升虚邑
冬至であるので来年の日本の運気について卦を立ててみた。
出た卦は地風升 三爻である。
卦辞は「元いに亨る。もって大人を見るによろし。うれうるなかれ。南征すれば吉。」というものである。
地面から木が生えて大きく育つ形なので非常にめでたい。どうやら来年のオリンピックは大成功ということではないか。
まあ、小さなことを積み重ねて高大に至るように心がけるということが必要なのであるが。柔軟に時期を見て升(のぼ)ってゆけば風に従って従順さを失わないようにしておれば部下の中から有徳有能な優れた人物と出会うことができる。そうすれば心配事もなくなって慶びがあるということである。南の方、明るい方に吉運がある。
君子(為政者)は徳に順(したが)って小さなことからこつこつと積み重ねてゆかねばならないよ。木も少しずつ段々と大きくなるわけだから、一発勝負のバクチみたいなのはいけない。地味でもしっかりと業績を積み上げてゆけば良い。
爻辞の升虚邑(虚邑に升る)は誰もいない村を進むようにどんどん登れるという意味なので邪魔者はいないということのようである。どんどん進んで良い。
まとめると、独断先行せず、規則をしっかり守って、小さなことからこつこつと物事を積み重ねてゆき、部下や下位者から優秀な人材を登用して活用するならば大きな成果を上げられるという年になりそうである。
まあ、当たるも八卦当たらぬも八卦である。
期待を持って新年を迎えるのもよいのではないか。
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