化学流産、繋留流産を乗り越え、見えてきた世界
手術後は子宮を休めるためにも治療をしばらくお休み。
この間も、鍼灸院に通い、食生活を意識して、自分の身体の事を1番に考えた。
食事も安心できる食材で、自分が納得のいく食事メニューをバランスよく。
そうする事で心の平安にも繋がったから。
今までは、橋本病、着床障害、子宮内膜ポリープと次々に問題が見つかり、どこかでずっと自分の身体にコンプレックスを持ち自信がもてなかった私が、この頃には不思議と自分の身体に自信がもてるようになっていた。
休日は食材に関する制限を緩くして、お酒も飲んだし、食べたいものを美味しく食べた。それがリフレッシュにもなったし、自分では到底作れない美味しい料理にときめいたり、食材の組み合わせを意識したりと、今までとは違った見方も出来るようになり、食に対しても世界が広がった。
とにかくこの頃は、毎日が楽しくて充実していて、漠然とした不安や焦燥感を小さく小さくして心の大切なところに仕舞い込んで、ポジティブが守ってくれている感じ?!表現むずい。
赤ちゃんが欲しい気持ちは変わらなかったけど。
ただ、今までと向き合い方が全然違う。
不妊治療中、もう無理かもと何度も思ったし、
どん底にも落ちた。
でもそんな気持ちから逃げないで、とことんその気持ちと向き合う事。ダメな自分、不完全な自分を静かに受け入れ、じっと耐えて充電すること。そこからしか見えない世界があると今なら思える。
赤ちゃんがどうしてもどうやってでも欲しい!
それは自然の流れから外れていて、
赤ちゃんは物理的に頑張っても手に入れられる存在ではないし、だから無理して必要以上に頑張る必要もなくありのまま全てを受け入れる。
そうすれば何かうまく巡ってくるのかも知れない。
毎日心穏やかに、自分自身を見つめることができ、自然の流れに逆らうことなく生活できれば、それだけでよいと思うようになっていた。
赤ちゃんに対する欲は消え、不安や焦燥感が希望に変わり静かに燃え続けてる
そんな感じ。
何かが吹っ切れたのか、身軽になったのか。
今まで見えなかった世界が見えてきた。
本当に生まれ変わった気分だった。