コンプレックスにキスをして
「欠点なんかない」って言葉が嫌いな人、いっぱいいると思います。私もそうです。短所がなければ長所もない。お前はなにを見てるんだ、と思ってしまう。
「あなたのため」と同じぐらい信用できない。理想を押し付けてるだけだろと思ってしまう。
欠点はある。
ただあなたが欠点だと感じるところを私は愛したい。
苦くないゴーヤが好きなら最初から食べないほうがいい。
そこに面白さとか良さが詰まっていて、
何かがあって傷ついたから不用意に触れられたくないだけなんだよ。
まだ血が出てて痛いから触れられたくなくて棘になっちゃって自分と人を傷つけてるだけ。
そう考えたら痛みを無視して走らせるよりも、
なによりも先に目一杯愛したい。
背景も知らずに正そうとするのは今までの人生を否定しかねない。
経験を通した学びに間違ってることなんかない。
今あなたを作ってる過去で、自分を恥じたり隠したりしないでいい。
感情を隠して知性や賢さで導いた言葉よりも、傷になってしまうぐらいの出来事を経験して、
何十回、何百回、心が擦り切れるほど考えた末に辿り着いた言葉が知りたい。
そういう心の積み重ねのある言葉があるだけで強いし、私はそういう言葉を信頼し、尊敬します。
出てくる言葉は心の積み重ね。だから質量が伴っていて、存在感がある。
経験したくなかったことはあっても、無駄な経験はないから。過去は絶対に味方になってくれるから。
怪我をしてしまってるなら、痛いかも知れないけど消毒してかさぶたになるまで触らずに待つ必要があるし、
治って傷跡になったらそれは勲章になる。棘のままで自分も人も傷つけ続ける必要ない。
今まで経験したこと、価値観を大事にしてほしい。
自分のことを恥じたり卑下をしないで、自信を持って無理をせずありのままでいて欲しい。