1人目 宮崎県で子育てと戦う塩職人
こんにちは、Chimney Dialog編集長のやまげんです。
遂に、Chimney Dialog第1回の投稿となりました。このコンテンツの構想の段階でたくさんの方に応援していただけたおかげで予想よりもずっと早くそして高いクオリティでお届けすることができます!ありがとうございます!
さて、第1回目のゲストは宮崎県で塩職人をしながら3人のお子さんを男手1人で育てているネジさんです!
さいとうかがみさんに誘っていただき、実際に宮崎のネジさん宅へお邪魔して1泊2日で色んな体験と深いお話を聞かせていただきました。東京では絶対にできない体験、ネジさんからしか聞けないお話を少しでも皆さんと共有できたらなと思います。
あまりのボリュームに1回の投稿では収まりませんでしたので、3つのパートに分けさせていただきます。それではお楽しみください。
⬛️ネジさんが塩職人になるまで
山元「僕が初めてネジさんを知ったのは山形で西野亮廣講演会があった日に行われたサロンメンバー交流会です。あの時、ネジさんが突然マイクを持ってお塩の話を始めたのを見て面白い人だなって感じました!特に”宮崎で塩を作りながら、三人の子供を育てるシングルファザーっていうお仕事をしていまーす!”っていう挨拶がすごくキャッチーで印象深いです!」
ネジ「ほんとに?っしゃあ!」
かがみ「私もあの挨拶はすごく印象的でした!ネジさんはお話がとても上手ですが人前ではなす時に気をつけてることとかあるんですか?」
ネジ「大勢の人の前で話をするときは全員が興味を持てるよう話すようにしてますね。サロンの人とお話できる貴重な時間を全員から奪うわけだからそれだけの覚悟はしてます。だから、自分が伝えたいことを言うんじゃなくて、今この場に必要なことを言うように心がけてるっすね。僕がマイクで話してから他の人たちがマイクを使ってPRを始めたのは良かったよね。」
かがみ「そんな風に思えるようになったきっかけってあったんですか?」
ネジ「実は、結構明確なきっかけがあって、僕20代の頃、環境問題とかにすごく関心があって、そういう集会に参加したりしてたんだよね」
山元「へぇー!そうなんですか!」
ネジ「だから地球を救うためにしか生きてなかったわけ。ほんとにその規模感で考えてたわけ笑。それで、千葉に住みながら青森に通って県知事とかに”やめろー!”とか行ってたり、22歳の時にピースボートっていうのに乗って世界一周してる時に1000人くらい乗ってる船の中でそういうことを教える活動をしたり、帰ってきてからもイベントやったり映画の上映会やったり色々してたんだよね」
山元「すごい熱量ですね、、すごいなぁ、、」
ネジ「でもある時気付いたことがあって、誰かに向かって”これおかしいだろ!”とか”変えろ!やめろ!”って言ってるのに、そんなことを言ってるぼく自身が自分のライフスタイル何にも変えてなかったのね。そんなことで変わるわけないじゃんと思って。それに気づいてから少しづつ周りが見えるようになってきたんだよね」
山元「なるほど」
ネジ「それで、自分の生活をまず変えようってなった時に電力とお金の問題だと思ったから電力もそんな使わない、お金もかからない、なのにそれがカッコよくて楽しいそうっていう暮らしを自分が送れて発信できたら、1人2人と真似してくれる人ができてその輪が広がった先に自分が望む世界があるんじゃないかって仮説を立ててそこから10年間必死でやってきたんですよ。そしたら、気づいたら塩炊いてたんだよね」
山元「あ、それがきっかけでお塩を作り始めたんですかっ」
ネジ「うん、生きるために必要な要素を全部自分で自給するっていうのをテーマで生きてたんだよ。食べ物も、仕事も、遊びも、政治も、あらゆることを僕は人に任せてその恩恵を受け取ってただけだったんだなっていうことに気がついて、そっから1つ1つできるようになっていこうって10年間生きてきたんです」
山元「それで、本当に生活してこれたってすごいですね」
ネジ「うん、でも10年間やり切った時におれはなんておこがましい奴なんだと思ったんすよね笑自分の生き方を押し付ける人って最低だなって思ったんだよね笑」
一同「ははは笑」
ネジ「五人家族で夏場の宮崎県で電気代が月200円代だったんすよ笑。請求書に二百何十円って書いてあって笑それでも、子供がいて、奥さんがいて、毎日普通にご飯食べてさ、借金もなくて。できるじゃんって思ったんだよ。それまでは”僕にもできるんだからみんなもできるよ、さあ!”っていうマインドで頑張ってきたけど、それはその環境にいた僕だからできたというだけなのであって、他人に対して”これが生き方の正解だ!”って押し付けるような奴は良くないってやり切った今は思ってるんすよね」
山元(確かに、僕にはできないことかも、、、)
ネジ「で、周りが見えるようになったきっかけっていう質問の話に戻るけど、例えば政治の集会とか環境デモに参加して周りを見た時に、自分の言葉にもその集会の中にもむちゃくちゃ矛盾を感じてたから、その集会に参加する時は道を歩く誰かに訴えるんじゃなくて、横でデモに参加している人たちに響く言葉を投げてたんだよね。それがあのデモや集会という場に必要な言葉だと思ったから。だって、平和叫んでる奴がむちゃくちゃ戦ってるもん。あなたの中の二項対立がすでに平和じゃないですよねって周りに気づかせたりしてたね。だから、きっかけはこの頃の経験かもしれない」
かがみ「なるほどなぁ、実際に関わってみない見えないことってありますよね」
ネジ「うんうん。両極知って中道に生きるって言葉があるじゃないですか。僕はそういう生き方しかできなくてだから今は全くお金をかけずにどれだけ儲けられるかってことを考えてますね。まだまだお金を生み出す力は0に等しいんですけどね笑でもそれでいうと、世のビジネスは優しいなって思える視点はこの生活を通して持つことができるようにはなりましたね。それまで、お金儲けをするってことを否定してたからね」
山元「西野さんのオンラインサロンにはいつ頃入られたんですか?」
ネジ「5、6年前から西野さんのことはずっと好きで、まだサロンメンバーが1000人もいない時から発信を追ったり、本人に会いに行ったりっていうのはしてたんだけど、入会したのは2年くらい前かな」
山元「入ろうと思ったきっかけってあったんですか?」
ネジ「きっかけはー、、、”えいやっ”て思って?笑」
一同「ははは笑」
ネジ「いや、その時まで入らなかったことにも理由があって、自分の人生の余白が足りてないと思ってたんだよ。つまり、サロンの中で活動する時間とか、サロンの人達と過ごす時間を自分の人生の中でやりくりできる自信がなかったんだよね。でもある時”えいやっ”って思って入会した。確か、美術館を作るためのお金集めをしていた頃じゃなかったかな?」
山元「その時期から入られてたんですね。僕は、西野サロンの人たちって皆さんとっても温かくてお話しすことがとっても楽しみに思える人達ばかりだと思って、だから仙台の飲み会であったり、山形の講演会の運営スタッフだったりに参加しているんですけど、ネジさんも山形にいらっしゃったじゃないですか。宮崎から山形に交流会のためだけに行けるモチベーションってなんなんですか?」
ネジ「それにはきちんとカラクリがあって、まず僕は目的地が遠ければ遠いほどコスパが良いと思ってるんすよ。だって、宮崎から塩背負って山形に来ましたってそれだけでおもろいでしょ?笑」
山元「はい!えっ宮崎から?って思いましたもん笑」
ネジ「でしょお?そのインパクトを買えるっていうことが僕にとってはすごく安くて、特に僕の仕事は直接人に会うことと、ファンになってもらうことと、塩をお土産に買ってもらうことなので知らない遠くの土地に行くことにはメリットしかないんすよね。そういう人生になるようにずっと設計してきたんで。今は安い飛行機もあるし笑」
山元「なるほど、確かにそうですね。じゃあお金の面では赤字にはなってないですね」
ネジ「そうそう、あと僕ホテルとか泊まらないんですよ笑」
かがみ「すごいですね。この前、五反田のCandyでママをした時もその日の宿を募ってましたよね笑」
ネジ「そうそう、あの日は何の予定も決めてなかったのに、いつの間にか吉祥寺の豪邸に泊まることになってましたね笑。最悪日本で宿なくても死なないもん。だから昔からホテルに何万も払うのに抵抗があるんだよね」
山元「確かに一晩中外をぶらぶらしてても死にませんよね日本は笑。スナックCandyのママをされてみていかがでしたか?」
ネジ「さいっこうだった!むちゃくちゃ楽しかった!でも、1回で良いかなって思った!」
山元「えっどうしてですか?」
ネジ「いや楽しかったことは本当なんだけど、当日むっちゃ人が来たんすよ。45人とか来て、そうなるともう歩けないくらいの状態になっていて、その状況はもちろん最高なんだけどそれだとただの楽しい飲み会で終わってしまって1人1人の深い悩みとか、挑戦しようとしていることとかの話を聞く機会が作れないんすよね。で僕は結構そうやって1人1人と向き合いたいって気持ちが強いんすよ、そうなるとスナックCandyでは難しいにかなって思いましたね。でも、あの空間はあれで完結していてベストな状態なんだよね。お店なんだから人がたくさん来ることは喜ばしいことだしさ」
山元「確かに、それだとネジさんの目的とのズレが起きてしまいますよね」
ネジ「だから、僕がもう一度人を集めるようなことをするとしたら門をもっと狭める」
山元「人数制限ってことですか?」
ネジ「いや、人数じゃなくて設定を変える。例えば僕一月から「株式会社 ネジ」っていうオンラインサロンを始めたんだけどこれの入社説明会っていう設定にしたりするかな」
山元「なるほど、その設定だったら人数は多くても問題ありませんもんね」
ネジ「そうそう、同じ45人でも同じベクトルを持った人達の集まりに使いたいなって思った」
山元「確かになぁ、え、ネジさんオンラインサロンされてるんですか?その話詳しく聞かせてください!!」
⬛️オンラインサロン「株式会社ネジ」って?
山元「ネジさんオンラインサロンをされてるんですか?詳しく教えて下さい!」
ネジ「これはねぇ、一言では話ようがなくて、、笑」
山元「そうですよね、、!すみません!」
ネジ「いやいや、まあまず塩の商品開発をしてますね。あと、ぼく広大な土地を持ってるんすよ。家2個あるし、マイ森があって、マイ竹林があって、庭に川が流れてて、そんな所1人ではとても活かしきれないんだよね。」
かがみ「たしかに、1人じゃ手入れしきれませんね」
ネジ「ぼくはその広大な土地に町を作ってるって昔から言い張ってて、だからぼくのオンラインサロンに入るとその町の町民になれる。家は社宅として無料で使えるから、月千円で宮崎に別荘が持てるってイメージかな?」
山元「そう考えるとすごい安いし素敵ですね!」
ネジ「そうそう、しかもそれをただ教授するんじゃなくて、例えば集まったお金の使い道はみんなで決めるから例えば屋根の色は何色にしよう!ってみんなで会議したりするっていう活動をしてますね」
かがみ「すごい、おもしろそう、、」
ネジ「ただ何をやるかってのはもちろん大事なんだけど、誰とやるかの方が大事だとぼくは思っていて、ぼくのサロンのメンバーっていい奴ばっかりなんすよ笑」
ネジ「自分が34年かけてたどり着いた価値観とか思考法を人に話すと、殆どの人がぼくの話の聞いて喜んでくれて、そこで自分の価値観とか思考法にはすごい価値があるってことに気づいたんだよね。だから、例えばアドラー心理学の動画とか、中田のあっちゃんの動画とかをどう見るかどう解釈するかってのをコメントして投稿したりしてますね」
ネジ「そうやってぼくっていう人間に興味を持った人と町を作りたい。だってぼくと気が合わない人に月1000円もらうって変な話だし、気が合わない人と町を作るなんてしたくないじゃん。だから、自分の考え方とかどんな人間であるかっていうのを発信するようにしてる」
山元「なるほど、確かに人が築き上げた価値観には価値があるっていうにはぼくも思っています。大人の方々がそれまでの人生で選んできた選択であったり、そこから得た価値観っていうのは人それぞれですけど、21のぼくにはその全部に学びがあるんですよね。オンラインサロンっていう閉ざされた世界ではtwitterのようなSNSに比べて本人の価値観っていうのがすごい濃く現れるのでとても勉強になります」
ネジ「今朝投稿した記事は、ものすごく感動することがあって鼻水だまりを作りながら書いてたんだけどそうやってぼくのクソな部分も出すし、真面目な投稿もしたりしてますね」
山元「へぇー!それだけぶちまけたらファンは少しづつ生まれてきますよね。僕、ファンって経験値によって付きやすくなると思ってるんですよ。厳密には、経験値が少ない人に付くファンの目的は”応援”で経験値が多い人に付くファンの目的は”尊敬”だと思ってるんです。ネジさんみたいに何十年も考えて考えてたどり着いた価値観や、強い信念みたいなものには尊敬してくれるファンがつくと思うのですごく羨ましいです。僕はまだそこまでの想いを持てていないので、、」
ネジ「我がサロンに入ればそれが身につくよ〜!!!」
一同「ははは笑」
山元「それにしても、広大な土地に町を作るってなんだか西野さんみたいですね」
ネジ「そうそう!だから、西野さんがえんとつ町を作るって言い始めた時に本人に会いに行って僕の土地の活用法を聞いたんだよね!」
かがみ「すごい行動力、、笑」
ネジ「そしたら、即答で”籠る場所を作ってほしい”って言われたんだよね。ほら、西野さんって『革命のファンファーレ』を書き上げる時に長野かどっかに山のホテルに籠もったって言ってたじゃん。ああいう場所を作って欲しいって言われたんだよ」
山元「籠る場所!!それネジさんの家に着いてからずっと思ってました!普段は使わない感性が刺激されているような感覚がして、東京よりも自分を研ぎ澄ませるような気がします!東京に住んでる僕にとっては普段絶対に体験できないことができる場所です!」
ネジ「もう時空が違うよね笑、お風呂は薪だし、トイレは汲み取りだし、水は全部井戸だしね笑」
山元「そんな経験ができただけでもネジさんに会いにきた甲斐がありましたよ」
かがみ「やっぱり、人に直接会うってすごく大事ですね。あれ、でもどうして人って人に会いたくなるんですかね、、?」
⬛️人はどうして人に会いたくなるのか
かがみ「人ってどうして人に会いたいって思うんですかね、魅力的に思うから?」
山元「うーん、全く分析できてない気持ちだからなぁ。人に会うと楽しいっていう方程式に従ってるだけっていう感じかな、、ハマっちゃってるっていう感じだね」
ネジ「そのエネルギーってすごいよね」
山元「僕、人に会うっていうことは自分の価値観を育てるのにすごく効果的だと思ってるんですよ。人の価値観って席のようなものだと思っていて、これまでの人生の中で親に言われた事とか、先生に習った事とか、本に書いてあった事とかが知らず知らずのうちに価値観の席に座っていて、自分の価値観のようになってると思うんですよ。でももちろん、今の価値観がこれから先の未来でも通用するって保証はないから、常に自分を疑って、相手の意見に耳を傾けて参考になった価値観はどんどん自分に取り入れなくちゃいけないと思うんですよ。そうやって価値観を育てていくには人に会うとか、話すって事がすごく効果的だと思っています」
ネジ「なぁるほどね、うまいねぇ。僕も今なんで人に会うんだろうって考えてて、学びと変化を求めてるんだろうなって思った。人は変わらないと生き残れないってことはなんとなく理解しているんだけど、基本的には変わることが怖いんすよ。でも、その背中を押してくれるかもしれないっていう希望が出会いにはあるじゃないかなと思うなぁ、だから人は旅に出るのかもね」
山元「確かに、自分探しの旅ってよく言いますけど、あれは自分探しじゃなくて自分育ての旅っていうのが正確なのかもしれませんね。タイとかインドに自分はいないけど、そこの経験を経てなんだかんだ成長するってことなんですよ」
ネジ「うんうん、ただ僕は”旅”っていうものの定義も人とは違うんだよね。僕が”旅”を実感できるイベントを考えるとしたら例えば「何人かで集まって全員で母親に産んでくれてありがとうって電話する会」とかにするかな。その方がよっぽど旅って感じするじゃん」
山元「あぁなるほど。確かに、綺麗な景色を見るよりよっぽど成長できますね」
ネジ「ねえ、僕って結構おもろいよね?」
山元 かがみ「おもろいです!!」
ネジ「そうだよねぇ僕なり考え抜いた価値観を持ってたりするからさ、なんでこんなところで燻ってんだろうなって思うよ笑」
山元「ネジさんと同じ価値観を持ってる人ってもしかしたらいるのかもしれないですけど、でも同じ話でもネジさんの口から聞いた話が一番重みがあって説得力もあると思うから、僕とかがみさんだけで完結したらもったいないっすよね。でも、僕はそうやって自分が勉強になった話や、シャアしたい話題を発信するためにコンテンツを立ち上げたので頑張って記事にします!」
ネジ「おう!頑張れ!」
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ネジさん回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ネジさんのご自宅では塩職人であるネジさんの仕事場にお邪魔して塩作り体験をすることができます!ネジさんの塩に対する覚悟はまさに職人。普段は見られない真面目なネジさんを見ることができます。ぜひ、塩の結晶ができる瞬間を見に行って下さい!!
しかも、ネジさんの魅力はお塩だけではありません。それはネジさんの温かくも厳しい家族論です。
男手ひとつで3人のお子さんを育て上げる。決して簡単なことではありません。ネジさんの家はいつも賑やかですが、問題がないわけではありません。
それでも、ネジさん一家は助け合って、励まし合って、教え合いながら毎日を乗り越えているんです。
どうか、ネジさん宅へ行かれる方は"父"としてのネジさんを感じていただきたいと思います。
今回の記事でネジさんに興味を持たれたという方は下記にネジさんが自家製のお塩を出店しているオンラインショップのURLとネジさんのFacebookのアカウントと添付するのでどんどん感想を送ってあげてください!!
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それでは!!また!!