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悪夢から新商品の構想が浮かんだ話【ロバート秋山の顔の輪郭ハンバーグ】

みなさんは睡眠時に夢を見ますか?
私はかなり夢を見るタイプの人間で、しかも夢の内容もかなり覚えているほうです。
人によっては全く夢を見なかったり、夢は見ていてもその内容までは覚えていないという人もいるようですね。

ある日の夜、私は悪夢を見ました。
この日は夕方の変な時間にうたた寝をしてしまい、自律神経も過敏になってしまって寝たくても眠れない感覚の夜でした。
明らかに眠れていないのに、目をつむると視界いっぱいにえなりかずきの顔が分裂していくという非常に厄介な悪夢にうなされていました。
えなりかずきに個人的なトラウマがあるわけではありません。
むしろ幼少期に泉ピン子に怒られる夢を見て大の方を漏らしてしまったことがあるのですが、なぜか悪夢を観るときは、えなりかずき率が高いという傾向があります。

私はこういう眠れない夜、敢えて目を開いて天井を見つめます。
徐々に一面天井の風景に飽きてしまい、眠りに堕ちるという算段です。
これは結構成功率が高いです。
この日もこの手法でえなりかずきゾーンは突破したのですが、これにて安眠というわけにはいきませんでした。

えなりかずきの後に私を待ち構えていたのはロバート秋山です。
私はロバート秋山が経営する飲食店に入店したところでした。
店内はありえないくらいの煙が立ち込めていて、まるで小学校のときの避難訓練の激熱イベントであった煙体験ボックスを思い起こさせるほどの煙の濃度でした。

店長かつシェフはロバート秋山1人だったのですが、この店のメニューはハンバーグ一択のようです。
ハンバーグには様々な種類があるのですが、「秋山竜次」「梅宮辰夫」「セルジオ越後」といった人名で選ぶシステムとなっていました。
非常に困惑したのですが、私は初めて入る店では王道のメニューから頼むことに決めています。ここは秋山竜次としました。

注文すると、ロバート秋山が「はぁ~↑い↓」と独特な応対をして調理に取り掛かりました。
この飲食店では調理風景が客席からよく見える形式となっていました。
秋山はハンバーグのタネを独特な形をした型に入れて焼いていきます。
「おまたせしやしたぁ~↓」と独特なイントネーションで出されたハンバーグですが、なるほど、ハンバーグの形が秋山竜次の顔の輪郭となっていました。
おそらくセルジオ越後を注文していたら、セルジオ越後の輪郭のハンバーグが出てきていたのでしょう。
早速食べ始めたのですが、どうも人の顔の形をしたハンバーグを食べるというのはグロテスクな感じが出てしまい、食欲はそそりませんでした。
そう考えるとアンパンマンとかは常軌を逸していると思います。

結局気持ち悪い感じで目が覚めてしまい、残念ながら悪夢認定となりました。
しかし、顔の輪郭ハンバーグというのは発想としては面白いのではないだろうかと感じました。
仮にこれがアイドルの顔の輪郭のハンバーグだとしたら、秋葉原界隈を中心に大変な人気が出るのではないでしょうか。

昔、夢から作曲の着想を得るというタイプの著名なミュージシャンがいましたが、夢の可能性は無限大だと思っています。
今回は悪夢ではありましたが、今後も私は夢を見ることを楽しんで生きていきたいと思います。

ちなみにですが、左肩を下にして眠ると悪夢を見やすいようです。
私はもうえなりかずきは懲り懲りですので、左肩だけは下にしないよう細心の注意を払って今日も眠りに就こうと思います。


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