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「弾いていただきたいギター その⑥Santa Cruz Vintage Jumbo(2000)」「アコギの弦の話」
アコギ庵の目的の一つに、出来るだけたくさんの方に自分のギターを弾いてもらおうということがあります。MARTINのヴィンテージやSOMOGYI、GREVEN、FIELDSなどそう簡単には弾けないであろうというギターがいくつかあります。それ以外にもジャパンヴィンテージやGUILD、TAYLORなどもあります。まずは写真でお楽しみいただき、興味を持たれたギターは是非弾きに来てください。 (オープンが遅れておりましたが、何とか3月にはオープンできそうです。日程等は、決まり次第お知らせいたします。)
マホガニーサイド・バックのギターが続きます。この後もまだ続きますが、今回はサンタクルーズのヴィンテージ・ジャンボです。このギターは、ラウンドショルダーのジャンボボディで、シトカスプルースとマホガニーの組み合わせが特徴です。個人的な感想ですが、用途は問わない万能型のギターではないかと思っています。マホガニーの特徴である明るさと、豊かな低音を持っています。ハカランダのようなローズ系の重たさは無く、高音とのバランスの良さを感じます。
細かな仕様等については下記を参考にしていただければと思います。
Vintage Jumbo | Santa Cruz Guitar Company
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ナットの幅が45.00mmあるので、太いなと感じる方もおられるかもしれませんが、厚みはそれほどないので少し弾いていれば慣れると思います。指が太い方であれば、これぐらいの方が弾きやすいかもしれません。
あと特徴的なのは、ボディの厚みです。マーチンのDモデルと比べると約1cmほど薄くなっています。(ネック接合部で概ね90mmぐらい)ボトムの部分でも1cm弱(8~9mmぐらい)薄くなっています。マーチンのDタイプ、特にハカランダやマダガスカルなどのローズ系ではどうしても低音部分が強くなりすぎる傾向があります。おそらくそういったことから、ドレッドノートのような大きなボディでありながらも低音と高音のバランスをよりよくするための判断だったのでしょう。サンタクルーズでは一般的なDタイプでも、マーチンと比べるとボディを薄くしているようです。GREVENでもそういう傾向はあったように記憶しています。
ボディの形はラウンドショルダーでサンバースト、イメージはギブソンのJ-45やサザンジャンボという感じですが、サウンドは似ても似つかぬ世界です。サンタクルーズの特徴であるクリスタルクリアートーン、非常に洗練されたマホガニーサウンドと言ったらよいでしょうか?これはこれで魅力があります。
残念ながら日本ではほとんど流通がないようです。価格もかなりの高額なので仕方がないのかもしれません。ネットで検索してアメリカのショップで見た新品価格は、7,300ドル余り。今のドル=円換算で100万円ぐらいになります。中古でも3,500~5,000ドルぐらいで取引されたとのこと。日本円で50万円弱~70万円弱。けっこうな価格です。
「アコギの弦の話」
今まであまり触れてきませんでしたが、弦のことを書いておこうと思いました。自分のまわりの方々のことを参考にして見ると、よく使われているのはダダリオ、マーチン、ジョンピアース、エリクサーという感じでしょうか。ダダリオとマーチンが多いのは、音質よりもランニングコストを考えてそうなったのでは?と思っています。自分も含めてのことですが、こまめに弦を交換するとその費用はかなり大きくなってしまいます。特に昨年あたりから海外のインフレと円安で、弦もかなり値上がりしてきましたので余計に出費が大きくなりました。
弦はメーカーやその種類によって、ものすごくギターサウンドに大きな変化をもたらせます。そのことを踏まえて、自分のギターに最適な弦を選ぶ必要があります。特にライブ活動をやっている方や、録音・動画撮りなどを考えている方には、最適な弦を知っておくことは大切です。普段は妥協してコスト第一でリーズナブルな弦を使うのは悪いことではないでしょう。が、そこそこ良いギター、あるいはかなり高額なギターをお持ちであれば、最高のサウンドを得るために最適な弦を張って使いたいものです。
別観点での話になりますが、皆さんは弦を交換した時に、誰ぐらい「音が良くなった!」と感じるのでしょうか?
私の場合は「嫌な感じ。」と思うことの方が多いです。交換したての弦はどうしても‟ギラギラ感”が強く、落ち着いてくれるまでにかなりの時間がかかります。以前よく使っていたダダリオのフォスファーブロンズ弦の時などは「翌日の方が、音が落ち着いてきてええな。」と替えるたびに思っていたものです。鳴りの良いギターをお持ちの方であればわかっていただけると思いますが、ギターが鳴っていれば弦が古くても良い音(ボディ鳴りの音)がします。逆に言うと弦交換した時のギターサウンドの感じ方で、良いギターかどうか(鳴っているギターかどうか)の判断の目安の一つになり得ると思っています。
拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
宛先 e-mail:mail@acogian.com または twitter(@acogibucho)にお願いします。