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映画「どうすればよかったか?」
映画を見に行こう!
統合失調症の症状が現れた姉と、それを認めず精神科の受診から姉を遠ざけた両親。それから18年後、実家に帰省した藤野知明監督が20年にわたって記録した家族の姿を映し出す。
…というストーリーのドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」を観に行った。ネットニュースで取り上げられてたのがたまたま目に入って、なんとなーく概要を読んだら面白そうって思ったもんで。俺の感性アンテナはほぼ腐りかけてるのでこうしたことは普段ない。されどこのことばかりは何故か何日経っても頭から離れなかったので観に行くことに決めた。決して1,800円という料金に怯んだわけではない。
おめかしして出かけよう!
映画館に行くのボヘミアンラプソディ以来だわ。ワクワクする。家で見るのもいいけどやっぱり映画は映画館ですよ。そんときはショッピングモールに併設されたよくあるイメージの映画館だったけど今回は違う。「町の映画館」とでも言うべきか、オーナーの趣味でちょっと尖ったのも上映するよって感じの手作り感あふれる系のとこ。オラが村のケチな繁華街のど真ん中にある。施設内にカフェも併設されてる。おかげさまでカレー臭い。なかなかオシャン。スタッフのベレー帽着用率が驚異的に高い。せっかくだしポップコーンでも買おうかしら。
シアターの広さは体育館の1/5以下ぐらい。ド平日の真昼間なのに俺含めて結構客がいた。紳士とご夫人ばっか。暇なのか?いいねいいね。壁紙とかちょっと剥がれててなおよし。映画観る部屋だから気にすんなみたいな思想を感じる。
つうか映画本編前に流れる各種映画の予告編って相変わらずどの映画もクソ面白そうだよなぁ。なんでその速度のまま作れねえんだよ。切り抜きがうますぎる。全部見たくなるもん。
はじまった。
冒頭1分ぐらいで「見るんじゃなかった」という気持ちになる映画だった。
もちろん、駄作という意味ではない。この映画は見終わった後が本番という稀有な作品。足りない頭でいろいろ考えたが、ほんとに「どうすればよかったか?」がわからない。概要だけ読んで「いや、はやく病院連れてけよバカ」という結論を出した俺が浅はかだった。これはすごい映画だ。みんなも観よう。
「どうすればよかったか?」という問いには「こうするべきではなかった」という前提があるように思う。この映画を見た人と感想を言い合いたい気分。欲を言うなら意見と人物の評価を切り離して冷静に考えられる人がよい。もっというといい匂いがする色白の美人がよい。
映画が終わって館内から出た瞬間が好きである。パッと明るくなって、現実に引き戻された感覚になる。俺は俺の人生を進めなければならない。そういえば冷蔵庫に卵あったっけ。今日は小雨で窓から見る空はどんよりしていた。バイクの引き取り日が1週間ほどずれ込んだ。っていうかなんならバイクを購入したことを忘れていたフシすらある。待ち遠しいけど雨だもんね。どうすればよかったんだろうね。(ナイスオチ)