自宅の雨漏り修繕から瓦葺きに挑戦しました。
どうも、空き家対策担当のドゥ~です。
住み始めて数ヵ月が過ぎた頃に、廊下の天井に雨漏りしているような染みがあることに気が付きました。
いつの雨が原因で雨漏りしていたのかわからないので、強い雨が降ると廊下の天井を確認するようにしています。
この8月、移住して初めての台風上陸を経験しました。
台風に備えるために大家さんに連絡して、雨戸の閉め方や台風から家を守る方法を教えてもらおうと思っていたところ。
台風の前日に帰宅したら、すでに雨戸が閉まっており、出窓に防風板が打ち付けられていました。
大家さんから防風板の取り外す時期や、台風の時期が来たときに自分でやれるように、覚えておいてほしいと説明を受けました。
台風当日。
時間がたつにつれて台風の影響が強くなっていくなかで、廊下の染みも濃くなっていきます。雨水が廊下に落ちてこないことだけが、不幸中の幸いです。
しかし、22時をまわった頃でしょうか。
玄関の方から大きな音が、聞こえてきました。
玄関には、雨戸がなく防風板を取り付けるには、出入りが不便になるため飛散防止に養生テープを貼って対策を取っていましたが、強風に負けてしまったと思い、玄関を見にいきました。
音の原因は、玄関ではなく壁が剥がれていました。
内側の壁が剥がれており、壁の隙間から雨が家の中に入って来ます。
驚いて隙間をのぞいて見ると、そこは戸袋があり雨戸をしまう部分から風と雨が吹き込んでいました。
次の日には、大家さんに電話をかけて台風の影響について相談しました。
すぐに対応していただき、戸袋を一度ばらして外壁の施工と雨漏りの原因を見て頂きました。
さて、本題はここからです。
空き家対策担当としては、空き家の活用を進めて行く中で、一番の障壁である雨漏りの問題を身に染みて感じることができた訳です。
屋根を見に来てくれた方は、移住してきてから地域の相談などで、いつもお世話になっている集落長さんでした。
建築業を営んでおり、主に瓦の修繕を行っているとのことで、屋根についての相談や瓦の状況を見ながら、瓦の浮きやズレ、割れて使えないものについて聞くことができました。
台風の影響で、雨漏りについてのご相談や瓦葺きの相談を受けているとのお話でした。
瓦葺きをする日は、何人もの人を入れて工事をしたいとのことで、休みの日と瓦葺きをする日が合えば、手を貸してほしいと頼まれました。
しかし、瓦葺きを手伝ってほしいと頼まれてから、数日天気が悪い日が続いていました。
1月が過ぎたあたりでしょうか、資源ごみを捨てに行った際に声をかけられて、「明日は休みだったら、瓦葺きを手伝ってほしい」と声をかけられ、たまたま休みを取っていたこともあり、瓦葺きの手伝いにいってきました。
初めての瓦葺きに挑戦した内容を話していきます。
まずは、古くなった瓦や瓦桟の撤去から始めます。
古いルーフィングはそのまま再利用するため、穴や傷を付けないように気を付けながら撤去を進めていきます。
※ ルーフィングとは、下葺き材とも呼ばれる屋根材の下に敷く防水シートのこと。
瓦と瓦桟の隙間に砂やホコリが溜まっているために、掃除をしながら撤去作業を進めていくのですが、古くなったルーフィングは滑りやすく、撤去を進めて行くと足元が不安定になっていきます。
撤去を進めていくと強風が吹くとルーフィングが剥がれてしまたり、乾燥や劣化でシワが出来ている部分を伸ばしながら、平らになるように修繕していきます。
瓦や瓦桟をとめているクギが劣化しているために残ってしまうので、何度も確認してクギ仕舞いをした上で、ルーフィングを平らに伸ばしながら敷いていきます。
ルーフィングと瓦桟の隙間を空けることで、雨水が溜まらないように施工するために、「きずりテープ」を使うことで隙間を設けて瓦桟を取り付けて行きます。
瓦を並べる準備が出来たので、一番の力仕事である瓦を屋根に上げていきます。
瓦はリフトで持ち上げて、手の届く位置まであげていきます。
私は先頭に立ち、瓦を受け取る立ち位置を任されました。
瓦を受け取る際に、屋根の端に立っていることもあり、下へ落とさないように声を出しながら受け取りました。
数枚の瓦を手渡しで運びながら、端から順番に6枚ずつ重ねて並べていきます。
ルーフィングに傷をつけてしまうとやり替えが必要になるために、瓦を落とさないように慎重に渡していきます。
最後の方は握力が落ち始め、瓦が手から滑り落ちそうになりました。
瓦を並べ終わると16時を過ぎていために、その日の作業は終了いたしました。
新しい瓦を並べる作業は、休みが合わず手伝いに行けませんでしたが、次の休みに別棟の撤去作業を手伝いに行き、新しい瓦が並んでいるところも確認してきました。
今回、瓦葺きを挑戦して、瓦葺きの大変さと損傷した下地の修繕を学べたことは、私の経験値として大切なものになりました。
瓦葺きの経験を生かして、住宅の相談や空き家物件の活用に生かしていきます。
「雨漏りはお任せください!」と言えるように、努力していきます。