ことちゃんがどんな姿になっていても大丈夫!な「こと芸」と、こんなの初めて!立体涅槃世界を堪能した香川・日帰り旅の巻
皆さま、ごきげんよう。
先日、TOYTOYTOY (香川県高松市仏生山町)で開催中の「こと芸(ことでん芸術祭)」を鑑賞し、仏生山来迎院 法然寺 (香川県高松市仏生山町)にて、来迎堂や三仏堂の立体涅槃世界を拝観してまいりました。
日帰り旅ではございましたが、なかなかに濃厚なプチ旅でしたので、一部ではございますがご紹介したいと思います。
TOYTOYTOY 「こと芸(ことでん芸術祭)」
香川県唯一の私鉄「ことでん」のイメージキャラクターでもあり、イルカ駅員の「ことちゃん」の勤続20周年を記念して企画された展覧会「こと芸(ことでん芸術祭)」。
こと電とTOYTOYTOYさんとの圧倒的な信頼感から成立しているという本企画では、10名のアーティストによる、ことちゃんやことでんをモチーフにした作品が展開されておりました。
前述したように、TOYTOYTOYさんと「ことでん」さんとの絶対的な信頼関係があるが故に、ことちゃんがどんな姿になっていてもノークレーム!な「こと芸」。
是非、会場にて「ふむふむなるほど。」と、ことでん&ことちゃん愛が詰まった作品をめいいっぱい愛でていただきたいです。
会場内で撮影はできるのですが、作品鑑賞に集中しておりましてうっかり撮影し忘れておりました。手元に残るは、レジュメとDMと、「ことでん」をイメージしたTOYTOYTOY新商品の素敵Tシャツのみ!
大丈夫!私の心には、ことちゃんが生きています!
◆参加作家
#海老原優 (イラストレーター)「香川のご当地恐竜とご挨拶」
#乙幡啓子 (妄想工作家) IruCa専用 インターホン型パスケース「いるか~?」
#高橋信雅 (アーティスト)「ことでんはイルカ?いらないか(再)」ポスター
#デハラユキノリ (フィギュアイラストレーター)「べろべろのことちゃん」(ソフビ) 「ことどちゃん」(ソフビ)
#とんぼせんせい (イラストレーター/アーティスト)「ことちゃん 20周年おめでとうの絵」
#フジサキタクマ (モールアーティスト)「ことちゃんリアルカラー」「ことちゃんマルチバースカラー」
#フジモト・ヒデト (イラストレーター)「TKR1」「TKR2」
#安井智貴 (美術家/彫刻家)「こと電」「ことみ電」
#山口一郎 (画家)「琴電と女の子」
#りさこ (グラフィックデザイナー)「皮人形」
◆個人的に気になった作品
・高橋信雅「ことでんはイルカ?いらないか(再)」ポスター
会期終了までに完成するのか!?!大変ソワソワしてしまうポスター(の下書き)。
よく見ると、迷路の中にはことでんやTOYTOYTOYにまつわる大事なキーワードがいくつも隠されていました!
・フジサキタクマ「ことちゃんリアルカラー」「ことちゃんマルチバースカラー」
奥が深すぎるモールアートの世界。
どうやら、ことちゃんのお腹部分の白いモールは蓄光タイプのものを使用しているそうで、暗闇のなかでボワ~~~っと光るんだそうです。一般には蓄光タイプのモールは販売されていないため、アーティストのフジサキさんは、工場で蓄光タイプモールを特注して制作に臨んだそうです!
あと、ことちゃんの体の中身もギュギュッとモールが詰まっているそうで、作品に重みと厚みが増したのだそう。確かに、存在感が半端なかった!
・乙幡啓子 IruCa専用 インターホン型パスケース「いるか~?」
せっかくならIruCaで使いまわしたいけどそんな予定はくるのかしら?と県外勢には完全に踏み絵のようなパスケース。
IruCa専用のパスケースも大変可愛かったのですが、「果たして岡山県民の私(ICOCA愛用)がことちゃんパスケースを使ってもいいのだろうか…」と疑問が生じ、泣く泣く購入を諦めたIruCa専用 インターホン型パスケース「いるか~?」。
大変可愛かったです。
◆こと芸(ことでん芸術祭)
2022年8月6日(土)ー28日(日) 12時から17時
月曜定休
TOYTOYTOY
(香川県高松市仏生山町455-2)
仏生山 来迎院 法然寺で遭遇した、こんなの初めて!立体涅槃の世界
法然寺では、仁王門の阿・吽金剛力士像、本堂や三仏堂の「立体涅槃世界」、来迎堂の阿弥陀如来と二十五菩薩など、とにかく見どころ満載でございました。
一部ではございますが、ご紹介したいと思います。
◆波乗り法然上人
法然寺の展示室内には、画像印刷されたものではありましたが、「波乗り法然上人像」があり、
”波乗り”
というフレーズにニヤリとしてしましました。
どうしても「波乗り法然上人像」の存在が気になってしまいまして、自宅に帰ってから少し調べてみましたら、塩飽島に到着した際に、波の上の岩頭に立たれている上人のお姿を表したものだそうです。
◆立体涅槃世界
三仏堂の涅槃会がそのまま立体化して再現された「立体涅槃世界」では、上段に三仏の阿弥陀本尊・釈迦如来・弥勒菩薩が並んでおりまして、とんでもないオーラを発して見守っているご様子でした。そして、中央の涅槃仏を取り囲むように五十二種類の像がお釈迦さまの死を嘆いている様子も、まさに涅槃会そのものとしかいいようのない光景でして、ただただ、畏敬の念を抱かずにはいられませんでした。
その三仏の下には、先ほど述べた五十二種類の像が配置されているわけですが、涅槃像の背後には文殊・普賢・弥勒の三菩薩が、中段奥には天龍八部衆、明王、神将らの眷属が並び手前には羅漢さんたちが配置され、涅槃像の周囲を取り囲んで十大弟子や鳥獣類などが配置されています。その十大弟子の中で、ただ一人身を伏した状態で嘆き悲しんでいる状態のお弟子さんの姿があり、
「あれ、阿難かな…。」「阿難じゃね?…」
と何故かヒソヒソ声で確認しあったりもしました。
天井には赤い花が一面に描かれており、この花は沙羅双樹の花弁かしら、とか、壁面の柱は沙羅双樹を表現しているのかしらなど、随所に散りばめられた立体涅槃世界を存分に目の当たりにすることができました。
また、天空には、雲の上に乗った阿那律と摩耶夫人のお姿もありまして、どの像を見ても「いや、マジか…」と始終驚きと崇高さが入り混じったような、不思議な気持ちになりました。
◆もう一度じっくり拝観したい法然寺
境内も大変広く、自宅にかえってから、パンフレットを見返していると「あぁ!十王堂拝観していなかった!あ!見返り地蔵堂も拝観していない!!」と後から色々気づく始末…もうちょっと下調べをしておけばよかったなと反省。
ちなみに、境内内に本格手打ちうどん「竜雲」さんは閉まっていたため、うどんを堪能することができませんでした。残念!
また、いつの日か訪れてみたい場所になりました。
8月12日の午後に拝観したのですが、ちょうど訪れた時はお盆の迎え火を行っている時間帯でお経を唱える声が聞こえてきました。ちなみに、明日8月16日と12月31の夕方、万燈会の時に来迎堂の中が公開される日なのだそうです。暗くなった境内の石灯籠と釣鐘籠に明かりがいっせいに灯される送り火の恒例行事なのだそうですよ。
◆仏生山来迎院 法然寺
香川県高松市仏生山町甲3215