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競技スポーツって不公平ですよね
世はアドベントカレンダーを今年もやってるようですね。ツイッターやめたらそういうのも分かんなくなって浦島太郎。
表→ https://adventar.org/calendars/10085
裏→ https://adventar.org/calendars/10957
そういう時期になんか書きたくなるのは性でしょうか。なにも記事が飽和するこの時期に書かなくてもいいのに。
今日の話ですが、最初に断っておきます。何か特定の大会を暗に言ってるとか、そういう意図は全くありません。あくまで一般論を話したいだけです。
競技スポーツって不公平ですよね
一体何を言ってるんだって思われると思います。本来競技スポーツというのは公平性の上に立っているし、それを目指して各スポーツ色々頑張ってるわけです。
でも、一方で、これはあくまで理想であるというのもまた事実です。どんなに公平性を突き詰めても、運が介在してしまう事、不公平が生じてしまう事は必ず生じます。
野球やサッカー、誤審だらけですよね。それが勝負を大きく左右することなんて日常茶飯事です。自動化でかなり極限まで公平性を担保できるようになった例としてはテニスとかでしょうか。でもそれも世界のトップ選手の試合だけで、市井の大会だと公式なものでもなんとセルフジャッジだったりします。
採点競技、基準があいまいですよね。フィギュアスケートとかだいぶ厳格になって来てますが、新興のスポーツだと採点者の印象が大半ってことも多いでしょう。
つまり競技スポーツというのは公平を目指してるのだけど、現実は必ずどこかに不公平・運の介在が生じてしまうものなわけです。でもそれはそれで成り立っていて、「今の試合はなかったことにしよう」という判断にあまりなりません。そこまでは仕方ないというラインを規則等でちゃんと定義し、それも含めてその競技だという認識をみんなが共有しているからですね。
翻って、オリエンテーリングです。
不公平ですね。実に不公平です。マッパーやってるからこれとても思います。現実世界のうち、地図に描けるのはごくごく一部。しかもマッパーの主観。こんな単純化された地図であの大事な試合の結果が決まってみんなの人生の重要なピースが書き換わってしまうと思うと恐ろしくなります。
今航空レーザーとGPSが良いから相当公平性が突き詰められるようになりましたが、かつては絶対位置絶対高度がそもそも歪んでるとかザラでしたもんね。
それに加えて当日の天気の変化、追走の可能性、さらに自然由来の突発的な事故、運要素はそこら中にあります。そんないろんな不公平要素も含めてオリエンテーリングという競技スポーツは成り立っています。それは他のスポーツとなんら変わらないわけです。
ランキング大会が増えました。
それに伴って、これは成立か不成立か、救済はされるべきかされざるべきか、その判断を真剣に考える機会が増えたと思います。公式記録が重要な大会って、以前は本当に全日本かインカレか、そんな数レースしかありませんでした。
成立にしたら不公平な成績がポイントに反映されます。表彰されます。不成立にしたらなかったことになり、誰一人としてポイントがもらえず、入賞者の功績はなかったことになります。
その判断をする上で、公平性に対して潔癖過ぎてもそれはやはり競技スポーツとしてのバランスを崩すと思うのです。
では今起こった事例は、競技オリエンテーリングとして、許容すべきなのか、許容できないものなのか?規則にはどう書いてあって今回はどう適用すれば良いのか?それを毎度毎度各大会の参加者と運営者が真剣に考えること。それが未来の競技環境を作っていくことに繋がると私は考えています。