猫を預かる、ということ
石田ゆり子さん。
動物界のミューズ、そして誰よりも凛々しい存在。
保護活動をされていますが、その考え方や覚悟の仕方が素敵な御方です。
以前から猫を保護されることがあり、今回もまた「ずっとのおうち」へ行くまでの預かりをされていました。
こっちっち、初登場
ばびぶーがお兄さん感に溢れてて胸熱
たびにーちゃんは安定の面倒見の良さ
こっちっちは早い時期から「ずっとのおうち」へのお引越しが決まっていた様子。
だからこそ、ゆりごろう王国でゆっくり時間をかけて人馴れしていったのだと思います。
別れの決まった子育ては少しだけ寂しい。
半年という預かり期間はたぶんかなり長め
ゆっくりと、本当にじっくりと。
人に慣れ、動物に慣れ、怖さを本人のペースで乗り越えながら。
これ以上ないほど丁寧に、こっちっちの預かり期間は幸せだったと思います。
3月26日、こっちっちは「ずっとのおうち」へと旅立ちました。
実はここ、こっちっちの先輩であるちびた(現在はソイ)のいる場所です。
環境は極上、先住のひとりは同胞、こんなに至れり尽くせりな旅立ちがあるなんて!
なのですが。
まさかの事態に
お引越し、中止
猫は生き物です。
どれだけ環境を整えても、その仔が持つ相性はそれぞれ違います。
ちびたが受け入れたからと言って、こっちっちも受け入れるとは限りません。
たぶん、ゆり子さんもそこは覚悟していたのだと思います。
(お引越し当日にもう「連れて帰ろうかと思う」みたいなことを仰ってますから)
里親側も、受け入れ側も。
希望するのはもちろん、無事に里子を迎えること。
そんな中で「里子を戻す」という選択は、とても覚悟を伴うことだと思うのです。
というか。
里親を受ける段階でそこは覚悟をしているのかもしれません。
一度お迎えした仔は、自分が生涯その幸せを与え続けるのだ。
そういう覚悟を、どこかで抱えているのではないかと。
私も猫をお迎えしています。
里親になったこともあります。
猫好きとしてはうちの仔だけではなく、里親になる時も覚悟しています。
里子に何かあった時は、私がこの仔の一生を預かるのだ、と。
家に連れてきた時点で、その仔の生殺与奪は自分にあります。
どこで何があろうとも、その仔が幸せに過ごすことが一番なのです。
その幸せを目指すために、どこまでも妥協しない。
それが里親だと思うのです。
ゆり子さんの迅速な行動は、見ていて驚きました。
なんていうか「こっちっちファースト」が全身からほとばしっているんですもの。
新幹線でとんぼ返りが、俳優であるゆり子さんにとって大事なのは間違いありません。
それをサッと決めて、パッと動いて、こっちっちの幸せを第一に考えていく。
その凛々しいことったらもう、本当に凄い。
ひとつの家庭で迎えられる動物の数には、限界があります。
どれだけ好きだからと言っても、そのキャパを超えればそこに幸せは無くなります。
覚悟を持って、現実を見て、それぞれの幸せを抱えてていけるか。
きっと誰もが悩みながら考えていく問題だと思うのです。
その上で手を差し伸べるゆり子さんが、心の底から格好いいと思いました。
ゆり子さんの猫遍歴、本当に色々ありました。
ばぶおは動物病院で思わずすくい上げた仔。
その段階から既に予断を許さない状況でした。
お空へ行ってしまった、ばぶお。
万策尽きた時の悔しさがずっと心に残っています。
その一年後に来たのが、ばびぶー。
ばぶおの召された1年後に出会った奇跡の仔です。
今度こそはと奮闘される姿に胸を打たれました。
ばびぶーは無事に大きくなり、今ではゆりごろう王国の大切な家族です。
はちみつ兄弟。
この時はまだ迎え入れることを考えてはいませんでした。
ただ、ずっとずっと心残りだったようです。
一度は諦めた、はちみつ兄弟との御縁。
諦めの境地も言ってしまえば愛情の裏返しです。
その悩みが本当に分かりすぎて辛い。
真剣に考えるからこそ、そう簡単にお迎えすることはできません。
その気持ちが分かりすぎて、もう見るたびに胸が苦しかったんです。
里親探しを乗り越えてのお迎え。
その間に何があったのかは分かりません。
ただ、真剣に悩んだからこその時間だったのだろうと思います。
にしても可愛すぎてもう。
これは心底可愛い。
可愛すぎて堪らないですw
これをぜひ読んでほしい。
この「覚悟」があるからこそ。
きっと、ゆり子さんのもとに来た仔たちは幸せになれるのだと思います。
私もこんな飼い主でありたいと思います。
ゆり子さんと素敵なご家族の幸せを願うばかりです。
ハナコプロジェクトもぜひ!