タオル裏返し作戦【Reassembly】
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楽しすぎてニヤニヤしっぱなしです
その名は【タオル裏返し作戦】
星野源のライブでは、終演後にとてつもなく平和な空間が広がります。
それは「タオル裏返し作戦」と呼ばれるシステムです。
ツアーグッズとしてよく販売されているフェイスタオルを裏返して肩にかけておくと、親切な方が金テープを譲ってくれる!というものです。
タオル裏返し作戦の遍歴(ただしうろ覚え)
うろ覚えなんですけど。
その発端は2018年「Continues」ツアーあたりだったと思うのですが。
群発的にSNSで「タオルを裏返してアピールしてみよう、テープの余っている人は渡してみよう」みたいな流れが徐々に起こり、全国ツアーの最中にそれが少しずつ浸透していったように記憶しています。
翌年の2019年「POP VIRUS」ツアーではタオル裏返し作戦がぼんやりと「風習」的に認知されており、初日からその流れはありました。
2019年3月段階(POP VIRUSツアーのあたり)で源さんもそのことに言及されています。
ここから一気に「システム」として動き出したなあと感じています。
2016年「YELLOW VOYAGE」
私は2016年「YELLOW VOYAGE」ツアーが初ライブだったのですが。
当時はまだタオルを裏返すシステムはありませんでした。
ツアースタッフさんがステージから離れた席へと金テープを配ってくれたのを鮮明に覚えています。
私はツアー初日の札幌・ニトリ文化ホールで2階の端におりましたが、スタッフさんが金テープを手渡ししてくれて本当に驚きました。
(これが人生史上初の金テープでした)
たまたま金テープを取れなかった方がいたので、その方と分けたんです。
けど刃物を持ち合わせておらず、その場で引きちぎってお渡しした…という、今思えば本当に失礼なことをしたのも鮮明に覚えております。
ちぎっちゃったら価値もナニもなくなるぞ、過去の私よ。
2017年「Continues」
2017年「Continues」は勢い余って札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ2日間の参加でした。
この時もまだタオルを裏返したりしておらず、スタッフさん頼みだった気がします。
2日間それぞれに席は左右のスタンド後方、そのおかげで金テープが貰いやすかったのかしら。
記憶がないので、たぶんそうです。
アイスアリーナはまさかの冷房なし施設で、源さんも半袖衣装になるというサプライズがありましたね。
カラスが入ってきて一緒にライブ観戦しましたw
2019年「POP VIRUS」
そして2019年POP VIRUSは札幌ドームでの参加でした。
こちらは2月23日、極寒の北海道です。
相変わらずのスタンド席でしたが、この時にようやく「金テープが貰えない」事態が発生しました。
恐る恐る外で写真撮影待ちをしながらツアータオルを裏返しにしていたら、心優しいお姉さんが本当に金テープをくれたのです。
とはいえ結構な待ち時間を経ての出来事で、諦めて帰る人の姿も見かけました。
基本的には「善意頼み」なシステムなので仕方がありません。
しかも冬の札幌はそこそこ寒いです。
そんな外でウロウロしている私に声をかけてくれたのは、本当に奇特な方だと思いますw
それでも「タオル裏返し作戦」が本当に浸透したのだと実感したのは覚えています。
余談ですがこの時も座席は「外壁から数えて何番目」な場所でした。
演出の都合でこれがある意味「最高」な席にもなったのは良い思い出です。
(2020年にもライブはありましたが、残念ながら参加できず)
2023年「Reassembly」
そしてそして2023年「Reassembly」は初の道外遠征、横浜アリーナでした。
1月28日、源さんのお誕生日です。
真冬なのですが道民に言わせれば「春」でした。
コートの中は半袖Tシャツですよ。
なんなら公演中はその半袖Tシャツで踊り狂っていましたが暑かったです。
結局ホテルに到着するまでずっとコート+半袖Tシャツのままでした。
もちろん今回も座席はスタンド席です。
とはいえ、スタンド1列目でなかなかの好立地。
柵を超えて落ちる心配以外は見やすくて踊りやすくて、とっても嬉しい座席でした。
私の座席運もなかなか素敵です。
そして今回も、残念ながらついぞ金銀テープは回ってきませんでした。
今回はファンミーティングがあまりにも幸せすぎて、テープのことを考える暇がありませんでした。
終演後にようやく「あ、テープがない」と思い出して、とりあえずタオルを裏返して退場列に並びました。
相当な人混みにのまれながらも人探しをしており、出口付近をウロウロしていました。
そして。
「あの、金テープありますよ?」
見ず知らずのお姉さんにそっとお声をかけていただき、ササッと金テープを1本分けていただけたのです!
嬉しすぎておかしなテンション全開でお礼を告げると、瞬く間にそのお姉さんは立ち去っていきました。
ほ、本当に「タオル裏返し作戦」は浸透したんだ…と感動する間もなく。
「あの、銀テープはお持ちですか?」
まさかの別なお姉さんにその後ろからそっとお声をかけていただき、今度はササッと銀テープを半分こしてくれたのです!!
なんですか、女神ですかこのお姉さん達は。
しかもお二人で次々とテープを譲ってくださるとか間違いなく慈愛の女神ですよ。好きです。
その後、ようやく出会えた旧知のSNS友達が金テープを持っていないようだったので、その場で金テープを半分にして友達に渡すことができました。
今度はしっかりハサミをお借りして、綺麗に渡すことができました。
テープを貰って、テープを譲って。
本当に幸せな空間がそこにありました。
譲られても、譲っても
金テープはやはり転売も多くて、業者らしき人が占有する話も聞きます。
けれども今回はファンミという特性上、「星野源好きな変態集団」が13,500人も集まりましたw
そのためか、よく見るとあちこちで「金テープありますよ」「銀テープでよければ」みたいな会話が飛び交っていたんです。
なにこのヌクモリティしかない空間は。
そして一夜明ければSNSには「テープお譲りします」の書き込みがチラホラと。
なんなら旧知のSNS友達のひとりは「何本か貰えたのに、道中で裏返しタオルに渡せなかった」と悔やんでいました。
どこまでもやさしさに包まれた変態集団です。
この調子で全員に金テープが行き渡って転売ヤーが消滅したらいいのに。
もちろん、誰かに渡すことが全てではありません。
複数本持っていたい!という方ももちろんいると思いますし。
同じく、どう頑張ってもテープを手にできないこともあるのは仕方のないことです。
(地方民としては参加すらできないライブも多いので、残念ですが諦めることのほうが多いです)
そこはあくまでも「善意」で良いと思っています。
ただ、金銀のテープを渡す瞬間って本当に「幸せ」がそこに溢れる気がするんです。
この瞬間が堪らないんですよね。
だから、もしそんな機会があったらぜひ「譲りますよ」と声をかけてみて欲しいのです。
タオル裏返ししている人は高確率で「テープ欲しい」という意思表示をしているので。
ちょっと勇気は要りますが、声はかけやすいと思います。
話しかけることで思わぬ会話ができたり、会話がなくてもヌクモリティを感じたりもできます。
本当に面白いシステムだなあと、改めて思いました。
面白いことに、譲られても譲っても幸せになれるんですから。
おまけ(たまに起こる奇跡の話)
余談ですが。
私も金テープを渡せず自宅に持ち帰ったことがあります。
(まだタオル裏返しが浸透する前、Continuesの頃です)
特に加工する訳でもなく、その金テープはただ丸めて保管していました。
ある日、たまたま話していた方も星野源が好きだと知りまして。
その方の娘さんと共にどハマりしているのに「行ったライブでテープが貰えなかった」と聞いたのです。
その話を聞いて、私が即座にその余っていた金テープを差し上げたのは言うまでもありません。
本当に喜んでもらえて、私も嬉しかったのを覚えています。
その方の玄関先でお渡ししたのですが、遠くから娘さんの絶叫が聞こえてきてメチャクチャ共感しましたw
たまには、こんな奇跡もあるかも知れません。
それぞれのタイミングで「幸せのお裾分け」ができることもあるんです。
ちょっと人生が面白くなりますので、オススメです。
だってねえ。
これを書きつつ、改めて思ったんです。
私の星野源ライブ遍歴には、いつも金テープがあるんだ、と。
貰えたり、貰えなかったり。
譲られたり、譲ったり。
そこから生まれる御縁が今も続いてたり、記憶に深く染み込んでいたり。
毎回メチャクチャ面白い体験をしています。
これも源さんと、源さんを応援している変態たちのおかげです。
金テープ、最高に幸せなアイテムです。