9月17日
熱い湯船に浸かりたい。夕方、家を出てから今日が近所の商店街のお祭りの日だったということに気づく。祭り、なんかこの前もやってなかったっけ。嫌いじゃないし、というかむしろ好きだからいいのだけど。祭りの様子を一目見たいと思っていたのにすっかり忘れていたからギリギリの時間に家を出てしまい、なんにも見ることができなかった。けれども仕方ないぜ。アディオス。来年私はこの街に住んでいるかどうか分からないけれど、住んでいたとしても立ち寄ることができるかどうかはその時になってみないと分からないけれど、とにかくまた来年。気が向いたらこの町の祭りを見に来ようと思った。
高層マンションの前で、ホームレスの方が大量の荷物を持ってゆっくりと歩いていた。私は先を急いでいたので、マンションの敷地に入って抜き去ろうと数歩侵入した瞬間に「お前はそこの住人じゃないだろ」みたいな目で見られた。どうして分かったんだろうか。部屋着でも短パンをあまり履かないからだろうか。そういうことなら、これからは積極的に履いていこう。厚手の短パン部屋着を。らくちんなやつばかり取り揃えていこう。
出先で知り合いと雑談していたら、ピースを裏にしたら犬神家をあらわす手話になるね、という話になったんだけどその手話はいつ使うんだろう。
深夜、肩を組んで歩く酔っ払い二人組の姿を見た。それを見て、私は人と肩を組んで歩いたことが無いかもしれないと気づいた。こんなに陽気なのに?肩を組む、ってマスオとノリスケみたいな関係性でないとやらないような気がする。世の人々はどんな流れで肩を組むんだろう。すこしばかり組んでみたい気持ちと、これからもまったくしたくない気持ちがちょうど半々くらい。たぶん組まない。