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【BEASTARS】年末ヒマならこれを観て肉を食おう【喰う寝るアニメ】

 せっかくの休みなのに、鼻詰まりぎみで集中力低。おかげでスト6、大連敗です。
 そんな時は……アニメでも見て、ゆっくりの休日にするしかない!

 今日は、前からファイナルシーズンを楽しみにしていて、ちょっと前から配信が開始された、大好きなアニメ「BEASTARS」つにいて語る!
 ファイナルシーズンを見るために、1stシーズンから見返してます。アニメ見返すのは進撃の巨人以来ですね!

 あ、ではここでシーズン1のOPを貼っておきますので、よければ聴きながら読んでもらえれば!
 ……いや、暇なら見て欲しい。ストップモーションアニメが好きな人ならなおさら。

 ※僕はまだファイナルシーズンを見ていないので、コメントでのネタバレはご遠慮願います。。。

■「BEASTARS」って何よ

 今回語らせていただく作品「BEASTARS」。板垣巴留作のマンガ原作のアニメです。
 擬人化された動物(ほぼ人間)たちが通う、チェーリントン学園を舞台にした、青春・学園・サスペンス織り交ざるヒューマン(あえてヒューマン、と書く!)ドラマ
 物語は、学園高等部のアルパカ、テム君が何者かに食殺、食い殺されてしまうという事件から始まります。
 主人公は、内気なオスのハイイロオオカミ「レゴシ」、ダブル主人公とも言える重要なキャラクター、プライドの高い牡鹿「ルイ」。そして2人の間で重要な立ち位置となるのが、明るいけど孤独なメスのウサギ「ハル」

可愛らしいが、どこかリアルなんですよ。
各動物ごとの特色がものすごく出てて、
かつ、個体ごとの見た目の違いもしっかりあって、おもしろい!

 この3人を巡るヒューマンドラマなんですが……設定、演出、キャラクター描写、そしてストーリーが、めちゃくちゃよくできてるんですよ!

 ディズニーアニメの「ズートピア」ってあったと思うんですけど……あれをもっと生々しく(要は生死の描写・性描写を加えた)したイメージをもってもらえれば、わかりやすいと思います。
 ズートピアもすんごいよく出来てるんですが……僕はポケモンにさえサスペンスを求めるタイプなので、僕の中ではズートピア超えてます。
 高校時代特有の人間関係の窮屈さと、動物ならではの悩みや葛藤、「あるある」と「そんな悩みがあるのか」が織り交ざって、この作品にしかない世界が、BEASTARSにはあります。

 それでは……ここから……好きなポイント!

■動物が生きる世界って、こんななんだ!

 とにかく、「動物たちが通う学校」が、よ~~~くできてる!

 例えば……学校施設、たとえば階段とか、イスだとかが大型動物用、小動物用に分かれていますし、それに「食堂」。草食動物と肉食動物でメニューが違うんですよね。草食動物は、もちろん野菜、そして肉食は……肉、ではなく、卵や大豆など、タンパク質系統のメニューが出てきます。
 こういうのがいっこ見つかるだけで楽しくなるんですよねー。ちゃんと「世界がそこにある!」って感じがして!

 でもこんなのは序の口で、例えば貼られている標語は動物らしいものになってたり。「牙をむかずに 前をむけ」とか「草食女子寮 肉食獣入室厳禁始末書」とかね(笑)……立入厳禁赤字で書かれてたり、始末書って文字いるか、とか、そういうツッコむ余地が残されているのが「頑張って考えました」感がなくてすごい!

 好きなエピソードは、牝鶏の子の話!レゴシが「毎週水曜日はなぜかたまごサンド、美味しいんだよね」と言うんですけど……実は水曜日のたまごは、レゴシの隣の席に座っている牝鶏のレゴムが産んで、アルバイトとして食堂に売っているものだったのです。気を良くした牝鶏のレゴムだったが、ある日……というお話。ごくごく短い話なんだけど、好きなんだよねー。レゴムちゃんが走るフォームとか、もう大好きw
 ……隣の席の女の子が産んだものを食ってる、って、なんか若干の気持ち悪さを……いや、これはいわゆるカルチャーショックなんだな。「なるほど、この世界はこれが日常なんだなぁ」と、海外旅行に来たような気分が味わえるんじゃないかなぁ!

 また、ちょっとズレるけど、声優さんの演技が素晴らしいんだよね。すごく朴訥としていて、ファンタジー世界っぽくないんですよ。
 特に主人公のレゴシの声がいい……!すごくボソボソしゃべってて、オオカミなのに「こういうヤツ、いる、というか、俺っぽい一面まである」と思えるくらい、人間味があります。
 ウサギのハルちゃんも……女の子なんだよなぁ。なんかもう、獣だからかより一層なのかもだけど、見てはいけない女子の一面を見ている気分になるくらい……。
 ディズニーみたいな、夢のあるファンタジーな動物モノと全く違う世界観を作っているのは……声優さんの力もすごく大きいと思います。

■動物の生態を表現している作画!

 ここまで書いたことと似ているところもあるんだけど……動物の特徴を生かした作画が、すんごくいいんですよ。
 僕、一番好きなのが、「レゴシが怒った描写」。彼はハイイロオオカミなので……本当に怒ると、全身の毛が、ぞわわわわわ……って逆立ち始めるんですよ……これが、怖いしかっこいいし、「あ、ヤバイ」というのが一目でわかるしで、いいんだよなぁ……!
 あ、イヌ科の獣なもんでもちろんありますよ、尻尾の描写!(笑)ご安心ください、それもめっちゃかわいいです。
 それぞれ出てくる動物の特徴を用いた感情表現が出て来ているので、すごく動物らしい動きになっているのが、見てて新鮮で楽しいんだよねぇ。

 逆に、「この動物はこういう特徴だからこそ、こういうことをしなくてはならない」という、動物側の気遣い行動もたくさんあります。とにかく、動物が動物らしく生きている、のに人間みたい。すごく不思議なバランスで、それが面白い!
 一番ギョッとしたのは……街の市長のライオン。シーズン1の終盤で明らかになる、彼が市長になるためにしたこと。そこまでしなくてはならないのか……と、この世界の厳しさを感じられるエピソードです。

■性と生が入り組んで訳が分からなくなる

 このアニメ、おそらくまだ観ていない人が想像している以上に、性描写が多いです。動物同士なのに人間同士の描写と同じように「い、イカンものを見ている……」と感じます。。。きっと内面描写が上手だからなんだろうなぁ……。
 で、その性描写も、「なんかエロ描写入れとくか」ではなくて、このアニメには必要不可欠な要素なんです。

 この世界は、性欲以外にも、いや性欲以上に食欲が非常に大きな脅威として存在しています。なぜなら、肉食動物は、道行く草食動物が食べたいという本能を持ち、そしてそれを押さえつけて生活しているから……。
 人間社会でも、男性・女性の物理的な力関係は、意識するしないに関わらず必ず存在してしまうけれど、BEASTARSの世界では、それが生き死にに影響するレベルで、性差にさらに掛け算するように存在しているんですよね。
 これに加え、恋愛……。もう、訳が分からなくなるよね(笑)愛したい、愛されたい本能と、食べたい本能、さらには食われる本能……。人間をはるかに超える苦悩と葛藤が、登場人物たちを悩ませてきます……。
 その本能、気持ちはわかる、いやわかるわけがないけど、わかる……ような気がする……。時に肉食動物に、時に草食動物に感情移入しながら、ひたすら悶えさせられるんですよw

 ……とか思ってると、何気ない男子生徒同士の他愛ない冗談が聞こえてきてくるんですから……気が抜けない、けど気を抜いちゃうし、そのスキにガツンとブン殴ってくる。日常のほのぼの感とスリル・サスペンス。これは……動物学園モノにして、ガチ大人向けアニメですよ……!

■終わりに

 ということで、今日は久々にアニメの紹介をさせていただきました。
 ……というか「BEASTARS知っとるがな」「おもろいにきまっとるがな」っていう人、たくさんいるかもなぁ、なんて思いもあります。
 ……が、最近、身の回りで「さすがにこれは興味あるだろう」的な気持ちで僕の好きなモノ(M1とかゲームとか)について語っても、全っっ然反応返ってこないことが多くてですね……。つくづく、自分と他人で常識は違うもんだなぁ、と思い知らされたところなので……メジャーな作品紹介でしたが、書いちゃいましたね。

 年末、なんかヒマだなぁ、って人もいるとおもうので、ぜひともBEASTARS、鑑賞して、身悶えしてもらえれば!

といったところで
今日はここまで!
まだ寝ませんが
また今夜!

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