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なぜイチローは世界一のバッターと称されるのか

イチローのどこが好きか。
・・全部。笑
小学生の頃に読んだ父宣之さんの『溺愛』。
僕がイチローを追いかけるきっかけになった本だ。
内容は正直あまり覚えていないが、読書が好きではなかった僕にはあまりにもセンセーショナルなものだったということは覚えている。

僕は小学校1年生から野球を始めた。
でもイチローから野球の技術的なことを学んだことは無い。
背面キャッチぐらい。笑
他の選手の真似はできてもイチローの真似はできなかった。
要するに当時の僕には理解不能の技術だったということ。

ではどこに魅力を感じて今でもずっと好きかというと、
それは「野球に対する姿勢」である。
それこそ僕が技術面以外で学んだこと。真似したところ。

・道具を大切にすること
・時間を大切にすること
・自分を大切にすること
・努力を惜しまないこと

挙げたらキリがないのでこの辺りにしておくが、
最後の努力を惜しまないことに関していうと、昨年の引退試合後の記者会見で鳥肌が立ったシーンがある。
ある記者が「誇れるものは何ですか?」という問いに、
「特にない。色んな記録も僕にとっては過程でしかない。人よりも努力したなんてのも到底言えない・・。」
さらにこう続く。
「でも挙げるとしたら、試合に出られなくなった時期に、それでも練習を怠らず努力し続けたこと。それが僕の誇りですね。」
と答えた。

唯一誇れるものが「練習をし続けたという事実」。
カッコ良すぎる。
10年連続200本ヒットを打ったこと。1シーズン262本のヒット世界記録。新人王。MVP。その他数えきれないほどの記録を樹立してきた。
もちろん誇れないわけではないだろうが、
イチローにとってそれは本当に些細なことなのであろう。
そういうところがたまらなく好き。
何をもって「世界一」なのかすら分からなくしてしまうイチローの魅力だと思う。

でも上に書いた通り、世界一のバッターと称される理由はたくさんある。
次回はそれについて触れたいが、僕が思う理由で1つ抜きん出ているものがある。
それは「本気で世界一を目指したところ」だ。

簡単なように聞こえるが、これは一言で説明できるものではない。
僕の恩師の受け売りでもあるこのことについて次回書こうと思う。
これは野球以外でも活かせること。もちろん仕事にも人生にも恋愛にも。

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