高梁川マルシェの振り返り
7月に開催されたイベント「おかやまマルシェ」にて、倉敷とんぼ玉作家のMABOさんから、
「秋にこんなイベントがあるんですが、出展、いかがですか?」
とお誘いいただいたことがきっかけで参加した「高梁川マルシェ」。(2022年10月8日−9日・国指定重要文化財 大橋家住宅付近)
初めての参加ということもあり、一体どんな催しなのか、どのくらいの人たちが来てくださるイベントなのか、全く想像がつかないまま当日を迎えました。
事前に、 MABOさんから、
「とにかく沢山の人が来場するよー!」
と、どうやらとんでもない数の来場者数があるという「高梁川マルシェ2022」。ドキドキしながら挑んだ二日間の様子を<<5本立て>>でご紹介いたします。
◆ほとけさまボールペンに悩むマダム
「高梁川マルシェ2022」の大橋家住宅エリアでニシユキテンに割り当てられた場所は、小さな掛け軸が飾られている小部屋でございました。
そこの空間を使用し、ニシユキテングッズと、背景布を配置し、小さな中庭を囲んだ小廊下に2D仏像顔出し看板を配置させてスタンバイしました。
いざイベントが始まると、本当に入れ替わり立ち替わり、多くの方が来場しておりました。
入れ替わり立ち替わり人が往来する中、ある一人のマダムがニシユキテンコーナーに足を止めてくださいました。
じっと、ほとけさまボールペンを眺めておられ、数分吟味したと思いきや、そこから5分、10分と熟考タイムに突入。
「はぁ…迷うわぁ…」
と、ちょっとため息をつきながら真剣にどのボールペンを選んでいらっしゃいました。
いろいろ迷った結果、
「これにするわ。」
と、最終的にひとつのボールペンを選んでくださいました。
無事に選べてよかったなあ…とほっと胸を撫で下ろし、他の来場者の方の接客をしていたところ、また見覚えのあるマダムの姿が目に入りました。
デジャブかな?と思いつつ、
「あれ…どうされたんですか?」
と伺うと、
「あれからね…色々考えてたら、やっぱりどうしてもね、最初に選んでいたボールペンが気になっちゃって…それでまた来たの…」
と恥ずかしそうに教えてくださいました。
どうやら脳裏の片隅でほとけさまボールペンが離れなかった模様。再度、追加で迎え入れるボールペンをじっくりと選び、満足そうに会場を後にされていました。ほっこり。
◆段ボールトークに花が咲いたシルバーナイスガイ
イベント当日の朝、MABOさんから、
「このね、中庭の廊下にもね、バーン!と顔出し看板を配置してもらいたくて、この場所に決めさせもらったので、どんどん置いちゃってください!」
と、伝言があり、10体あまりの2D仏像顔出し看板を並べていたわけですが、ある一人のシルバーナイスガイがじっと、顔出し看板を眺めておられました。
あまりに神妙な表情だったので、お声かけすると、
「このダンボールは2重タイプなんですね…」
と、気付いてくださいました。
お客さんとは、仏像についてのお話でよく盛り上がるのですが、なかなか”ダンボールトーク”で盛り上がることがなかったので、嬉しくなり、
「そうなんです!!2重タイプを使っています!!
筋も縦筋になるように向きに注意しながら作っておりまして…」
等とお話ししていると、
「いや、実は、わたし、昔、ダンボール製作会社に勤めておりまして…」
と、意外な経歴を告白してくださり、短い時間ではありましたが、濃厚なダンボールトークをさせていただくことができました。ちょっと嬉しかったです。
◆偶然が偶然を呼び最後はお揃いの仏下で喜びを分かち合ったレディ
最近、ありがたいことに、ずっとSNSで密かに活動の様子を応援していただいた方がイベント開催会場に足を運んでくださるという、いわゆる”リアル再開”の瞬間によく遭遇するようになりました。ありがたいことです。
「高梁川マルシェ2022」でも、SNSの告知や投稿記事をみて足を運んでくださった方が何人もいらっしゃいました。そんな中、あるレディが、どうやらたまたま立ち寄った旅先の近くで、ニシユキテンがイベントに出店していることを知りわざわざ足を運んでくださったのであります。
第一声がとにかくお元気で、「いやもう、会いたかったんですー!!!」オーラ全開でお声かけいただいて、こちらまで元気をいただきました。
色々な仏像顔出し看板を体験していただいていると、偶然にも、邪鬼の靴下を展開している「マシュロバ」さんの仏下をお互いが履いていることに気づきまして、お揃い具合に大喜びさせていただきました。
邪鬼の仏下。
普段はあまりの可愛さに勿体無くてなかなか履けないのですが、イベント時には気合をいれるため、わたくしもめちゃんこ愛用しております!
◆激うま甘酒を堪能しつつ「いつの日か棚田で…」と誓い合った紳士&淑女の皆さん
二日間のイベントの最中、合間を見てはフードブースに足早にかけこみ、
「おにぎり2個ー!!」
とお気に入りの具材が入ったおにぎりを注文してモグモグとこっそり休憩タイムを過ごしていたわけですが、「上山逸品 - UEYAMA IPPIN -」チームのお店の前でどうにも気になった”甘酒”の二文字。
お釈迦さまのミニ顔出し看板を装着しながら、普通に
「あ、甘酒ください。」
と声をかけると、ウフフと笑みを浮かべながら甘酒を出してくださいました。
「あの、奥で仏像の顔出し看板の体験とグッズを展開しているので、お時間あるときにもでまた是非…」
と、ぺこぺこしながら簡単に自己紹介をしてフードブースをあとにしました。
それから、本当にイベントの合間に「上山逸品」チームのみなさんが入れ替わりニシユキテンブースに足を運んでくださいました。そんな中、「上山逸品」チームの素敵淑女が、ほとけさまボールペンの金剛力士像を大変気に入ってくださり、大喜びでひとつ出迎えてくださいました。どうやら、金剛力士像がとにかくお好きなんだそうです。
「かなりレアな阿形吽形のボールペンをお選びになるとは…
なかなかの千里眼…」
と、目を細めて見送った1日目ではありましたが、その翌日、また上山逸品チームさんブースの前をとおると、
「いや、もうニシユキさーん!!!
あれから、一晩考えたんですけどっ!
やっぱり、一体じゃさみしいなっ!って思ってー。
阿形・吽形、揃えます!!
揃えます!!!」
と素敵淑女が高らかに宣言していただきました。
ついに阿形・吽形揃っての旅立ちです。
「対で揃ってよかったね…」
と目を細めてお見送り(=パッキング?)させていただきました。
いつの日か、棚田で2D仏像顔出し看板勢揃い撮影会ができたらいいですねーと、チームのみなさんと野望めいた展望(?)を語り合いました。
◆気づいたら最後は腕相撲をして楽しさを分かち合っていた素敵マダム
二日間のイベント間、MABOさんやMABOさんの奥様が通りすがり様によく話しかけてくださいました。
そんななか、イベントが終盤に差し掛かった頃、
「確か、16時半ごろからどんど撤収作業をはじめてもいいとか言ってたな…」
と思い出し、MABOさんブース周辺をチラ見しながら様子を伺いに行ったときのことです。
MABOさんが展開していたブースのサイドテーブルの横長机から楽しそうな声が聞こえてきました。メインテーブルや棚周辺にはまだ商品が残っていましたが、それ以外は綺麗に片付けられていました。
声のする方をみると、MABOさんの奥様と仲良し出展者の方が、空いた横机で嬉しそうに腕相撲をしていたのであります。
キャッキャ!とはしゃいでおられる姿に、想像の斜め上行く過ごし方をされていたMOBO奥様たち。
「さすが!
なんちゅうイベント空き時間の過ごし方!!!」
と、尊敬の眼差しで見つめてしまいました。
◆まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段、なかなかお会いすることのないジャンルの出展者のみなさまに囲まれて、大変充実した2日間を過ごさせていただきました。
MABOさんはじめ、実行委員会の皆様も色々お世話になりました。
ありがとうございました。また、お会いできますように!