農協。組合員と職員の違い
ローカル・テレビで作物の出来についてのインタビューしている場面がある。
画面に出てくるのは農協の職員。
テレビのスタッフは、どうして生産者である組合員に聞かないのだろう、と思うことがある。
テレビ番組を制作する側からしてみれば、農協に電話して、担当課につないでもらって、と
手早く低レベルのニュース映像を作れればそれでいい、と考えているのだろう。
農協の職員は事務方。生産はしないし、収穫を手伝って生産者と一緒に汗をかく、なんてことはない。
また、選挙運動をしている場面も見るが、あれは組合員ではなく農協の職員。
組合員は、独立した自営業者なので、投票はしても、集まって選挙運動はしない。
地域によって差はあるだろうが、私の住む地域では、組合員が集まって選挙運動している光景は見たことがない。そのように見えるのは職員の選挙運動だ。
それから、ニュースと言えば、農協を舞台とした経済犯罪。あれも、ほとんどが農協の職員。
組合員は、農協で他人の金や証券に触ることはない。
職員が、組合員の金を盗んだり、騙し取って逮捕されたことがニュースになっている。
農協の組合員は出資金を支払って組合員になり、農業に従事する人。
農協の職員は「組合員のために」働く主に事務員のこと。
記者クラブ発のローカル・ニュースはときどき組合員と職員を混同している。
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