感じ、調べ、考えてみる。


Black Lives Matter と書かれたその投稿には、真っ黒な画像。
2020年5月25日に大きく報じられた「白人警察官による黒人男性の死」をきっかけに、世界は大きく動き出しました。
人種差別抗議運動、それはこれまでにも幾度となく行われていた動きです。
けれども、私はそれを真剣に考えたことはあっただろうか…この投稿を見て、思わず言葉に詰まりました。
そして、自分なりに色々な報道や記事を追ってみました。

ジョージ・フロイドの死

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%AE%E6%AD%BB

困った時のwikipedia。
ちょっと長いですが、事件の概要や顛末はここで読むことができます。
読み進めていくうちに見えてくるのが「人種差別」の実態です。
抵抗のない様子、それなのに押さえつけられる様子、完全に無視される指摘や懇願…
そんな動画に反する、警察側の主張。
「黒人が死ぬのを見るのにうんざりしています」という家族の言葉。
うんざり、ということは「それが恒常的に行われている」ということを示しています。
不当な死、それはもはや日常なのでしょう。

星野源 N.E.R.D&Kendrick Lamar『Don’t Don’t Do It!』を語る https://miyearnzzlabo.com/archives/46414

星野源のオールナイトニッポンでも、2017年12月にこの曲を紹介していました。
楽曲だけを聴けばメチャクチャ格好よくて踊りたくなる名曲です。
けど、この楽曲と歌詞のテーマは「無実の黒人男性が警官に射殺された事件」なのです。
タイトルの「Don't Don't Do It!」は「撃たないで!」という意味である、と…。
そんな怒りをものすごく力強いポップミュージックにしてしまう凄さに、思わず茫然とした記憶があります。
あまりにも衝撃的すぎて、すぐさまこのCDを買いました。


黒人ファミリーの一員になった私。夫の密かな習慣で、黒人が置かれている立場に気づいた https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5ed97378c5b69d703f385dd4?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter

私としては、この記事が一番身近に「人種差別」を感じました。
「黒人がマスクすると恐怖心しか与えない」とマスク着用を嫌がる夫。
生まれたばかりの孫に「黒人としての振る舞い方」を教えてくれと言う義母。
抵抗しない、手は見えるところに置く、突発的な行動はしない…
その会話の端々に「こういう事なのか…」という差別が渦巻いていました。

奴隷制度が始まった時に決められた、最下層の労働者。
400年も前に作られたそんな概念が、今も先入観として世界にはびこっている。

学校や仕事で何かあれば、優遇されるのは白人。
映画や本の主役は白人。
スキンカラーと呼ばれる色は白人の色。
部屋を借りようとしたら白人優遇。

ただ歩いているだけで職質され、犯罪のにおいがしたらまず疑われるのは、黒人。

白人至上主義が確実に存在し「黒人」というだけで暴力や犯罪と勝手に結び付けられ、何もかもが壊される。
こんな恐ろしいことが、今も脈々と続いているのです。


アシュトン・カッチャー、ビリー・アイリッシュ「“All Lives Matter”ではなく“Black Lives Matter”であるべき」|ニフティニュース https://news.nifty.com/article/entame/showbizw/12239-683104/

アシュトン・カッチャーとビリー・アイリッシュの言葉がとても響きました。
ビリーに関しては言葉づかいはちょいとヤンチャですが、だからこそ胸にグッと来るものがありました。

「世の中には黒人の命を何とも思わない人達が存在する」

もちろん、世の中にはたくさんの差別があります。
日本にも外国人に対する差別はもちろん、職業による差別や性別による差別、たくさんの差別が存在します。
自分自身が被害者になるケースはありますし、思えば加害者になり得る感覚もあります。
それはもちろん解消されて欲しい問題ですが、今言われているのはあくまでも「黒人差別」の話。
根の深さが違いすぎるし、話を拡げすぎると本題がぼやけてしまいます。


「白人は肌の色が白いってだけで社会から優遇されてる」

そう、この問題を誰よりも考えるべきは「人種差別をごく自然に行っている側」なのです。
迫害を「当然」と思う、その感覚をリセットすることが求められているのだと感じました。

今は世界的に多様性が認めらてきて、性別や個性が尊重される流れができつつあります。
それなら、どんな人だって認められていいはずです。
「人」を「人」として認め、その個性を認める。
とてもシンプルな話のはずなんです。

どうか「黒人」と呼ばれる方々が、普通に生活できますように。
怯えることなく歩けますように。

「今は(黒人が受けてきた)数百年に及ぶ迫害にフォーカスするとき」

私が知ったことはきっと氷山の一角でしかないけど。
迫害された気持ちは想像することしかできないけど。
どうか、たくさんの人がこの事に思いを寄せ、世界を変えていけますように。

最後に、源さんのストーリーズで見かけた、こちらの動画を。
この子たちが踊っている世界が、当たり前の光景になりますように。


#blackouttuesday
#theshowmustbepaused


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