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三玉王2021

三世紀第一世三玉王がひろたさんに決まりました。

 ジャグリングアドベントカレンダー2021の12月13日の記事です。三玉王2021について書きました。三多摩ジャグリングフェスティバルもよろしくです。

もしかしたら、、、長いかも?気の短い人は後半からどうぞ。

三玉王

 三玉王(さんたまおう)は、日本最古の地域ジャグリングフェスティバル、三多摩ジャグリングフェスティバル(さんたまじゃぐりんぐふぇすてぃばる)の中で開催されてきた、日本最古の3ボールジャグリングの大会です。2003年からかれこれ19年目で19回目を数えます。これはマメ知識です。

 三玉王を三多摩ジャグでやろうと言い出したのが、あきジャグの信玄餅君(現 KOMEI AOKI)でした。当初は ビッグスリー(大技3つ)でしたが、いまは3分以内というルールになってます。初代の三玉王は、言い出した信玄餅君本人でした。これはモチ知識です。

三多摩ジャグリングフェスティバル

 この三多摩とは東京都多摩地方(23区外)の北多摩、西多摩、南多摩のことです。なぜか東多摩ははいりません。地域の名前が「さんたま」で、とてもジャグリングっぽかったので、2003年にこの地域の電気通信大学ぱさーじゅが呼びかけ、農工大アットジャグ、小平ジャグリング倶楽部、所沢JUGFLY、あきるのジャグリングクラブの5団体でスタートしました。第一回に50名を超える参加があったので当時としては大規模でした。

さんたまの誤解

 三多摩ジャグはボール限定という誤解が一部にありますが、シガーもデビルもディアボロもどんな道具でも大歓迎です。なまえがさんたまなだけです。三玉王も多少四角くてもいいかもしれません。

温玉

配信では誰も見てないときにちょっとだけ出しました

 感染防止のため、2020年、今年2021年と連続してオンライン形式の三玉王を開催しました。昨年、温玉とつけたのですが、最近オン玉という似た名前の大会が始まっているのを見つけたこともあり、宣伝は三玉王だけにしました。

永世司会と進行

 三玉王の司会はぱさーじゅ出身の、はばちゃんです。かれこれ10年を超えてやってもらっていて永世司会となりました。進行・運営は私、にしのが行ないました。三多摩なのに、二人で回しています。

ルール

じゃぐたくさん穴探して

 三多摩ジャグリングフェスティバルのコンセプトは「ゆるいフェス」です。参加者も運営も可能な限り、がんばらない。スケジュールがずれようが気にしない、そういうイベントです。三玉王もゆるゆるで、だいたい3個以内、だいたい3分以内、観客投票で組織票も気にしない。というものです。1コンタクトでも、ダンスだけでも実は大丈夫。でもなぜかちゃんとすごい人が三玉王になります。すごいです。

編集大歓迎

 普通、動画ジャグリング大会は編集不可が多い、というかほとんどがダメなのですが、三玉王では編集大歓迎です。なんならアニメでもいいです。ということで、多彩な参加者があつまってくれて、とても嬉しい限りでした。

2021年の出場者たち

みんなありがとう

 このnoteを書き始めるときに、昨年2020年の三玉王の記事がタイトルだけの書きかけなことに気づきました。見なかったことにして、2021を書いています。
 昨年は5名の参加者で、うち2件がバーチャルとアニメ作品でした。とてもよかったです。
 今年はオンライン2回目ということで、倍増の11名がエントリー。うち2件はバーチャルで1件はRTAでした。とてもいいです。

結果

背景は三玉王

 結果としては、実写系でジャグ歴順に、1、2、3位となりました。
 三玉王はジャグ歴18年(自己申告)のひろたさん。3回目の優勝で、三世紀第一世三玉王に即位しました。
 ちなみに三玉王は、3年で10世代、9年で100世代=世紀、と数えます。二世紀過ぎたので18年と1年ということで19年目です。

ギュービッと

からだやわらかくていい!

 ハイテンポな音楽で、ピルエットやボディスローなどダイナミックな技に合わせて効果音がズキューンと響く、なんとも中二病全開でたのしい動画です。中学生かと思えば、なんと、長崎の小学生。いろいろおませさん。今年の最年少で、ジャグリングもしっかりしててすばらしい。

あおて

2個いっぺんでもはずむ

 ギュービッと君のライバルの中学1年生。こちらも効果音がばっちりドキューンと決まった真正中二病。ネックスローやリバースペンギンなどマニアックな技が光っていました。
 とくに、1UP2UPの、2個のほうを同時にシャツでバウンスするのはおもしろかった。みんな上手すぎ。

団子

昭和?という印象がいい

 どうしてジャグラーはコインランドリーのような場所でジャグリングしたがるのか?ガンディーニプロジェクトのジャグリングDVDの名作 Bouncing in Paris を思い出しました。適度に狭く人がおらず、しかも、暇、という環境はジャグリングのためにあるのでしょう。
 そしてやっている技がウィンドミル。素敵。

utm

おしゃれ天井カメラ

 おしゃれジャグラーの筆頭。昨年2020はスタジオでのおしゃれ文字ピタで出場してくれました。今年は生活感のある自室ですが、それでもおしゃれ。ずるい。
 トス、ボディースロー、ストール、マニピュレーション、パズルにダンスと3ボールの技能全制覇なジャグリングで JJF2021 での活躍を彷彿とする動画でした。映像的にも、部屋ならではの天井撮影に、天井撮影ならではの技がはめてあるのが素晴らしいです。

スルー

前後関係がおかしい

 タイパンツっぽいスタイルだとイケイケな人が多いのですが(個人の感想です)、なんだかはんなりとした立ち振る舞いが人柄よさそうな感じでした。コメントで他団体の人への感謝のことばあってなるほど。
 大きな動きに合わせて飛ぶボールのコントロールが美しい演技。そして、最後のワイドネックシャワーがすごいのですが、それを強調する編集もうまかった。

情報量の多い画面と情報量の多いジャグリング

 実写+ゲーム映像のジャグリングRTA作品。RTA自体がいまネットで熱い題材でそこに上手にジャグリングがはまっています。しかも、やっている技は、パズル系。ゲームRTAにぴったりです。
 技はもう何をやっているのか目が追いつきません。動画ならではのスロー再生でなんとか追いかけてみましたが(最近のYouTubeは多機能!)追いかけてもやっぱり理解しきれず、ただすごかった。

ぬっきー

リアルぬっきーに見えてくるからこまる

 なにげに以前の三玉王です。でも、どうみてもかわいい。
 ミクさんに、ぬっきーさんが魂をこめてジャグリングしてもらった曲ピタ動画でした。曲は45秒。MikuMikuDunce(MMD)で作られたジャグリング動画。
 初音ミクが3ボールジャグリングするのですが、やってることがえげつないし、そのせいかちゃんと「ああ、ぬっきーさんだなぁ」と感じが伝わってくるのが不思議でした。そういうふうに滲み出ちゃうんですね。
 最後のミクさんにぬっきーさんの顔が浮かんできて、言葉に詰まります。

トスキャッチでこの形

 運営のネタバレをしてしまうと、前日の飛び込み参加でした。実は不勉強でどこのどなたか分かってなかったりしますが、年季の長いガチジャグラー。
 何系と言ったらいいのでしょうか。マニピュレーションとパズルとハンドバウンスと水を足して4で割ったくらいのあっさり面白い不思議テイスト。なんというか、ナ系かな。新しい世界を切り開いているのは確かです。
 僅差で3位。たくさんの票を集めていました。

三珠さくまる

やりたい

 ワープホールを使ったジャグリングで、動き的には、バウンスサイトスワップが一番近いのでしょうか? バーチャルジャグラーならではのギミックジャグリングの実装と実演は、いまこの人をおいて語れません。VR世界のジャグリングトップランナーです。
 ジャグリングを鑑賞するときの一つの醍醐味は、わけわからなさ、にあると思っています。なんかわちゃわちゃしてそれが面白い、ということがジャグリングの本質じゃないかと。ワープホールの意味が分かってもなお、すぐには目が追いつかずわけわからない面白さが素敵です。

いぬ

なぜか いぬ

 昨年はマーラだった大橋さんです。
 長崎から発信する映像はいつもシャープで(ブラーがかかっていても!)おしゃれで、ピンポイントに心のどこかを突き刺してきます。言い換えると、なぜかしっかりコンセプトが伝わってくる気がするのです。
 今年の動画はフェイクがテーマかなと思いました。心地よいボールの流れを見ていると、突然に「なぜそこで投げなかった?」「なぜ取らなかった?」という瞬間が、そこここに散りばめられています。しかも、それはフラストレーションではなくて、心地よい驚きを伝えてくるのです。素晴らしい。
 後日一般公開されたときの動画のタイトルはバグだったのでなるほどでした。

ひろた

パーフェクト

 三玉王の3回制覇。これは、ひらのまさきさんに次いで二人目の快挙です。永世三玉王にも認定されましたが、また出たいとのこと。きっと来る。
ジャグリングはひろた節のオンパレードで彼ならではの、謎のオリジナル技でいっぱいでした。
 しかしこの動画の白眉は技ではなく、究極ともいえる曲ピタでしょう。
 曲はPERFECT HUMANで、そのオリジナルのダンスのサビ部分をジャグリングしながら踊り(?)ました。ダンス曲ピタというと、ジャグリングはそっちのけで踊り狂う(ウェイタオスタイル)という形がほとんどでした。楽だから。しかし、ひろたさんは、持ち味の謎技を組み合わせ、ダンス中もしっかりボールが動いてジャグリングしていて、すごかった、素晴らしい、面白い。
 なっとくのキング、三玉王です。

猫が三匹! さんたま〜

三玉王は三多摩ジャグリングフェスティバルの中のイベントです。
世の中が落ち着いて、また、体育館で100人くらい集まってゆるゆるとジャグリングできる日を楽しみにしています。



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