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じわじわくる絶望【映画CUBE】

映画、ようやく観てきました

ネタバレにはならない程度に感想を書いておきます。
なお私は本家CUBE未視聴、怖いもの苦手、正直主題歌を聴くために頑張って映画館に行った「うつけもの」ですw

正直に言いますと。
「思ったよりはグロくなかった」
「いやいや絶望だなあ」
「主題歌、最高」
という感想でした。

思ったよりはグロくなかった

思ったよりは、という話ですよ。
巷の噂では相当にヤバい感じなのかなあと思っていました。
いや、もちろんグロいと思うシーンは多々ありました。

が。

バイオハザード(ゲーム)シリーズに比べれば全然大丈夫でした!w

比較対象があまりにもあんまりなのは気にしないでください。
源さんと同じゲームをプレイしたくて泣く泣くクリアした甲斐がありました…こんなところで役に立つとは思わなかったですけどね!w


いやいや絶望だなあ

結構な絶望っぷりでした。
とても個人的な捉えとして「絶望」というのが一番しっくり来る例えでした。
希望の光が見えたようなシーンもありましたが、その先にあるのは決して希望だけではないので。
むしろ「CUBE」の中で起こったあれこれは、ある意味で外の縮図にも見えたのです。
だからこそ、肉体的なグロさというよりは、精神的なグロさが際立つ作品だなあと思いました。
だからこそ、希望を背負ったあの先に、絶望を感じて震えてしまうという。

淡々と進む(下手に「魅せる」アングルや音響を使わない)姿勢が、より一層の絶望感を感じさせました。
塞がった感覚はどこか渦中の現実世界をも思わせるなあ、とも。
その淡々さがもう、絶望そのものでした。


主題歌、最高

これは声を大にして言いたい。
主題歌は最高でした。

絶望すると、人間ってどこか笑いたくなると思うんです。
というか、笑うしかなくなる。
自己防衛本能なのかも知れませんが。

そんな狂った感覚が、一気に爆発するような主題歌「Cube」。
これくらい明るい曲調でなければ、本当に絶望したままで映画館を出なければならないですものw

面白いもので、この映画って「箱の中」で展開していくんです。
そしてふとスクリーンから目を離すと、私も「箱の中」にいることに気がつくんです。

そう、「映画館」という小さな箱の中に。

一瞬、ゾッとするんですよね。
シチュエーションがリンクして、凄く不安になる。
けど自分自身のいる箱の中も真っ暗で、なんなら誘導灯がまたCUBEの中っぽくてちょっと怖いw

主題歌を聴いているうちに、絡み合っていた「映画の世界」と「現実世界」がゆっくり解けていく気がしました。
自らにエンジンをかけて現実世界のほうを向いて、さて絶望をまた生きていこうか…と覚悟できる。
【Cube】はそんな楽曲だと思うのです。
それと同時に、現実世界もまあまあCUBEなんだよなあと実感したりもしました。
箱がただ球になっただけ、なのかもなあと。


そんな訳で、私は結構楽しめました。
原作未視聴ということもあるのかも知れませんが、純粋に楽しめた気がします。
全ての伏線が回収される!とか、スッキリする!とか、そういう話では全くありませんw
けど、この逃げ道のない絶望感を堪能してもらいたい。
そんな映画でした。

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