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あいうえお作文【かき】桃太郎Ⅱ

牡蠣は広島が生産量1位ですが、宮城県に続いてなんと岡山は3位なんですよ。

だから?

いえ、【かき】で安直に牡蠣です。

えー。(;゜O゜)

美味しいですよね。焼牡蠣が好きです。

では、前回長すぎたのでコンパクトにします。

 
前回までのあらすじ

桃から生まれた体は大きいが内気で優しい無口な桃太郎を育てたのはパンクでファンキーな老夫婦。
かっちゃんときびちゃん。

大きくなってきびちゃんのきび団子販売を手伝うようになった桃太郎に『ああ見えて桃太郎は実はめちゃめちゃ強い』という噂が立ったのであった…。


ーThe apple doesn't fall far from the tree.ー
カエルの子はカエル



ある日、桃太郎が町まで配達に行って居る間にある団体の会長と数人の役員が大量のお土産を持ってかっちゃんを訪ねて来ました。


何を隠そう、『鬼から世の中を守る会』の上役の方々です。

ーだから誰?まあまあ、フィクションなので、聞いた事もない!なんて怒らないで下さい。ー

応接間などあるはずも無く、とりあえず囲炉裏端での対面です。

「早速ですが鬼ヶ島に悪い鬼が住んでいるのはご存じでしょうか?」

会長が言いました。


ーかっちゃん(おじいさん)は山でしば刈りをするのが日課です。

おばあさんがおならをして、
おじいさんは芝を刈らずに

『くさかった』 

うぷぷ。のやうな

ダジャレは、思いついたとて、お控え下さい。

そうゆう冗談は、きびちゃんの機嫌を損ねかねません。ー

かっちゃんは町に出かけないので会長が何を言っているのか分かりませんでしたが、

教えを請うのはパンクじゃないと思い

「噂は聞いたことがあります。」と答えました。

「時々、町に来て、みんなを恐怖に陥れています。酒を飲んで楽しそうに話していると鬼が寄って来るのでお酒を呑むことも、禁じられ家から出ることも店を開けることも酒を飲む事も出来ず生計が成り立たず苦しめられております。」

そこにいる上役たちは悔しそうに拳を握り締めたり、涙を零す者までいました。

※絵はイメージです。実際の人物・団体・キャンペーンとは関係ありません。

「聞いてはいたが、そこまでとは知らなんだ!」

かっちゃんはただ事ではない雰囲気に感極まり怒りを露わにしました。勿論初耳でしたが…。

「あのー、桃太郎さんは日本一の強者だと聞いております。」
言い出し難そうに会長が言いました。

「え!?そうなの?初めて聞くが。」 

また初耳です。

ー年を取ってから授かった子ですし、あっという間に大きくなりました。
桃太郎がかっちゃんの体を気遣い相撲さえ取ったことがありません。ー


「町中知らぬ者はおりませんよ。
ならず者百人を相手の大立ち回りはもはや伝説です。」

「えっ!!桃ちゃんそんなに強いの?あの子外での事、何も話さないから…。」

「そりゃもう、強いなんてものじゃありません。何人も目撃しております。今日、お会いして納得しました。佇まいから他者とは格が違いますな。かっちゃんさんのお子様ならば成る程と腑に落ちました。」

ー噂話は雪だるま式に膨らみすでに伝説化していました。ー


「いやぁ、ま、わしも若い頃はけんかの一つや二つ。」

「そうでしょうとも、さぞかし強かったでしょうな。いや、年を取られて、今、尚右に出る者はおりますまい。」

「確かに柴かりをしているわしの右には誰も立ったことはないな。そう言わればけんかも負けた記憶はない」

ー危ない柴刈りswingをみて彼の右側に立つ馬鹿はいない。
けんかというのも、戸口で寝ていた猫に立ち向かい必死で犬のマネをし吠えるかっちゃんを見て面倒臭そうに猫がよけただけである。ー

「やはり、だから桃太郎さんも強いのですな」

「生まれた時から喋ったからただ者じゃないとは思うとったんじゃ」

「生まれてすぐ喋った?それは、もう、救世主として生まれた証拠!!そんな救世主を大きく真っ直ぐな青年に育てられたかっちゃん様!ありがたや、ありがたや。」

つまる所、鬼を懲らしめて二度と町まで出てこないようにする役目を桃太郎に頼みに来たのです。

おだてられ沢山のお土産を貰った、かっちゃんは快く引き受けました。


「あいつはやる男だ!!
うちの桃太郎にドーンと任せておくれ!!」

なぜ、かっちゃんが大見得をきる…。



帰って来て話を聞いたきびちゃんと桃太郎は驚きました。

「えっ?僕が強い???」
サッパリ意味が分からず、困っています。

「やっぱりそうかい。私の桃太郎は絶対に選ばれた人間だと思ってましたよ。流石私の子だよ。」

きびちゃんはけんかを見た事がありませんでしたので健康優良児表彰で最優秀賞を貰ったくらいに思いました。

「そうなんじゃ。さすがはわしの子。桃太郎や皆の為に一肌脱いでやってくれ!会長さんからお土産だ食おう。ほれ」

「…。」

大好きなかっちゃん、きびちゃんに悲しい思いはさせられません。
桃太郎は黙ってまんじゅうを口に入れました。


【きく】に続く


何だか、ストーリーを進めなきゃと思ったらこんな感じになりました。
行き当たりばったりだと、統一性がなくなる事発見!!どっちがいいのやら。





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