選択の先にあるもの【17才の帝国】#2 ※ネタバレあり
情報過多すぎてもう
「市議会の廃止」というドラスティックな改革を即決した真木総理。
そして次は市役所職員の削減を検討すると言います。
もちろん、当事者の方々は猛反発なのですが。
とにかく「選択」な回でした。
商店街の開発問題はもちろん一番大きな選択でしたが。
靴の選択、餃子を貰う選択、聞こえてくる声の選択。
同時にたくさんの背景も見えてきました。
が。
なにひとつ、明確にはならないのです。
真木総理の家族関係は見えてきたけど、あの「ユキ」と呼ばれる存在は謎のまま。
たくさんの権力に挟まれる平さんの思いは「現在に満足しているか」が50%というグレーゾーン。
(ただ最後にふっと口角が上がったのも気になります。善か悪か。)
大臣たちの方向性も散り散りです。
ただ、ウーアに「選ばれた」真木総理は「ソロンのマスター」なのですね。
マスターという意味合いはどこに在るのか。
ソロンそのものに等しいのなら、確かにソロンの傀儡になりかねないのか。
というか、ソロンと等しいのであれば…その帝国はもはや「ソロンの帝国」になってしまう。
真木総理の意思は、ソロンを治めることができるのか。
何よりもサチの考案した「善意システム」に不安を覚えます。
善意というのは、放つ側よりも受ける側に左右されるものです。
受ける側が少しでも否と思えば、それは瞬時に悪意(しかも無邪気な悪意)へと変貌します。
悪意なき悪意ほど恐ろしいものはありません。
もちろん、見る限りサチは純粋にそれを信じていますし、そこは微笑ましくもあるのですが。
どうしても怖さが拭えません。
ううう、これは私が穿った見方をしているせいなのか。
なんとなく、自分自身は「老いた政治家」寄りの考え方だなあと思い知らされます。
きっと見る側の意識によって、かなり感覚も変わるドラマでしょう。
次でもう折り返し地点です。
どんな結末が待っているのでしょうか。
恐ろしくもあり、そこに希望があることを祈りたくもあります。
余談その1。
もりもり食べる真木くんがメチャクチャ可愛い。
ここまでほとんど17才の感じはなかったので、急にぶっ込まれたピチピチな若さにキュンでした笑
余談その2。
ええもう。そりゃあもう。
平さんのスムージーとか私服とかメガネとか五体投地モンですし。
そこからのスーツとかワイヤレスヘッドセットとか靴とかとかとか。
最初の5分で息切れしてたら終盤でおかわりという僥倖で。
そんなステキビームを四方八方に振りまいてるのに、誰とも適度に距離を取りつつ相手をなだめる能力値の高さですよ。
この世のイケオジ具現化してる。
マジヤベェです。
(どんどん失せる語彙力)