暴力装置なかりせば
多分、左派やリベラルの人は「そんな恐ろしい存在は認めたくない」というだろうが、警察や軍隊は暴力装置である。暴力装置なんていらないんだようって左派リベラルは叫ぶわけだけれども、社会において、犯罪者を捕まえたり抑止するためには警察は必要だと思う人が多いだろう。左派リベラルにしてみれば極左過激派がちょっと皇居にミサイルを打ち込んだり(最近はあまりないか)、気にいらない日本人をちょっと血祭りにしたくらいで警察に捕まるなんてけしからんだろう。それよりネトウヨが息をしていることがけしからん。なぜネトウヨを全員捕まえて裁判など抜きで片っ端から絞首刑にしないんだと言い出すわけである。そして、ネトウヨに、おまえら全員警察署に特攻して対消滅して来いよ位のことを言い出すわけである。彼らにとってみれば無意味にネトウヨが死刑になるのもよいが、警察とともに消滅してくれた方がもっと望ましいというわけである。ネトウヨの人権は?といいたい気にもなるが左派リベラルにとってみればネトウヨは人権のない奴隷、家畜扱いなのであるから仕方がないわけである。
軍隊が暴力装置という発言は旧民主党の仙石氏という政治家が国会でそう発言して話題になったことがある。
敵と戦う軍隊は内に向ければ国民を傷つけることもあり得るわけである。
今まさにミャンマーで起こっていることである。
そういうことで左派リベラルは平和主義の国に軍隊はいらないぃ!という絶叫をあげることになる訳である。
実際のところ、外国の軍隊が攻めてきたときに「一升瓶を持って敵の司令官のところに行って酒を酌み交わし、腹を割って話すことで平和的に撤退してもらう」と主張する左派リベラルがいるけれど、実際にそういう状況で本当にいったとおりのことができるものだろうかという疑問にぶつかって四散せざるを得なかった訳である。
その次に左派リベラルが主張したのは「別に占領されたっていいじゃない。運の悪い人は殺されるかもしれないが、日本人は優秀だからきっと占領した国で頭角を現すことで活躍するに違いないよ」ということである。
けれども
征服された日本をそう寛大に扱ってくれるなんていう保証はどこにもない。
民族浄化とは1990年代のユーゴスラビアで起こった特定の民族の迫害であるが、多くの国でも行われてきたわけである。
スターリンもやっているし、
中共もバリバリに行っている。
そういう状況に陥らないためには相手が安心して攻めてこられないような防衛力を整備することである。呑気に攻めてきたら手ひどい目に遭うぞと誇示しなければならないのである。それを怠るとフィリピンのように岩礁を某国にとられてしまうことになるわけである。
だからこそ北朝鮮も核開発を行った訳であろう。中露のバランスと米国の代理人としての韓国がせめぎあう朝鮮半島で金王朝が生き残っていくためには核兵器が必要だと判断して必死の思いで開発した。
これがわかっているからこそ日本の左派リベラルも北朝鮮の核を非難しないのではないか。日本には核兵器禁止条約で核を捨てろと言えば、核の傘から出た日本にとって北朝鮮の核兵器は大きな脅威になるわけである。
日本が日米安保を破棄して日本から米軍が出て行き、自衛隊を暴力装置だからと弱体化させればもちろん韓国は竹島だけではなく対馬への領土要求や実力行使を行うだろうし、中共は尖閣だけでなく沖縄の領有権も主張して沖縄を侵略するかもしれない。左派リベラルにとってみれば理想的な展開である。そうなると、ロシアも「アイヌはロシア系民族であるから北海道はロシアの固有の領土」と言い出すかもしれない。左派リベラルは自分が東京に住んでいるために実害がない。そのため、一方ではアベをはじめとする自民党員や右翼どもは竹槍特攻で戦車や爆撃機に突っ込んで玉砕してこいというだろうし、一方では共産主義万歳、ロシア革命万歳と狂騒することだろう。そのうち米国が日本の平和を守るとして東京に米軍の上陸作戦を行って、敵性分子として射殺されるまではね。
暴力装置のない日本とはこういう運命になる可能性もあるわけである。