ひとり親調査
厚労省は平成18年から5年ごとに全国ひとり親調査を行っていたのである。
最近の調査は令和3年のものであるが、たとえば母子家庭で養育費の受給率が2割程度であるとかいうデータは大体ここのデータが出典である。
で、先日からここの結果の概要がdata not foundになっているのである。
特に移転したというわけでもなさそうで、調査の概要などはそのまま残っているのだが、結果だけが見られなくなっている。
ここまでは見える。
ここで調査年をクリックすると結果が出ないのである。
いや、令和3年のデータはこども家庭庁も出しているので最新のデータはあるのだけれど、過去のデータを遡ろうとしてももはや見えなくなっている。
もしかするこのデータはこども家庭庁に移管したということかもしれないが、そうであればこども家庭庁できちんとデータを掲示しないと問題なのではないか。
私はこういう社会学的なアプローチはSNSのネタとして趣味でやっているだけなので困ることはないのだけれど、こういうデータを用いて解析したい研究者はどうするのだろう。ちょっと心配である。
しばしば公務員は税金から給料をもらうな、阪神タイガースの優勝パレードは給料などなし!全員ボランティアでやれ!というと拍手喝采を受けるのかもしれないが、政府の役割はきちんとデータを採取してそれを適切に公表することではないだろうか。まあ、公務員は無給で働け!というような人はデータなどとってもそれでお腹がいっぱいになるわけないのだから無意味!とか叫びたいのかもしれないが、基礎データなしに政策も何も決められるわけないのである。
厚労省はもしかしてひとり親調査のデータに何かヤバいものでも隠されていたということで隠蔽したというのだろうか。