んで自分の人権を放棄すべきである。
こういう社会が日本の社会である。家父長ってどこにいるのだろう。繰り返すが、日本には父なる神はいないのよ。