無色透明は最強【アフタートーク】
星野源のオールナイトニッポン・前ディレクターの「ひかるちゃん」こと石井玄さん。
そんな、ひかるちゃん初のエッセイが発売されました。
その名も【アフタートーク】です。
星野源ANNリスナーとしては、ひかるちゃんの本が出ると聞いたら買っちゃいますよ!
私はちゃっかりサイン本を購入しましたw
ひかるちゃんのサインが書いてあるのを見てニヤニヤしちゃいました。うふふふふ。
オールナイトニッポンのチーフディレクターも勤めていた、ひかるちゃん。
正直、とても鬱々としていたオールナイトニッポンに風穴を開けた第一人者だと私は思っています。
いや、ちょっと違うか。
風穴なんてもんじゃないです、壁を粉々にした感じですw
そんな、ひかるちゃんがディレクター時代の10年間を振り返るとなれば、そりゃあ絶対に読みたい。
星野源ANNのことはもちろんですが、チーフとしてのあの数年間がどんなものだったのか。
いちラジオリスナーとして、そこらへんも興味津々でした。
夕方、書籍を受け取りまして。
これが面白くて、一気に読み終えてしまいましたw
いや、なんか凄いですよ。
密度が高い。とにかくエピソードが濃厚。
勢いで読み終えましたが、これ何度か読み返したい本です。
ひかるちゃんは「繋ぐ人」なのだなあ、と改めて感じました。
帯には「無色透明の個性」なんて書いてますが、とにかく人と人を繋ぐのが本当に上手いなあと思いました。
もちろん、背景には色々な思いがあったのだとは思います。
けれども「繋ぐ」という点においては、きっと誰にも負けないのではないかと思うのです。
ラジオ業界の天才、秀才、個性に満ちあふれた沢山の人材。
けど、それは個々に活躍するだけでは及ばない場面も多いのだと思うのです。
そんな人達に向き合い、手を取り、認めて、一緒に面白がってくれる。
努力の末にそんな境地にたどり着いたひかるちゃんは、最強のディレクターだったのだと改めて感じました。
実は常日頃から「ラジオのお仕事」に興味はあったのです。
私自身、学生時代に放送部に所属していて、ミキサー卓の前が大好きだった人間なものですから。
稚拙なものでしたがラジオ番組も作ったことがありますし、そんな作業が好きなのです。
けど、実際のラジオ番組がどうやって作られているのかは全く知りませんでした。
興味はあったものの、それを仕事にする勇気はありませんでした。
けど、この本を読んで、改めてラジオ番組の制作風景を見られた気がしました。
本当に少ない人数で、あの数時間を組み立てて、電波に乗せて全国に届けてくれるのです。
それがどれほど大変なことなのか、作り手の思いはどんなものなのか。
直接的に書かれているわけではありませんが、そんな気持ちが随所に散りばめれられているんです。
そして、その先には「リスナー」がいるのだという思いが、いちリスナーとして本当に嬉しくて。
私も何の取り柄もない、しがないいちリスナーです。
細々とメールを送って、イヤホンと共に真夜中を過ごし、爆笑するその数時間を糧に生きているような人間です。
その数時間の笑いに支えられて、毎日を過ごしています。
そんな小さな存在であるリスナーが認識されていること、そして作り手の思いがどれだけ真剣なのかということが、本当にぎゅうっと詰まっているのが【アフタートーク】です。
なんかもう、この本自体がひかるちゃんと我らリスナーを「繋いでいる」気がして、気が付いたら感極まって涙ぐんでいました。
本当に、たくさんの人に読んでほしいです。
そうそうたるパーソナリティーの話はもちろんですが、放送業界の諸々や、たくさんのあったかさに触れられる一冊だと思います。
サイン本は終売していますが、通常版や電子書籍は絶賛発売中です!
ぜひお手に取って、中身をチェックしてみてくださいませ。
※星野源ANNリスナーとしては、源さんのおっしゃっていたとおり「公開ラブレター」が最大の見どころですw
こういう話は源さんに直接言ってあげて、ひかるちゃん!!!w
そして、個人的にとても気になっていた「ラジオブースで生ライブ」の話なんかもあります。
さらにさらに、作家の寺ちゃんこと寺坂直毅さんとの対談もかなり胸熱です。
「盟友」と言わせしめるトークはなかなか貴重だと思いました。
お二人の漢気、カッコいいです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?