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ネイロ堂。で開催中の石井みつこさんの絵画展に行ってきたお話
皆様、ごきげんよう。ニシユキです。
今日は、10月17日から10月31日まで「雑貨と喫茶ネイロ堂。」にて開催中の、石井みつこさんの絵画展「言葉のない物語(前期)」へ行ってきたお話をしたいと思います。
石井みつこさんとの出会い
石井みつこさんとの出会いは、今から、20数年前に遡ります。
当時、仕事をしながらアートボランティア活動をしていた私は、友人たちが開催するアートイベントのボランティアスタッフの活動もしておりました。とあるアートイベントで出展者として参加していた石井みつこ(通称イシコさん)さん。ある日、他のボランティアスタッフから、「石井みつこさんという方が展示会場となる喫茶店に展示する作品を持参されるから、代わりに事務所で待機して、作品を受け取ってほしい。」ということで、イシコさんが来るのを待ちました。そこで作品を受け取った日が初めて会った瞬間だったような気がします。当時は、「喫茶店なのに、なんちゅう前衛的な作品を…」と驚き120%で見ていたのですが、付き合いが長くなるにつれ、イシコさんの作品も時に変化したり、変わらない部分もあったりと、楽しく作品を鑑賞している次第です。
会場にやってきた
さて、現在、雑貨と喫茶ネイロ堂。さんで開催中の「石井みつこ 絵画展 言葉のない物語(前期)」の初日10月17日、ちょうどニシユキテンのグッズ納品も兼ねて、会場へと足を運んできました。
ネイロ堂。にいくと、店主のユカさんをはじめ、常連さんやその時出展している作家さんたちと話し込んでしまうのですが、その日も、久しぶりに会ったこともあり、色々とお話をすることができました。
まずは納品
まず、ニシユキテングッズの納品から。今回は、「ほとけさまボールペンー誕生仏ー」と、「光背スマホスタンドー挙身光・蓮弁光ー」の二種類でございます。
納品をしながら、ユカさんと雑談。しばらくすると、イシコさんが会場にやってきました。
2階へあがると、イシコさんの作品がずらりと並んでおりました。その日は、ミニニシユキを連れていたので、会場内の各所で記念撮影をしようかと思っていたのですが、なかなか我がiPhoneではいい感じに撮影することができず、ほんの数枚チラチラと写っておる次第です。
カレーを食べていると…
お腹も空いていたので、古墳カレー復活!ということもあり、植山黄世さんが作られた前方後円墳の形をした器でカレーをいただきました。
ちなみに、古墳カレーは、2020年10月16日(金曜日)から12月20日(日曜日)まで提供しているそうですよ。
モシャモシャと食べていると、なんと!陶芸作家の植山黄世さん、ご本人登場!
「お久しぶりです〜〜〜!」「ご無沙汰しております〜〜!」
とご挨拶をし、それぞれイシコさんの作品の感想を述べあい、楽しい空間となりました。
おすすめ作品とその裏側
そこで分かったことがいくつかあるので、ご紹介したいと思います。
「私を知るものはいない」(2020. S30 910×910mm 油彩画)
という作品があるのですが、こちらの作品がなかなかのインパクト。お家の中で、正面を向いている女の子と、猫がじっとこちらを見ているという絵なのですが、家の中の奥行き感といい、マットな雰囲気といい、なんとも興味をそそられます。どうしてこの構図になったのか、何故このモチーフなのか気になり聞いてみると、どうやら、ある作家さんの本を読んだことがきっかけで描いてみようと思ったのだとか。ジョイスキャロルオーズさんという方が書いた短編作品だった気がする、とのことでした。
「とても愛情深い2人」(2枚組)(2020.P6 410×273mm 油彩画)
イシコさんの作品には、よく、大暴れしている人たちが登場します。なぜ大暴れしているのかは、ご本人しかわからない世界ではありますが、今回登場しているこちらの作品では、とにかく、きっちりかっちりとした服装をした人たちが、脇目も振らず「キーーー!」となりながら大暴れ。今年大流行した例のドラマではありませんが、「やられたらやり返す!やられたらやり返す!」精神でとにかく潔いぐらいの大暴れっぷりを披露しておりました。ご本人いわく、「キーーー!!」とした顔の表情がかつてないくらいとてもよく描けた、とのこと。そして、きっちりかっちりとした姿をした人たちが大暴れしている姿を描いているとき、大変楽しいのだそうです。
「そういえば、なんでこの男性は、こんな姿をしているの?」
という何気ない問いに、イシコさんは、
「あー。これは、ある絵本の中で、悪魔が飛び蹴りをしていた瞬間の格好がとても良かったので、それを参考に描きました。」
しばらくの間、「実際にはもっと面白い格好なんだけどね、こんな姿でね、蹴りを入れててね。」と、真似をしながら嬉しそうに話してくれるイシコさん。こんな感じでいろいろと面白い話を聞くことができました。
とはいえ、どの作品にもインスピレーションを受けた作品が必ずあったという訳ではない、とのことで、「へえ、そうなんだー」と話を聞いていると、
「これも私、好きだなぁ〜」
と、植山さんが指を指した作品がありました。
「これも何か、参考にしたものとかあったの?」
と聞くと、
「あ、これは、野焼きを見て。」
「野焼き!!!何でこの2人が見守ってるの!?!」
と、「あはは」と笑い合いました。どんな作品なのかは、会場にてご覧くださいね。
ミニニシユキのお話
お茶とカレー代を支払うため、器が乗っていたトレーをユカさんに渡した時のこと。うっかり、ミニニシユキをトレーに置いたままにしていたのを見つけたユカさん。「あら、かわいい。」ということで、写真に納めてみました。
「手のひらにも乗っけて欲しい!」とのオーダーがありましたので、手のひらバージョンもパチリ。
あまりに嬉しそうにしているので、「まだ家に何体もあるので、これ、置いて帰りましょか?」と提案したら、「わーい!」と喜んでくださいました。
ネイロ堂。さんのレジ前に、ミニニシユキが鎮座していることでしょう。探してみてください。
ぬいぐるみのお話
帰りがけ、今年5月に開催された「手拭い選手権2020」で展示していた手拭いと鴨さんぬいぐるみをやっとこさ引き取ったのですが、久しぶりの鴨さんぬいぐるみとのご対面に、嬉しくなり、わっさわさ触っていると、その様子を見たイシコさんが、とある本の話をしてくれました。その本は、『ぬいぐるみさんとの暮らし方』(グレン ネイプ[著]、新井素子[翻訳]、土屋裕[翻訳]・新潮社・1989年)という本で、ぬいぐるみを家族の一員として迎えるための指南書みたいなものだそうです。イシコさん曰く、読んでいるとちょっと気がどうにかなりそうだったので結局手放した、とのこと。どんな内容が書かれているのか聞くと、ぬいぐるみとの接し方が中心に明記されているそうで、例えば、ぬいぐるみにも人格ならぬ性格があるのでそれを尊重しましょう、とか、新しくぬいぐるみを受け入れる時は古参のぬいぐるみたちとの顔合わせを慎重に、とか、時々ぬいぐるみ達を集めてティーパーティーを開きましょう、などだそうです。元々、私は、どちらかというと、大型動物を自宅で飼う方法とか、恐竜の飼い方とか、小人の生活、など、ありもしない世界を真っ当な世界として書かれている指南書が好きな方なので、「楽しそうな本だな。」と聞いていたのですが、イシコさんはドン引きしながら読んでいたそうです。いつの日か読んでみたいものですが、かなり昔の本のため、今では希少本のひとつなのだそうです。
今回の絵画展「言葉のない物語」は、コロナ禍により、来年2021年の同時期(10月頃)に、同じ内容の展示を[後期]として開催されるそうですよ!とはいえ、少しバージョンアップするかも、と仰っていました。来年も楽しみですね。
石井みつこ 絵画展「言葉のない物語」(前期)
会期:2020年10月17日(土曜日)から10月31日(土曜日)
会場:雑貨と喫茶 ネイロ堂。(〒700-0811 岡山市北区番町2丁目8−18)
電話:086-234-8418
営業時間:11時から19時まで
※駐車場はございません。お近くのコインパーキングのご利用ください