女性副大統領候補
日本の左派は「これで米国民主党が勝つる」と大歓迎しているかもしれない。私としては実は共和党と民主党とどちらが勝とうとも興味がない、と言っては語弊があるかもしれないが、それは米国民の選択することであって、日本人があれこれ詮索すべきことではないように思う。
日本人の私として思うのは、共和党、トランプ氏が勝利した場合には今の路線が継続されるということは大体予想がつくのである。米国は極東において台湾を守るだろう。そうなれば米国、台湾ー日本というブロックになるのであろう。
もし民主党が勝利した場合はどうなるだろうか。米国は中共との関係を修復して台湾を見捨てるという判断を行うだろうか。もちろん、中共は「一つの中国」として香港がそうであるように台湾も中共による大中華帝国の一部として支配されることを望むであろう。
台湾が中共の手に落ちればいわゆる第一列島線が中共のコントロール下に収まる事になり、第二列島線に向けて中共が勢力を伸ばしてゆこうとすることは容易に想像される。そうなると西太平洋の覇権を継続しようとする米国と新しく覇権を確立しようとする中共との間で激しいコンフリクトを繰り広げる可能性は高い。そういう状況になってしまえば、日本も巻き込まれてシーレーンの安全が脅かされる危険がある。
仮に米国が民主党政権になった時、いくら親中派だとは言っても、米国が第一列島線を自ら捨てて中共の西太平洋への進出を許し、わざわざ覇権を譲り渡すとは考えにくいと思えるわけである。ハワイやグアムが最前線基地になるのは米国もイヤであろう。
という事であれば米国の大統領が誰になろうと前述のブロック形成は硬いかもしれない。朝鮮半島はある意味重要視されないような気がする。韓国が等距離外交を続ける限りは現状維持なのではないか。日本に対して強硬姿勢をとると言ったところで日系企業から財産を没収して金を巻き上げるくらいのことであろう。米国に対しては米軍に依存を続けるのではないか。
仮に中華と北朝鮮が韓国を攻めたとして、釜山まで占領してしまえば、その向こうは対馬海峡を隔てて日本である。中華や北朝鮮が日本列島にまで攻め寄せる状況になったら、いくら能天気なサヨク様が戦争反対や平和主義を叫んでも、恐慌をきたした日本人や日本政府は防備態勢を必死で整えようとするだろう。そうなった時には世界中で日本の防衛力増強を非難できる国はいないだろう。当然、そういう方向性は中共にとってもなんの利益もないであろうからこんな愚策を中共が選択することはないと信じたいところである。
そういえば、香港で逮捕された活動家達が保釈されたということである。
日本では官房長官がコメントするなど、反応が出てしまったためであろうか。
尖閣についても禁漁期間明けに中華の漁船が大挙して押し寄せるという報道に対して、日本政府が申し入れをしたようである。ちょっとずつ日本側からの抗議のレベルが上がっているのかもしれない。
香港では彼女は「ムーラン」扱いになったのでディズニーまで巻き込まれている様相である。世界的には「日本どうこう」よりもディズニーのムーランにした方がインパクトが強いということであろう。
ついでにハリス氏がインド系であることはBBCのインド版でもニュースになっていた。インドと中共って最近も国境紛争していたものね。もちろん、米国民主党にしてみれば有色人種女性という属性も重要ではあろうが、例えば親中派とされるライス氏ではなく、敢えてこの人を選んだことは何かのメッセージを込めているということなのだろうか。