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「アコギに対するアプローチの差」「弦でこんなに変わるのか!!」

 「終活ギター アコギ庵」「アコギ弾き比べサロン アコギ庵」です。
 アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
 そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。初心者の方用、中級者用のギターもあります。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。アコギ好きの皆様とお話しすることを楽しみに、お待ちしております。


「アコギに対するアプローチの差」
 フィンガーピッキングプレイヤーとその他のプレイヤーでは、アコギに対するアプローチ(音とプレイヤビリティに対してどう取り組んでいくのか?)に大きな差があることを感じています。

 それぞれの演奏スタイルや楽曲に対して求められるサウンドも違いますので、アプローチも違ってきて当然なのですが…。

 フィンガーピッキングをされている方の方が、より深くアコギのサウンドやプレイヤビリティを追求されているように思います。(フィンガーピッキング=インストゥルメンタルというくくりのつもりで書いています。)ギターの音だけですべてを表現しなくてはならないので、当然と言えば当然なのかもしれませんが。私の場合(今はそうではありませんが)、一時期フィンガーピッキングにハマっていた時期があります。ずっと唄モノでライブをやっていましたが、フィンガーピッキングではそこまでやろうとは思っていませんでした。ですので、フィンガーピッキング用に使っていたギターにピックアップを装着したりもしませんでした。(唄モノ用にメインで使っていたGREVENには、M-factoryのコンタクトをつけています。)
 自分のまわりでフィンガーピッキングをされている方の中には、機材にも相当お金をかけて(当然ギターにもですが)おられる人もいます。ピックアップ、プリアンプ、エフェクターから最後はシールドにまでこだわっている方が少なくありません。アマチュアですが、可能な限り良い音でギターを弾きたい、良い音を出したいという姿勢で活動しておられます。

 そういう面から考えると、フィンガーピッキング以外のアコギプレイヤーの皆さんはそこまで音やプレイヤビリティに拘ってはいないように見えます。言い方が良くないかもしれませんが、「どちらかと言えばギターの音には無頓着」と言う感じがします。特に唄モノを中心に使われている方にそういう傾向があるように感じています。唄モノを中心にしている方々からすれば、「あくまでもメインは唄、ギターの音が目立ってしまうのはいかがなものか?」という考えもあるのかもしれません。100%とは言えませんが、概ねそういう感覚でギターを弾いておられる方が多いという風に言ってもよいのではないでしょうか?(個人的な感想です。)

 より音のグレードが高いギターを弾いて唄うことは、唄う質を上げることに繋がります。唄に対するモチベーションが変わってきます。極端に言ってしまうと、唄が変わってしまうと言ってもよいぐらいです。何よりも、唄うことがより楽しくなるのは間違いないです。歌い手にとって、プラスになることしかないと思っています。しいてマイナス面を上げるなら、お金がかかってしまうことぐらいでしょうか。(ここが一番のネックかもしれませんが・・・。)

 フラットピッキングで使うにしてもフィンガーピッキングで使うにしても、インストをやるとしても、唄モノをやるとしても、良い音のギターを弾きたいという気持ちに差はないはずです。
 アコギに対するアプローチの仕方は人それぞれです。これが正しいとか間違っているとかの話ではありませんが、時には立ち止まってじっくり見直すのも良いのではないでしょうか?自分の好みも、気づかないうちに少しずつ変化しているかもしれません。以前はすごく良いと思っていたギターの音がイマイチだなと感じたり、これはアカン(ダメ)と思っていたギターを久しぶりに弾いたら「意外とええかも?」と評価が変わってしまったことが何度もあります。自分もギターも少しずつ変化しています。


「弦でこんなに変わるのか!!」

Martin D-41 1971 ジャーマンスプルーストップ

 我が家のニューフェースです。2月の初めに入手して、リペアと調整が終わり手元にやってきました。届いてすぐチューニングして弾いてみたのですが、何か違う!?音のまとまりがない感じで、バランスが崩れているという印象でした。あちこち叩いたり(叩くと言っても、指でコンコンする程度です。)、中を覗いてみたりしましたが原因がわかりません。チューニングも不安定でしたので、とりあえず弦を替えてみようと思いピラミッドのライトゲージに張り替えました。

ピラミッド フォスファーブロンズ ライトゲージ
アメリカでは、ジョンピアースの1.4~1.5倍ぐらいの価格です。

 結論から言ってしまうと、すべて解決しました!
 いやー、びっくりです。いろんな意味で驚かされたという表現がピッタリです。張り替える前の弦も安物ではありませんでしたし(誰もが知っている世界的に有名なメーカーの弦でした。)、古くなっていた訳でもありません。
 弦を替えてチューニングをし弾き始めた途端、マジでぜんぜん違うギターになりました。どこのメーカーのものであろうと、弦の品質(という言い方が良いのかどうかわかりませんが)にはばらつきがあります。同じロットでも完全に均一な訳ではありません。そのことは常々感じていましたし、そういう目で見てもいました。それにしても、ここまで違うのか?今回はそのことをあらためて思い知らされたケースです。
 たまたま張られてた弦が、めったにないほど悪いものだったのでしょう。そのメーカーの弦に対してそこまで悪い評価は聞いたことがなかったので、おそらくたまたま悪い弦に当たってしまっただけなのかもしれません。あらためて、弦のことを考えるきっかけになりました。

 弦を替えただけで、こんなにギターの評価が変わるのか?そう思う方も少ないないと思います。が、弦の差は(弦による音の差は)本当に大きいです。
 自分だけかもしれませんが、最近いくつか他の弦を試してみて感じたことがあります。弦自体にキラキラ感があって、最初は良い音に思えるんですが、よくよく聴いてみたらボディが鳴っている感じの音ではないなというように変わってきました。おそらく自分の感覚は間違いではないと思っています、つまり、弦自体に何かしらそういうキラキラ感が出るような加工がされているのだなと。逆に言うと、本当のボディの鳴りを引き出せていないのでは?ということです。個人の感想なので、これ正しいのかどうかはわかりません。話半分で、読んでいただければ幸いです。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
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