ゲーム感想文 Fate/Samurai Remnant

https://twitter.com/nisi_kh/status/1732762253894824408
2周して思ったより脳を焼かれてしまったので感想を書き散らしていこうと思いました。一応配慮はしますがネタバレ注意


楽しかったところ

次世代SN感、新規にも既存にも優しい

まともに7ペアでの聖杯戦争描いた作品って割とないんじゃないでしょうか。聖杯取り合うという意味で一番近そうなApoってチーム戦ですし
その時点でけっこう正当作品なのに、聖杯戦争の説明を入れて全く知らない人でも理解できるようになっていました。優しいね
色々なところでFateに触れている人にも嬉しいファンサも備えていました。セイバーの初宝具はZeroの対キャスター戦感ありますし、逸れとかどっかで見たことある連中ばっかりですし。新規逸れサーヴァントの二人については、一人はけっこう匂わされてた存在で、もう片方はストーリーにガッツリ出てくる強敵枠だったので誰ー!?感は進むにつれて薄れていきましたね。消滅シーンは2周して2回とも泣きそうになりました

魅力あるキャラ

当然7ペアは(2鯖除いて)新規なわけですが、全員しっかりキャラ立ってるんですよね。尺の都合で出番少ないとかはありますが(首魁ルートの術陣営とか)
目的のためなら何でもするけどそれはそれとして紳士的にな鄭成功やドロテアとかかなり好きでした。余談ですが、史実的には鄭成功って普通にサーヴァントになってもいいレベルの偉人みたいですね

実は真面目に聖杯戦争している

「お前魔術はダメなんだからしっかり霊地から魔力確保して乗り込めよ(要約)」と言われて始まる霊地争奪。後述しますがゲームとしては微妙要素と思っています。ただフレーバーとしてはかなりいいのではと2周目半ばあたりから思うようになりました。開き直ったともいう
ちゃんと準備してから敵地に乗り込むんだぞって言われてちゃんと実行してる話過去にあったかなぁ…SNとか実は裏でやってたのかなぁ…

気になったところ

アクションが思ってたよりストレス

これは自分の思い違いが大きいんですけれど、もっと普通の敵はバッタバッタなぎ倒してサーヴァントには頭使って戦うみたいなものを想像してたので…二刀乱舞を片手で防ぎきるチンピラとか何なんですかね
あと主従戦でだいたい起こるサーヴァントとの絶対勝てない鍔迫り合いも、サーヴァントに人間が勝てるわけないというのを表してるのはいいと思うんですがわざわざ毎回やる?ってのが正直な感想でした。1周目ライダー主従に何回殺されたか…

逸れの皆さん

盈月の儀が不完全だから呼ばれた…と言う話は本編でもされてましたが具体的にどういう理由があって呼ばれたんですかねあの人たち。客寄せ!って言われたらまあはい…
DLCに期待?

まとめ

個人的には「思ってたのとは違ったけどそれはそれとしていい作品だった」という評価になりました。楽しく80時間弱プレイできました
Fate気になる人触れてみてもいいと思います


雑記(ネタバレしかない)

ちょっと脳破壊されるにはされるだけの理由があったので書き散らしますね
見出しにもある通りネタバレしかないのでやる可能性ある人は見ないでね

怨讐

雑記帳にも記載される通り地右衛門ってマスターとして上位ではないんですよね。それがまあうまく立ち回ってラスボスまで行くんですからようやっとると思います。
このルートは(というか2周目のアレ以外)、伊織が善人の皮を被り通すことを決めた話で、それが気に食わない地右衛門はなら自分の願いをかなえてもらおうと…彼の願いもまあ哀しい。元ネタの人物はいないでしょうが島原の乱後にこうなってた民割といたんじゃないですかね
ところで、カヤ救い出した後も地獄の門開いてたら伊織君めっちゃ愉しくなる説。
あの門から災いが広がるのは良くない(建前)あの門からやべーやついっぱい出るなら斬る相手に困らないじゃん(本音)

一条

伊正というカップリングネタが生まれるのもなるほどなぁとなるルート。こんなんダブルヒロインじゃん…このルートから可惜へ行った時の正雪の脳破壊好き
それとなりふり構わなくなった鄭成功が見れるのも良き。キャスターの話術が上手すぎる
エンディングの鄭成功とドロテアの会話好きでした。史実だと鄭とドロテアの父が実際戦っているのでそれを考慮した会話だと思うといいですね
それはそれとしてラスボスは3ルート内で一番クソだったので許さないよ、何あのリオレウスとガノトトス足して割らないみたいなやつ

可惜

Fate/SRのHeaven's Feel。まあ歪んでたのは主人公なんですけどね
平穏な世を剣鬼思考で生きていけるわけもなく、伊織君にとってある意味この儀は絶好の機会だったわけですね。1周目からこの儀が終わった後に世界は凪ぐんだろうなぁと思うくらいにはこの後どうしようとは思っていたようなので
他ルートでは正しい人間であろうとする心が勝つわけですがこのルートは剣の鬼の心が勝ってしまった。だからこそ盈月を残すという悪を行う思考に踏み切ってしまう、そして善を為すセイバーがそれを止める。非常に納得いく展開。この後真剣勝負になるところまで。だって「この行いを止めてくれるな」って令呪使えば一発じゃないですか、ちょうど一画残ってたわけですし
共にあって心を通わせた結果刃の届くところまで行きかけたが、セイバーも伊織を学んだことで上回られる。「それは勝てないな」と言って倒れる伊織。最期まで剣として生きることができて美しいものでしたね。ところでここに一人置いて行かれるカヤちゃんは…
セイバーの望みってたぶん「友となる存在」だったと思うんですけど、伊織はそうなれた存在だったんですよね。ただ鬼になるには優しすぎたセイバーと善人になるには奥にヤバい思考を持っていた伊織では一緒に居て心を通わせることはできても相容れる存在じゃなかったんですよね…友にはなれたと思います

余談。若旦那ルートってギャグエンドなんですけど、実質水戸黄門なのでセイバー主従がずっと共にあるにはこれしかないという完ぺきな話なんですよね。セイバー的には善を為しているし、伊織的には斬る存在に欠かないので。

脳を焼かれたので収拾つかない駄文ですがけっこう文字数多くなりましたね…こうなった作品初だと思います

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