角砂糖は憧れとももに
角砂糖が好きだ。
幼い頃、喫茶店に行くと時折置いてあった角砂糖。
さすがにコーヒーを飲むような年頃でもなかったので、ただコーヒーに沈む角砂糖を眺めるだけなのだ。
それでも、真っ黒な海にほどけていく角砂糖はなによりも魅力的だった。
祖父母の家にも角砂糖があった。
角砂糖をそのまま食べてみたい!と祖母に頼んだこともあったが、やんわりと却下された。
今思えば至極当然だったと思う。
ところが。
それ以降、角砂糖はいつの間にか市民権を失っていた。
私がコーヒーを飲めるようになった頃には、もうどこを探しても角砂糖を見つけることさえ難しい時代が来ていたのだ。
いつの間に角砂糖は消えてしまったのだろう。
量の調整がし難い。
衛生上の問題でそもそもシュガーポットが置かれなくなった。
コーヒーをブラックで飲む人が多くなってきた。
理由は色々ありそうだが、詳しいことは調べてもよく分からない。
確かに私も今はブラックでコーヒーは飲めるようになった。
けど、本当は甘いコーヒーが好きだ。
ブラックもいいけど、甘いコーヒーも絶対に美味しい。
できれば濃いめのブラックコーヒーに、角砂糖を2つくらい沈めて飲みたい。
いや、ちょっと見栄を張った。
できれば3つくらい沈めたい。
ふと思い立ってネットで検索したら、ちゃんと今も角砂糖は売っていた。
どうしよう、自分のためだけに買ってしまおうか。
きっとこの一粒があったら私のQOLは爆上がり決だ。
なんだか可愛い角砂糖もラインナップされている。
けど私は昔ながらの白くて四角い角砂糖がいい。
たぶん、見かけたらきっと買ってしまうだろうな。
そう。
角砂糖に詰まっているのは「憧れ」そのものだろうから。
こういうのがマストバイアイテム
こういうオシャレなのも良き
昭和感とカワイイのコラボ
考えた人天才では
こんなの可愛すぎて溶かせない(褒め言葉)
オープニングで飯尾和樹さんが語る「角砂糖エピソード」に毎回頷く私
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?