夫婦別姓の議論の前に、そもそも男の未婚率が増えてもしかたないよねという話
多分、この人は「家」や「後継」を廃止したいのだと思う。そもそも女性が好ましいと思うから結婚するのであって、男が主体性を持つべきではない。男は自分の意思を持つべきものではなく、ただ女性のために尽くすものである。権利を主張するのは女性であるから、子供を産むのはただ女性の希望のみによるべきであるというのはリプロダクティブヘルスライツという考えである。男は挙児についてなんの権利もないということである。
つまり、男はただ精子を提供するだけで、それ以上何の主張をもすべきではないのである。母子関係については自明であるが、父子関係については認知で決定されるのであるから男は責任を持って金を出せ、口は出すな。失敗したときの責任を負うだけで良い。失敗しても悪いのは母や子供ではなく、ひたすら父親が悪いとして父親が損害賠償を負う責任があるということである。
父親は母子にとってひたすら与えるものであり、無償の愛としてひたすら与えるだけ与えて滅びてゆけば良いということになる。
そういうことであるので妻は夫の家族の世話や付き合いなど面倒なことは一切やるべきではなく、夫は妻の両親や家族に忠実な召使いとしてお仕えするべきものだということになる。もちろん財政的には夫の家族が全て負担して妻側は支援を受けるだけになるのが当然ということになる。具体的に言えば、夫側の両親の介護は妻は行う必要はなく、夫は当然妻側の両親の介護を行うべきであるということである。
そのために妻は夫より上位であることを示すためには別姓婚が重要である。つまり、夫は婿養子ではないぞ、お前は妻の家の人間になったわけではない。夫の家は全員で妻の家の召使いになったということである。リプロダクティブヘルスライツは女性のものなので、生まれた子供は妻の家のもの。夫の家の財産は妻の家のものになるということ。
夫の家は消えて行け。妻の家が偉いので、夫の家のようなつまらない家は妻の家の肥料になればよろしい。
こういう主張が衣の下に見えてきているので、男の生涯未婚率が増えてきても男は結婚して妻にお仕えするべきだよとは言えなくなってきているのである。