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9/4 日声協オンライン研究会: 青木美稚子
【オンライン研究会一覧】
今回は9/4に開催されました、会員の皆さまを対象とした【日本声楽家協会オンライン研究会 in Zoom】〈発表者(講師):青木美稚子先生〉 の模様をお届けします。
「9/4 日声協オンライン研究会 発表者:青木美稚子先生」
【テーマ】
歌をアップ・グレード(改善・上達)するプロセスとは
~⼈類の進化はup・gradeの歴史
知っているやり⽅以外に別のやり⽅ができること
【要旨】
長年ソプラノ?の迷いの中、メゾで仕事をしてきましたが、50 代後半からついにピンチが。まずは体の改善から始めたところ、70 歳で新しい響きが生まれ、思わぬ展開に。ソプラノの声に心身が腑に落ち、私の新しい可能性を探す旅がスタートしました。
遠い祖先も生命の危機にはアップグレードして生き抜きました。その能力は、私たちの脳の奥深く(辺縁系)に蓄積されています。「歌」も直立から生まれました。
最初に歌ったのは祈り?子守歌?愛の歌?人間の優れた能力=改善・上達の学びプロセスを探ります。
参加された皆さまからは、
『青木先生の研究発表は、大変参考になりました。
1.「体全体を使う」ことで、「声域・声量・声の質(深い声)」に改善がみられることを感じ始めていたのですが、今回の発表がそれを強く裏付けてくれました。
2.各人の能力は多くの未開発の部分があるとのことで、シニアの私も「まだまだこれからもチャレンジしよう。」という気持ちになりました。』
『フェルデンクライス・メソッドについて、先生が感動された著書からのお話から、学び、努力、自然体で歌を歌うことなど、いろいろ考えさせられました。まさに自然体で生きることにもつながりそうで、次回も楽しみにしております。有難うございました。』
『はじめとおわりのフェルデンクライスのワークで、気づくことがたくさんありました。繊細なからだの声を聴くことと、「やりすぎない・がんばらない」ことが、どれほど効率的なのかということに毎回驚きます!その体験から歌うときの意識が変わってゆきます。無意識に立派な声をだそうとしている自分に気づきます。そして「やっと歌うことが楽しくなった!」というお話から或る本のなかの一節を思い出しました。
「たとえ天使のように歌っても、歌うことを愛せないなら、かえってその歌でひとの耳をふさぎ、ささやきかけてくる朝と夕べの声をせきとめてしまうのです。」/カリール・ジブラン「預言者」至光社
歌うこと、歌ってなんだろうとよく思います。』
などと感想をいただきました。
次回のオンライン研究会もぜひご参加ください。お待ちしております。
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【発表者】及川響子(声楽家)
【日時】2021年9月11日(土)15:00~16:45
【テーマ】
子どもたちにクラシック音楽を伝えていくには
【要旨】
子どもたちが大人になり、クラシック音楽に再会したときに“この曲知ってる!懐かしい!” と身近に感じてほしい。コンサート、音楽授業、レッスン、手遊び歌などの中でオペラをはじめとしたクラシック音楽に触れていく方法を探ります。私自身が幼稚園での音楽授業や歌のお姉さんとして取り組んでいる内容をご紹介いたします。
また皆さまが取り組んでいることやアイディアがありましたら是非発表していただき、情報交換ができればと思っております。
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【参加資格】
正会員の皆さまの他、一般・個人会員の皆さまもご参加いただけることとなりました。以下、詳細です。お誘いあわせの上、またのご参加を心よりお待ちしております。
●一般、個人会員の方
【参加費】
一般:1,000円
個人会員:500円
【半年パスポート】もございます。
一般:半年間7,000円
個人会員:半年間5,000円
半年で14回~16回程度を予定しております。
お申込みをされた月より半年の間に開催される研究会すべてにご参加になれる大変お得なパスポートです。
詳しくはこちらのページよりご確認いただけますと幸いです。