ガイナルーフの特殊な使い方
ガイナルーフを屋根通気層の下端になるように張りました。
上図は屋根の断面です。
縦ログ工法の天井上に断熱材を置き、ガイナルーフを屋根根太に固定して張り付け、母屋や梁との隙間をふさぎます。ガイナルーフの上側が通気層、下側から断熱材までは小屋裏となります。
普通、屋根通気を確保する場合、通気層の下端と上端(野地)と合板で形成します。この案件は通気層の下端をガイナルーフで作りました。
温度データ
4月の計測であり、しかも晴れた日が少なかったのですが、屋根材を設置する関係でこの期間しかなく、4月にデータ取得しました。
赤色が通気層上端の合板の温度、青色が通気層の温度、黄色がガイナルーフ下の小屋裏の温度となります。
ガイナルーフを挟んだ小屋裏の気温と通気層上端の野地の温度との比較では4℃~7℃、通気層内空気温度との比較では4℃~9℃、小屋裏の温度が低くなりました。
今回は特殊な使い方ですが、通気層の下端の上にガイナルーフを施工すると大きな効果を得られることはたくさんの事例で証明されています。