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国旗損壊罪

これ、例えば米国では国旗に対して尊重したり名誉を感じるという前提があるからこそ国旗を損壊する自由を認めることに意味がある訳である。

日本では国旗や国歌にそもそも尊重や名誉を認めていないのが左派である。彼らは日本国旗や国歌をまるで戦争犯罪者のように否定して損壊したいだけである。

彼らは国旗や国歌に対する尊敬を最初から持ち合わせていないので、お子様ランチのライスに立てられている爪楊枝に付けられた国旗と比べるしかないのである。恐らくお子様ランチを食べたことのない、もしくは子供に食べさせたことのない人は「当然お子様ランチの国旗は日章旗」と考えているかも知れず、その場合、国旗損壊罪ができればお子様ランチの国旗に拝礼しなければならないと考えているかも知れないが、実はお子様ランチの国旗は万国旗であることが多く、太極旗や五星紅旗であることもままある訳である。

多くの人は知らないかも知れないが、すでに日本には「外国国章損壊罪」が存在している。日章旗以外の国章を損壊すると犯罪である。むしろ、こういうことを言う人は太極旗や五星紅旗を拝礼して持って帰って神棚に祀らなければならないということになる。まあ、ナンセンスであることは論を待たない。

お子様ランチの旗は子供たちが食事をするときに、世界には多くの国があることを知り、世界の中の日本、そのリフレクションとしての日本人であることを知ったり、海外出身の子供が自分のルーツの国について思いを馳せることでその役目を十分果たしていると言えるだろう。その後、食べ終わった皿に残された国旗を廃棄したからといってレストランが罪に問われることはない訳である。

仮に国旗にカビを生やしてしまった時も同じであろう。普通はカビを生やそうなどと思っている人は滅多にいない。適切に保管していたはずの国旗が哀れ真菌類の猛攻により国旗を構成する有機物を栄養分として増殖し、国旗を覆ってしまったということであれば、責められるべきは真菌類であろう。ただ、真菌は知能というものがなく、当然、自分たちが増殖した場所が国旗であるという認識もないであろう。かの真菌には単なる自分たちの栄養となるべき有機物が認識されていたに過ぎないのである。こういう真菌を罪に問うのはいかに有能な法曹であっても困難であろう。仮にかかる真菌を死刑に処するとしても、その場合は国旗ごと焼き捨てる以外にないわけである。

これがわざと国旗を損壊させる目的で真菌の生えやすい状態に国旗を置いてみたり、日本国を侮辱する目的で公衆の面前で焼き捨てたり、入り口のマットを国旗の意匠にして通る人に踏ませたりするということであればどうか。これはお隣の韓国で実際に日章旗に対して行われたものであるが、外国なら反日であっても失礼であっても日本と同じ倫理基準を当てはめるわけにもゆかないわけである。もしかすると彼らの倫理基準ではそれが相手への敬意を示す文化であるかも知れないからである。

けれどもそういうものを見て無批判に日本にそういう所業を輸入しようとする輩が現れるかも知れない。彼らにしてみれば舶来のものが何でも日本より優れていると思いたいわけである。そういう人たちは喜んで日章旗のマットを作って道ゆく人に踏ませて喜んでみたり、公衆の面前で日章旗を焼き捨てて喜ぶかも知れない。

彼らの判断力は甘く、倫理規定も甘いのでそういうことをしても許されると考えるということであろう。けれどもここは日本なので日本の倫理を適用せざるを得ないということである。

自国国旗に対して敬意や尊敬があるからこそ自国国旗を損壊する自由があって良いという主張はあり得る。日本の場合にはそもそも最初から日章旗への尊敬や敬意のない人たちが国旗を焼いたり損壊したいと言っているだけなのである。それは型破りではなく型なしというべきである。

少なくとも国旗を焼いたり損壊したりしていいのは旗日にはきちんと日章旗を掲げている人だけであろう。日頃から日章旗を踏みつけにしている人に日章旗を焼く権利はない。これは学校の入学式や卒業式に国旗掲揚も国歌斉唱もなかった時代を育った人である私の意見である。

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