「お客様とのあれこれ 動いたもん勝ち」「最近のビックリ！」
「終活ギター アコギ庵」「アコギ弾き比べサロン アコギ庵」です。
アコギ一筋５４年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか？》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。初心者の方用、中級者用のギターもあります。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。アコギ好きの皆様とお話しすることを楽しみに、お待ちしております。
「お客様とのあれこれ 動いたもん勝ち」
弾いたことのないギターを弾いて、自分が知らなかった音を知る。それによって新しい世界を広げて行く。その手助けができていることを、折に触れ感じています。実際にギターを弾きながら、「これはこう、あれはこう。」という具合に、音と言葉のやり取りをしながら、少しずつ共通言語（共通認識）を作り上げていきます。時間はかかりますが、反復することで徐々にお互いの感覚が近づいていきます。
少し前の話ですが、お客様で素晴らしいギターをゲットされた方がおられます。コリングスを所有されていて、主にサンタクルーズを弾いていただきました。何度も来ていただき、MartinやGREVENなども弾いてもらってそれぞれの鳴りを比べてもらったこともあります。
最終的に他のお店で素晴らしいギターをゲットされたのですが、コンディションや鳴りから考えれば格安と言ってもよい価格でした。このギターを購入されるまでの経過を含め、非常に良いアシストができたのではないかなと思っています。（ゲットされたギターはSanta Cruzでした。）
手前味噌ですが、こちらに来ていろいろなギターを弾いてもらったからこその結果だと自負しています。それとお客様の行動力があったからできたことでしょう。（ここ、大事です）
アコギ庵という店。胡散臭いと言えばそうですし、見る方によっては敷居が高いと感じておられる可能性もあります。それでも勇気を出して連絡していただき、来られることで、なんらかのお役に立てたと思っています。
もう一つ、これはつい最近のお話です。３０年近く会っていなかったギタ友から連絡があり、持っているギターと最近購入したギターの点検をお願いしたいとのことでした。依頼のあったギターは２本、somogyiとブリウォーのOOO-18でした。
Somogyiの方は、非常に良いコンディションでした。特に気になるところはなかったのですが、持ち主の方曰く「ちょっとビビるところがあるんです。」とのこと。ネックはほぼ真っ直ぐで、ナット・サドル、フレットも問題なさそうでした。とりあえずサドルを上げることぐらいかなというアドバイスをして、シム用に使える薄い木材の板（0.4㎜厚と0.2㎜厚）をお渡ししました。
プリウォーのOOO-18の方は、バックのブレイシングが外れているように感じました。フレットもかなり使われた状態で、研磨ぐらいはしたほうが良いかな？かなり摩耗しているので、交換もありかな？という評価でした。ただトップの膨らみはなく、ネックも真っ直ぐでした。プリウォーのマーチンとしてはかなり良い状態です。アドバイスとしては、どうせならフレットを交換して、指板のレベリング、ナット・サドルの交換まですればビシッとしたギターになると思います。今のままでも我慢できるなら、しばらくこのまま使ってリペアとセットアップを一気にした方が良いと思うとお伝えしました。
私の説明に納得していただき、「見てもらって良かった！安心しました。」というお言葉をいただきました。これも３０年ほどのブランクを飛び越え、勇気を出して連絡してもらったからこその結果です。
悩んでどうにもならない時は、とりあえず動きましょう！何かが始まるかもしれません。動かなければ、ゼロのままです。時と場合によっては、マイナスになってしまうこともあるかもしれません。
＂動いたもん勝ち！＂です。
「最近のビックリ！」
以前に比べて頻度は少なくなりましたが、時々はアメリカ市場の動きを知るためにあちこちサイトをチェックしています。そんな中、最近びっくりした（その価格にです。）ギターを紹介します。
１本目 Martin D-28 1953
このギター、すでにSoldになっていますが、５５，０００ドルでした。今日現在（２０２５年１月１６日）のレート１ドル＝１５６円で計算したら、
８，５８０，０００円！！ マジでびっくりしました。商品説明で
＂1953 年製 Martin D-28。ミステリー トップ。シェイド トップ。これは戦後 Martin の究極の仕様なのかもしれません。これは間違いなく希少で魅力的な構成であり、最初の購入者の経済的な意志と偶然の素材の偶然の両方によって実現しました。50 年代初頭に D-28 を注文すると、2 年待たされることがよくありました。1953 年にこのモデルが製造されたのはわずか 675 台でした。「シェイド トップ」のサンバースト仕上げを注文するのは非常に珍しく、価格が割高で、この期間に 1 年に 5 本未満しか存在しないと推定する人もいます。多くの人が知っているように、このギターを含む 1953 年のギターの大半は、その前後の年によく使われていたシトカ種ではなく、「ミステリー トップ」のレッド スプルースで作られました。その結果、戦前のスキャロップ・ブレースのアディロンダック・トップと戦後のストレート・ブレースのシトカ・トップの間を埋める、非常に豊かで開放的なサウンドが生まれました。＂（Googleで翻訳したものです。）
というようなことが書かれていました。１９５３年のギターの大半がレッドスプルースで作られていたということも、初めて知ったことです。（１９５３年にトップがシトカではないギターが多いことは知っていましたが、アディロンダックだと思っていました。過去に１本所有していましたが、シトカではありませんでした。購入したアメリカのショップは、ジャーマンだと言っていましたが・・・。）
２本目 Martin 000-42 1921
最初に見た時、桁が一つ違うのでは？と思わず二度見してしまいました。
説明文の頭に＂希少性。状態。音。歴史的意義。これらはすべて、この 1921 年製 Martin 000-42 のような「ブルーチップ」ギターの購入を評価する際に考慮すべき事項です。＂と書かれていました。写真で見る限りピックガードは取り外されているようでしたが、オリジナルではマンドリン スタイルのアイボロイド ピックガードが装着されていたようです。
個人的にはそれほど興味のないギターなので、今まであまり知識がありませんでした。（調べようともしていませんでした。）あらためて説明文などを読んでいて「へぇー、そうやったんか～！」と驚くことがたくさんあります。知らなかったことを知るのは、面白いです！
拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
アコギ庵は「ギターを弾いてもらって、ゆっくりアコギの話をする。」そんな場所です。勝手ながら、完全予約制で運営させていただいております。
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