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どんな風に描きたいか…!そこさえ分かれば、大丈夫!の巻
先日の1月29日、アムス岡山店(岡山市北区丸の内)にて、新商品の筆と水彩用紙の体験会ワークショップが行われまして、参加してまいりました。
講師は、私が学生時代から画材屋さん繋がりで仲良くさせていただいている20数年来のアーティスト仲間のお一人、画家の堀越克哉さん。
アルテージュ水彩筆の新商品の講習会を堀越さんがしてくださるとは!なんちゅう貴重な機会!これは行かねば!というころで、早速申し込みをした訳でございます。
◆講習会では…
今回の講習会では、アムスのオリジナル商品、アルテージュの水彩筆・アクアレリスト シリーズ100という商品を中心にご紹介していただきました。
こちらの筆は、新開発の化学繊維を用いた筆で、天然毛のキューティクルが再現されているものになります。
普段は、水彩画といっても、ほとんど、板ダンボールにアクリル絵の具という、かなり特殊な環境で作品作りをしているこの身からすると、種類の違う2種類の水彩紙(ワトソン紙・タッチⅡ紙)を使いながら、それぞれの筆の描き心地をじっくり描き比べたりすることができ、かなり新鮮な時間を過ごすことができました。
◆どんな筆なの?
アクアレリスト シリーズ100には、主に3種類のタイプがあります。
丸筆タイプのラウンド型、ラウンド型の毛先部分がとんでもなく長くなった状態のライナー型、筆先がアシンメトリーに斜めにカットされたような状態のダガー型。
ラウンド型は筆の太さの大小の違いはありますが、オールラウンド、どんな場面でも使うことができるタイプ。ライナー型は、細長い線を描くのに向いています。ダガー型は、カットされた毛先を上手に使うと、対象物と背景の境界線をキッパリ分けて描くことができたりと、かなり特徴のある描き方ができる筆でした。
正直、いつも、丸筆タイプをよく使っていたこともあり、同じような丸筆タイプで違う種類のもので何かいいものはないかな、といった軽い気持ちで参加した訳ですが、水彩画を描く際のコツや、この筆だとこんな描き方もできますよ、といったコツを次から次へと堀越さんが教えてくださいました。
「ほーう、なるほどなー。」
と、目から鱗状態になったりもしました。
講座では、前述した水彩用筆のアクアレリスト シリーズ100の他にも、900シリーズや、950シリーズ、990シリーズといった、さまざまなタイプの筆も紹介してくださり、気になった筆を使って存分に試し書きをすることができました。
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◆描き手の巨匠のアドバイス
仏像の衣の皺や輪郭を途切れることなくじっくりとできるだけ長いラインで描くことができるいい筆はないものかなと思っておりましたら、堀越さんが、
「どう?何か気になる筆はあったー?」
と声をかけてくだいました。
「やっぱり、丸筆かなーとおもってるんだけど…」
と、ラウンド型の2号や4号あたりを触りながら答えていると、
「ニッサン、あれじゃん、仏像描く時の衣とかさ、ながーく描こうと思ったら、ラウンドよりも、こっちの方が、じっくりながーく描けるかもよ。」
と、ライナー型を薦めてくれました。
え!このとんでもなく毛先の長いライナー型がぴったりとな!?!
「コレだけ長いってことは、この長さ分だけ、絵の具をたっぷり含むってことやん、ニッサン、技もあるんだから、力の入れ加減は慣れればどうとでもなるじゃん、きっとラウンド型よりもこっちの方が合ってると思うよー。」
なんと!!
今まで考えたこともなかった発想!
何度も試し書きをしていると、そのうち、ライナー型で書いてみるのもいいかも…!とワクワクしてきました。
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講座に参加されている方の要望や悩み、描きたいものにあわせて、こんな手法がありますよと、懇切丁寧におしえてくれる堀越さん。
いやー、タメになるね~~~~。
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そして、事前に、堀越さんが描いたスケッチ画がコピーされた塗り絵用紙が紹介され、7~8種類ある中から、3種類ほど選んで、好きな色を塗って、描きご心地や塗り方をじっくり体験することもできました。
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◆そんな巨匠の小さなお悩み
講座の時間が終わり、堀越さんと久しぶりにお話ししていた時のこと。
堀越さんいわく、街中でスケッチをしていると、お寺や仏像に遭遇することがあるそうで、「描いてみようかな…でもな…」とちょっぴり尻込みしちゃっていたそうです。
「えー!そうだったのー!
堀越さんが描くお寺や仏像のスケッチ、気になります!どんどん気にせず描いてください~!」
と、お願いしておきました。
今後、寺社仏閣が描かれた風景がスケッチ作品に反映されるかもしれません。楽しみですね。
◆さらに道具の巨匠による的確アドバイス
講座が終了し、アムスの担当の方アムスの商品企画に携わっている寺岡さんとお話ししていたときのこと。
実は、このような作品をつくっておりまして…と、2D仏像顔出し看板の画像写真や、ほとけさまボールペンといったグッズ類の画像をご覧いただきました。
顔出し看板を制作するときは、細く長く絵の具を書き続けられる筆、グッズ類は、なるべく細やかなものが描けて先端がボソボソにならないものが欲しいといった要望を伝えました。特に、ほとけさまボールペン等の小さくて細かい部分の色塗りを要する際に使用する「値段も手頃で優秀なちょうどいい筆」を探していた私は、ここぞとばかりに、
「あれですか、やはり、細かいところを書く毛先が細い筆は、長い目で見るというよりかは、消耗品みたいなもんですか?!?」
「ですねー。まあ、そうなりますねー。」
やはり、そうかー!とがっくしうなだれていると、
「まあ、そうですね…
でしたら、このタイプがちょうどいいかもしません。」
と、キリリとした表情で渾身のおすすめ筆を紹介してくださいました。
それは、キャムロン画筆のデザイン用の面相筆でございました。
値段もさほど高くはなくお手頃値段でしたので、試しに買ってみることにしました。
こんな風に描きたい、作りたい!という思いが明確にあると、お店の方もいろいろなアプローチで提案しやすいわなあと、あらためて発見した次第です。
◆堀越克也さんの絵画教室が開催されるみたい!
2022年4月から、天神山文化プラザの第1練習室、または第1会議室にて、月2回大人向けの絵画教室が開講されるそうです。
初心者・大人向けの絵画教室とのことですので、楽しくご参加いただけるのはないでしょうか。
気になる方は、参加されてみてはいかがでしょうか。
■堀越克哉 たのしい絵画教室
[場所]天神山文化プラザ 第1練習室、または第1会議室
[日時]毎月第2・第4金曜日 午後1時30分から午後4時30分
[会費]月6,000円(月謝制)
※定員になり次第募集を終了いたします。お申し込みはお早めに。
[講師]堀越克哉 画家
[お申し込み・お問合せ先]
〒701-0206 岡山県岡山市南区箕島1640-125
電話 090-640-7582(堀越克哉)
Mail horikoshi_katuya_4b@ybb.ne.jp
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