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ラジオに裏切られすぎている~オールナイトニッポン55周年~

今日、2022年10月2日はニッポン放送のオールナイトニッポンの55回目の誕生日。私は、Creepy Nutsのオールナイトニッポン THE LIVEにライブビューイング会場で参加し、帰ってきたところ。

私が深夜ラジオを日常的に聴くようになって2年ほどが経過し、オールナイトニッポンの番組を幅広く聴くようになってからは1年が経った。

2年前、静かすぎる一人暮らしの部屋を紛らわせるために聴き始めたのがTBSラジオのハライチのターンだった。周りの人はほぼ知らなくて、マイナーな趣味だと自覚し、それでも「自分だけが知ってる感」も楽しかった。

社会人になり、いつも髪の毛の下にイヤホンを仕込んでラジオを聴いていた。朝起きた直後に、数時間前に生放送していたラジオをタイムフリーで聴くのが日課だった。会社の雰囲気に馴染めなくて、孤独を感じながら仕事をしていたときも、イヤホンの向こうに意識を向けると笑いが漏れそうになった。

1年くらい、仕事と通勤のお供としてラジオを聴いていた。
ラジオは生放送でリアルなメディアだとは分かりながらも、パーソナリティもリスナーも実在するのか分からないような、ふわっとした掴めないものだった。

イベントも配信でいくつか見たけれど、どこか遠い場所で開催されているような感覚で、ただ面白いものを提供されている受けの姿勢だった。

2022年になり、オールナイトニッポン55周年の最初の特別企画として「あの夜を覚えてる」が発表された。パーソナリティ、スタッフ、リスナー、それぞれが思う「あの夜」をみんなで共有できたような気がして、とてもとても嬉しかった。

ラジオってこんなに楽しませてくれるものなんだ…!と気が付いた。
同時期に初めてオールナイトニッポン0でメールを読んでいただいたこともあって、以前より一層ラジオに前のめりにハマるようになった。

リスナーの友達が出来たり、定期的にメールを送る番組が出来たりして、自分の生活におけるラジオの比重がだんだんと大きくなった。

なんていうんだろう、ただ雑談を聴いているだけじゃなくて、パーソナリティの人生を少し覗き見させてもらっている感覚のような、一緒に遊んでもらっている気持ちのような、不思議な感情を持つようになった。

今日のCreepy Nuts のオールナイトニッポン THE LIVEは、通称キモイベと呼ばれているように、本当に意味の分からない企画がたくさんあった。

だけど、スタッフさんの努力が垣間見えるサプライズや、本業の音楽ライブなど、ラジオを作る人達の本気をぶつけられる場面もあって、なんか軽い気持ちで聴いてられないな、と思ってしまった。

この人たちは本気でラジオリスナーを楽しませにきているし、この楽しさを共有できる人を増やしたいと思っているんだ、という熱量をどしっと受けた私は、帰り道に自転車をこぎながら涙を流してしまった。

ラジオって、もっとバカで不毛で、何の身にもならないものだと思ってた。それが良いんだって思ってた。だけど、バカ話で笑っている全員がそれぞれの人生を生きていて、何かしらラジオに元気や勇気をもらいながら何かに頑張っていて。

それを全力で支えているパーソナリティやスタッフの方がいて。そして、そのパーソナリティやスタッフさんにもそれぞれの人生や想いがあって。

それら全てが週1枠のラジオ番組に集結して、みんなでバカ話を囲む。

なんて素敵なんだろう。なんて有難いんだろう。

ラジオを聴きはじめて1,2年後のこの時期がちょうど55周年に重なった。
ラジオってこういうものなのか、と分かりはじめていた時期に、嬉しいサプライズがどかんとやってきて、「ラジオってこんなもんじゃねぇぞ!」「もっと楽しめるぞ」と次々と裏切ってくる。

ビタースウィートサンバを聴いて思い出す景色が、毎週のように増えていくのがとても嬉しい。いつのまにかジングルやCMを口ずさめるようになっていたことに気付いたとき、私は既にオールナイトニッポンにどっぷり浸かっていた。

これからどんな裏切りをしてくれるのか、楽しみで仕方がない。そして、私もメール投稿や応援で少しでもこのラジオの尊さを大きくしたいし、いろんな人に知ってほしいなと思っています。

まとまりのない文章になってしまいましたが、オールナイトニッポン55周年おめでとうございます。これからもずっと聴き続けます。


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