後は野となれ

ここの赤石委員のいう別居父親による子供の無理心中事件ってしばしば離婚後単独親権絶対維持派が男が全部悪いのだ!というときに勝ち誇ったように出してくる案件だけれど、実際のところは母親による無理心中事件の方が多いのである。

いや、こういう資料は心が暗くなるだけなので、どうしても興味のある人はネットで検索すればいいと思う。厚労省からこども家庭庁に移管した案件であろうから、古いデータが公開されているかどうかはよくわからん。ひとり親調査みたいに古いデータは厚労省の方で消されている可能性もあるものなあ。

朝日新聞の記事にもあるように母子心中の最多は0歳であることも間違いのない事実である。こども家庭庁もこども庁ではなくてきちんと「家庭」を付けたのだから子供の声を聞くことも重要だし、それ以外に未婚の母など支援にたどり着けずにどうしていいかわからない母親へのアウトリーチ(そもそも知識のない女性が母親になるわけであるから役所で待っているだけではこぼれ落ちてしまうのは当然である)の事業をきちんとやってほしいものである。

DV問題は女性相談員がやるのよ!って女性相談員が奮起していそうではあるが、そもそも論として女性被害者の救済のみにスポットライトが当てられて男性被害者の存在はアリバイ的に報じられるだけという問題がある。そういう「正義の」女性相談員たちが「女性性善説(全部男が悪い!)」をもとに事実はどうであれ女性がDVされている!証拠がなくてもDV申し立てをすれば通る!男が悪い!さあ皆さんで唱えましょう、「男が全部悪い!」とDV被害者を量産することになれば、その責任を配偶者であるダンナに押し付けることになる。そうなれば男たちは恐慌を起こして結婚や恋愛から撤退して挙って「ハラミ会(ハラスメントを未然に防ぐ会)」を結成することになりそうである。そういう男たちは女性とは没交渉の人生を送ることになるのは当然である。

女性たちはそういう男性たちを非モテ、インセルと蔑むだろうし、男たちはいや、我々はMGTOWだ!誇りある人だ!と非難の応酬になるかもしれない。当然そういう関係性からは男女のカップルは生まれないので婚姻数は減少せざるを得ないだろう。残念ながらMGTOWの求める人工子宮はまだまだ実用化しそうにはないので、少子化が促進することになる。

少子化が促進されれば離婚で親権争いだ!とかお父ちゃんはDVだから子供たちもお父ちゃんなんて大っ嫌いと叫びなさい!そうしないと晩御飯抜きよ!(もちろんこれは誇張である。実際にはもっと間接的で言葉にできないものになるだろう)というような母子の支配被支配関係によって子供たちも「お父ちゃんと面会交流するなんて嫌」と言わされる事例も減ることになる。結婚しなければ離婚もない。

こうして子供予算が減らされれば高齢者たちが「余った予算はこちらへ回せ」と分捕りにかかることになるだろう。恵まれない老人を救え!子供たちは生まれてこないのだから無視していいじゃないか。子供たちが大きくなる頃にはもう自分たち老人は幸せにあの世に行っているので後は野となれ山となれである。将来世代の衰退の責任は将来世代が取ればよい。

このnoteに描かれる高知県の山間部の過疎の問題が高知市ー山間部の関係が東京ーその他の地方と拡大されてゆくわけである。数少ない若者は東京に吸収され、その他の地方は高齢者だけで回さざるを得なくなる。そして高齢で自活できなくなった人たちは地方の中心都市の老人ホームに収容されて老老介護の末、人生を終えてゆき、血液が行き届かなくなった組織が腐って落ちてゆくように山間部の過疎地帯から無人化して消えてゆくということになるのではないか。

こういう状況を見てフェミニストや左翼諸氏は「日本は韓国を見習え!出生率が0.7なんてまだまだ高すぎ!もっと出生率を下げて韓国に追いつけ追い越せ!国壊議員こそ求められるべき!国を壊そう!」と叫び続けることになるわけである。

こういう結末になることがだいたい予想されるのである。

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