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「感謝!!」「グレーベンギター(Greven Guitars Japan)のこと、 GREVEN JCutaway Maple」

 「終活ギター アコギ庵」「アコギ弾き比べサロン アコギ庵」です。
 アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
 そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。初心者の方用、中級者用のギターもあります。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。アコギ好きの皆様とお話しすることを楽しみに、お待ちしております。


「感謝!!」

 読んでいただいている皆様、明けましておめでとうございます!

 昨年11月の途中から、急激にアクセス数が増えてきました。ギタ友から「Googleのオススメ記事に出てきたよ。」という事を教えてもらいました。そのせいかも?と思っています。noteでも3週連続で"あなたの記事が話題です!”というお知らせが来ました。本当にありがたいことです。読んでいただいた皆様には、感謝しかありません。ありがとうございます!!

 そして、今年もまた1月1日にnoteからこんなお知らせが

ありがとうございます!!
皆様に感謝を込めて、自筆で書きました。ヘタな字ですみません。


「グレーベンギター(Greven Guitars Japan)のこと、GREVEN JCutaway Maple」
 前回の記事に関連して、グレーベンギターのことを書きます。
 最近ではGreven Guitars という表示が多くなって、Greven Guitars Japanとはすぐに見分けがつきにくくなっています。個別の説明文を読んで初めて、これはGreven Guitars Japanなんだなとわかることが増えてきました。最近は円安の影響で、海外から購入されるケースも増えていると聞きます。外国の方からすれば、ほぼ見分けがつかないと言ってもよいぐらいではないでしょうか。
 ウェブサイトでは「押尾コータロー氏の為にJohn Greven自身が設計、監修を行い、日本の熟練製作技術で完成した”New Oshio-D”。」と説明されています。これはおそらく、設計されたスペックどおりに製作されているということでしょう。アコースティックギターは、どれだけ正確にスペックどおり製作したとしても同じ音にはなりません。使われている木材に、まったく同じものが無いからです。

 個人のビルダーが製作するハンドメイドと言われるギターは材の選定から始まり(これが一番重要)、1本1本その材に合わせて個別のチューニングをしていくようなものだと考えています。材の厚みから削る量、重さや硬さ等々、すべてが微妙に違っているものです。そのことから、私はGreven Guitars Japanのギターは、純粋なハンドメイドのギターとは違うものとしてとらえています。だからと言ってGreven Guitars Japanが悪いと言っている訳ではありません。現実に人気があり、評価されていることも事実です。同じ土俵の上で比べるのは、ちょっと違うかなと感じたので書かせてもらいました。グレーベンさんは、材の特性を見抜く能力が非常に優れたビルダーだという話を聞いたことがあります。
参考に、こんな動画を見つけました。字幕を付けて日本語で表示させれば、ある程度中身は理解できると思います。

ついでにグレーベンさんの動画を2本(過去の記事でも紹介済ですが。)

https://www.youtube.com/watch?v=H50WSQqlYYU



 同じようなケースとしてGallagher guitar があります。こちらの説明は省きますが、日本製のGallagherと本物とでは相当な価格の差があります。こちらはハンドメイドとは程遠い廉価版も製作されていたようで、当時かなりイメージダウンしたような覚えがあります。そのせいかどうかわかりませんが、日本製のGallagherは比較的短い期間で終わってしまったようです。

 アコギ庵にある「GREVEN JCutaway Maple」について。

神戸のギターショップ、ヒロ・コーポレーションで販売されたギターです。
ほとんど使用感が無く、メッチャ綺麗! 抜群のコンデションです。
シリアルナンバーから、1999年頃の製作と思われます。

 前回に記事で「メイプルのギター」について書かせていただき、その中でGREVENのメイプルについても少し書きました、今回はもうすこし詳しく、このギターについての紹介をさせていただきます。
 GREVENのメイプルと言っても、本数はかなりあります。それぞれが違うサウンドを持っていますので、一括りにしてしまうことはできません。そんな中で、このギターは、特別な「甘く優しい音」を持っています。ローズ系やマホガニー系とは全く違う音色です。ローズ系のような低音の太さや、マホガニーのような明るく軽快なサウンドでもありません。ややもすると「インパクトがないな。」と感じてしまう方も少くないでしょう。しかし「木の持つやさしさ」が非常によくわかる音色です。最初からこのギターを選ぶ人は少ないかもしれませんが、2本目以降のギターの候補としては「アリ」だと思います。是非、弾いていただきたいギターです。

 グレーベンギターについて、もう少し書いておきます。
 グレーベンギターと言えば、代名詞のように言われていたのが「造りの粗さ」です。それについては製作されてきたギターの数を知って、初めて「なるほどな。」と思ってしまいました。2018年2月時点で2,352本とのこと。ギターの製作を始めたのが1970年代の後半ぐらいからですので、年間50本以上ということになります。個人製作のビルダーとしては、驚異的な数字です。知り合いのビルダー何人かに聞いたことがありますが、概ね1カ月に1本というペースです。(リペアやセットアップの依頼をどれぐらい受けているのか?、工房の広さ等によっても変わってくると思われます。)そこから考えると、丁寧に作ることは不可能だろうなという推測ができます。もし購入される場合は、そのことに留意して選ばないと後で痛い目に合う可能性が高くなります。その点については、Greven Guitars Japanのギターの方が安心だと言ってもよいのかもしれません。

別のグレーベン F-HBDXの指板のバインディング。これぐらいは当たり前?
上記の F-HBDXです。1980年頃のもの。状態はメチャクチャ良いです。
サイド・バックはハカランダで、音も凄い!
ネックのリセット、フレット交換を含めて、ヒロでフルセットアップした個体です。

 造りが粗いことで有名?なグレーベンですが、例外もあります。神戸のギターショップ"ヒロ・コーポレーション”で扱われていたグレーベンです。ここのものは、当時の職人さん(アコギのリペア、セットアップにかけては、この方が世界一だと思っています。その評価は今も変わっていません。)が全て手直しをして、セットアップされていました。手直しも生半可なものではなく、ネックのリセットや指板の交換等も当たり前のようにされていたようです。(岡崎倫典さんのホワイトレディが有名ですね。指板がそっくり交換されています。)
 ヒロ・コーポレーションで販売されたグレーベンは、セットアップも完璧で何の心配もありませんでした。別モノと言ってもよいかもしれません。(グレーベンに限らずヒロで販売されていたギターは、すべて完璧と言ってもよいぐらいの調整がされていました。)今となっては見分けるのは難しいかもしれませんが、間違いなくヒロのグレーベンということがわかるのであれば安心して使えると言えます。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
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