
フリースペースを無料開放している理由
フリースペースの紹介
ナッツバタードリンク専門店は実はテイクアウト専門店で、芝生が引いている場所はフリースペース兼リハウズ合同会社の事務所だ。
フリースペースは誰でも自由に入れる。ナッツバタードリンクを注文しなくても利用してよい。電源とWIFIが無料利用できる。他店からの飲食物の持ち込みも可能という至れり尽くせりのスペースだ。まるで道の駅だ。
事業者もいつでも出店可能なスペースで、路面ブースと室内ブースの二種類がある。出店料は無料だ。電源も使用できる。
真の意味でのフリースペースである。
ここまで徹底的に無料にしている理由を知って欲しいと思って記事を書くことにした。
商店街の役割
自分にとっての商店街とはコミュニティエリアである。商店街に行けば、挨拶をしてもらえたり、名前を呼んでくれたり、雑談をしたり、他のお客さんと話ができるそんな場所だ。
今の淀本町商店街は挨拶がよく行われていて、よくおしゃべりしている様子が見られる。コミュニティエリアとしての機能はちゃんとある。
ただ、店舗の数が少なく、コミュニティエリアとしての機能は縮小してしまっている。
人がいないければ経済は回らない。まずは人を呼ばなくてはならない。
フリースペースの役割
店舗の数が少なくなったことで地元住民が商店街に来る理由が減ってしまっている。それなら、新規店舗を誘致したり開業すれば良いが、この方法は資金と時間の両方が必要で、すぐにはできない。
そこで、外部から店舗を呼んで出張販売してもらうことにしタ。
世の中の出店料は売り上げの3%+固定額5000円程度が相場である。売り上げを4万円を得られたとしても、出店料、原材料、人件費を差し引くと利益は雀の涙ほどになってしまう。
現在の淀本町商店街は集客力が無い。出店料を取られて出店してくれる店は『ない』。
だが、出店料が完全に無料で、インスタグラムで告知も手伝ってくれるというなら出店してくれる店はあるだろう。何かをしてもらいたいなら、『まず与えよ』だ。私は自分の時間と場所を与えることにした。
毎週土日に必ず何かしらの店舗が出店してくれるようになれば、地元住民にも商店街に来る楽しみができる。出店者のファンも淀本町商店街のことを認知するきっかけにもなる。
店舗もうれしい。地元住民もうれしい。
そこで問題になるのが、私が嬉しいのかどうかだ。
場所を貸す事業では無料で貸せない。
しかし、私はナッツバタードリンク専門店という飲食事業もやっている。この場合、ナッツバタードリンク専門店の売り上げも上がるし、新規集客もできる。いろんな事業者とのつながりもでき、ナッツバターを定期購入してくれるかもしれない。
つまり私も嬉しい、3方良しの状態だ。お金を掛けずに、みんなが喜ぶのが良い。
みんなを喜ばせること。そして人を集めること。これがフリースペースの役割である。
最近・・・
フリースペースに小中学生が遊びに来る。
おばあちゃんがナッツバタードリンクを飲みながら、自分と長話ししてくれる。
この感じがとても心地よい。
パン屋さんもお試し出店してくださって、思ったよりも売れて利益がちゃんと残ると、喜んでかえっていき、また出店してくださることになった。ナッツバターを使ったコラボ商品も限定発売してくれることになった。
お客さんからは今週はパン屋さんの出店はないの?と聞かれる。
この感じもとても良い。
淀本町商店街に来ると何かわくわくすることがあるのでは?と思える環境を『お金を掛けずに』増やすことが商店街活性化の第1歩だと思う。