【2D仏像顔出し看板】やちむん観音菩薩さまができるまで-下書き編-
みなさま、ごきげんよう。
普天満山 神宮寺(沖縄県宜野湾市)さまから、「やちむん観音像」と「兜率毘沙門天」の2D仏像顔出し看板のご依頼があり、長い長い制作期間を経てやっと完成し、先日沖縄に向けて2体の仏像顔出し看板が旅立っていきました。
その2D仏像顔出し看板の制作過程をご紹介します。今回は、「やちむん観音菩薩」さま編です。
神宮寺さまとは、昨年10月に開催された「第15回じんぐうじまつり」への参加にお声かけいただいたことがきっかけで生まれた御縁となります。
2023年に開催された「第15回じんぐうじまつり」に参加した時の様子はこちら。
やちむん観音像
普天満山 神宮寺には「やちむん観音像」が見守る総合墓園 補陀落「ポータラカ」があります。
2021年4月に公開された「やちむん観音像」は、シーサー職人・陶工の新垣光雄さんが制作された特別な観音さまになります。
昨年10月に開催された「第15回じんぐうじまつり」で神宮寺に訪れた際に、初めてやちむん観音菩薩さまを拝見しました。
それは、今まで見たことのない観音像で、いわゆる、お姿、装身具、佇まい、煌びやかなお姿なのに、どっしりとした"強い意志"のようなものが感じられ、何もかもが斬新で、初めて見るものでした。
不思議な気持ちでやちむん観音像を眺めていると、金城ご住職から
「いわゆる、一般的にいわれている観音さまのお姿とは全く違うかもしれないけれど、いま、この場所にある、新垣先生が渾身込めて創ってくださったこのお姿こそが、”やちむん観音さま”なんです。これでいいんです。」
と仰っていたことが印象的でした。
ご依頼された日からだいぶ月日が経過しましたが、完成までの過程を振り返ってみると、実際に描き始めた頃、やちむん観音さまは本当に捉えどころがなく(いい意味で)、全体を把握するというか、描いていくために”かたち”を理解するまで本当に長い時間を要してしまいました。
下書きがノリに乗り始めてからはとても楽しく書き進めることができたのですが、それでも、最終的に、下書きを描き終えていた段階でも、全体のバランスがどうしても気になったので、途中、身体の半分ぐらいを消して描き直したりもしました。
ニシユキテン インスタグラム では、制作模様をタイムラプス動画にて公開しております。制作過程が早送り再生でご覧いただけますので、気になる方はそちらもご覧ください。
https://www.instagram.com/p/DA2wwG1SqSm/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
「第16回じんぐうじまつり」でお披露目される[2D仏像顔出し看板]
その御依頼頂いておりました[やちむん観音菩薩さま・兜率毘沙門天さま]の2D仏像顔出し看板が、10/13(日)沖縄・普天間山 神宮寺の「じんぐうじまつり」にて御披露目されます。
沖縄の皆様、どうぞ「じんぐうじまつり」で装着してみてくださいね。
「じんぐうじまつり」
2024年10月13日(日)11:00-18:00
東寺真言宗 普天間山 神宮寺(沖縄県宜野湾市普天間1-27-11)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?