道端で話し掛けられる
ここ最近よく道端でご年配の方から声を掛けられる事が多くなった。
私から見て年輩の方だと思いますが、勝手な思いこみかも知れません。
(年配と年輩に意味の違いはないようですが、分かり易いかと思い敢えて使い分けます。)
~通勤途中~
ご年輩の女性が声を掛けてこられました。
「この近くに卓球台を置いてある所はありますか?」
「えっーと…。」
私の脳はフル回転を余儀なくされる。
ースクランブル指令であるー
卓球台?何で?え、買うの?
そもそも卓球台ってどこで売ってるんだろ?
するの?したいの?もしかして旅館を探してる?
スリッパ卓球ってやつ?朝からそれはないか…
新たな手法の勧誘?卓球台買いませか?って?
いらんし。
まさかのナンパ?
いやいや、相手と自分を見ろ、そんな年齢か?
いやいや、年齢差別は良くない。
パニックになるな! 現実的な解を見つけろ。
卓球台…、この辺…。
あ、あった!この辺では全然ないが、
15分も歩けば行ける所にボーリング場があり、
確かビリヤード台と卓球台もあったはずだ。
ボーリングはしたことあるが、
卓球には目が行って無かった。
斯くして、適確に道案内をし、ミッション完了。
~別の日の通勤途中~
郵便局に用事がありいつもと違う道を寄り道して駅に向かっていると、ファミマの前で小柄な見知らぬ年輩女性が話し掛けてこられました。
「私、食べんから貰って」
差し出されたのはイチゴ大福である。
ースクランブル!!ー
なぜくれる?イチゴ大福?好きやけど。
私にイチゴ大福をサプライズプレゼントするこの方のメリットは?
本物のイチゴ大福?まさかのナンパ?
いやいや、相手と自分を見ろ!そんな年齢か?
年齢差別は良くない。
パニックになるな! 現実的な解を見つけろ。
「知らない人から物を貰っちゃいけないんだよ。」
幼少の記憶がフィードバックされる。
とりあえずご厚意は有難いが断ろう。
「僕、これから仕事場に向かう所なんで」と手を振る
「休憩時間に食べたらええが、私太ってしまって食べんから」
ーなんで買ったん?ー
「えー、全然太ってないじゃないですか!」
「なにを。私5○キロあるんよ、身長は14○センチなのに、年取って背も縮むし・・」
~個人情報絶賛漏洩中です。~
スクランブルするまでも無く、思ったのは
ただ、ただ『これは長くなる』である。
「・・あ、ありがとうございます。」
結局イチゴ大福を貰った。
ー取りあえず仕事が終わるまでは食べんとこ。ー
あ、でも。仕事終わり夜中に食べたイチゴ大福は甘くてとても美味かったです。
あの方が読んでいるとは思えませんがご馳走様でした。
これからもイチゴ一会を大切にしようと思います。