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「リペアの話」「相談あれこれ」

 「終活ギター アコギ庵」「アコギ弾き比べサロン アコギ庵」です。
 アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
 そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。初心者の方用、中級者用のギターもあります。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。アコギ好きの皆様とお話しすることを楽しみに、お待ちしております。


「リペアの話」
 ここ最近、リペアの相談が増えてきました。内容は様々ですが、みなさん口を揃えておっしゃるのは「どこに依頼すればよいのかよくわからない。」ということです。あちこちサイトを調べてみましたが、値段もピンキリです。(自分の中にあるリペア代金を基準に考えると、かなり高くなっていました。昨今の物価の上がり方からすれば、仕方のないことですね。)もちろんリペアのレベルも、相当な差があります。ひどい場合は、リペアに出す前より状態が悪くなって帰ってきたという話も聞きます。大手の楽器店にリペアに出したからといって、必ずしも良いリペアができるとは限りません。要は、どんな人が作業をするのか?というのが一番大きな問題です。

 そのリペアマンがどれだけアコースティックギターのことを知っているのか?どれだけ経験を積んでいるのか?もっと細かく言えば、リペアマンの性格や手先の器用さも含んで総合的に判断することになります。そこまで詳細な情報は、一般のユーザーに知られることはほとんどありません。ネットで少し検索しただけでも、本当にたくさんのリペア工房がヒットします。中にはホームページはやYouTube等で、実際のリペアの写真や動画を上げているところがあります。が、自分の目から見て、おススメできないなと思うことの方が多いです。

 その他にも大事なポイントがあります。ダメ出しができるかどうか?です。依頼するお客様の方にそのリペアが本当に質の高いものかどうかを判断する力があれば良いのですが、ほぼそれは望めません。ですので、そこのところをショップの方できちんとチェックしてくれるところを探さないといけません。自分で直接リペア工房に持ち込んだ場合は、自分でダメ出しをしなくてはいけないことになります。依頼したとおり、もしくはそれ以上に良い状態になっているかどうか?きちんと見極めて、場合によってはやり直してもらうようにしなければなりません。それをリペアした相手に言えるのか?相手の対応も大事な要素になります。
 依頼したリペアマン、あるいは工房がどういう姿勢でギターを見ているのか?も一つのポイントです。言われたことだけをするのか?ギター全体をきちんと見て、気になるところは細かく説明して、あとは依頼主がどうしたいのかをきちんと確認してくれるのか?というところです。欲張ってあまり多くを望むのも良くないのかもしれませんが、願わくばそういうところ(人)に見てもらいたいなと思います。費用の面で言えば予定より高くなってしまいますが、後日また別にリペアするより効率が良いのは間違いありません。


 今回は、記事に関連する写真がありません。記事の内容とは全然関係のないギターですが、文字だけではちょっと味気ないので入れてみました。

Gibson J-45 1960 
ブリッジはエボニー製に、サドルも象牙に交換されています。
ヘッド、64年前のギターとは思えないほどきれいです。
ナット、ブリッジピンも象牙に交換されています。
バック、サイドも綺麗な状態です。大事に使われてきたことがわかります。


「相談あれこれ」
 リペア以外にも様々な相談があります。実際にネットのURLを送ってきて、「このギター、どう思いますか?」というのもありました。自分が以前所有していたものであれば、その経験から感じたことをお伝えします。それでも個体差がありますし、その方の基準がどこらあたりにあるのかもわかりません。差しさわりの無い範囲でお答えすることになります。質問→回答を繰り返して、最後は「弾いてみないとわかりません。」ということになってしまいます。

 つい最近、ヤフーオークションに出品されているギターのことで相談がありました。ヤフーオークションもフリマサイトと同じように、かなりトラブルが多いみたいです。
 フリマサイトのトラブルは、自分にも経験があります。その詳細については過去の記事にもあげていますので、興味のある方はご覧ください。下記にURLを貼っておきます。

 この記事には続編があります。全部で4回の記事です。
「続・フリマサイトの闇」、「続・続・フリマサイトの闇」、「フリマサイトの闇 最終回」

 話を戻しましょう。相談があったギターは1970年代のMartin D-28で、その時点で相場の半額以下の価格でした。(相談があったのは午前中で、その日の夜に終了というもの)価格的に言えば、そこから5万円ぐらい上の価格で落札できれば割と良い買い物という印象でした。(落札後にまったく何もしないでよいのであれば・・・、ですが。基本的に相手がプロでない限り、保証やアフターサービスはありません。ですので、その分安くて当たり前だというのが自分の考えです。)
 試奏することができないので、価格とその商品の説明や写真等で判断するしかありません。ある意味博打と言っても、あながち間違いではないでしょう。フリマサイトやヤフーオークションで高額なギターは買うべきではないというのが自分の考えですので、それを友人に伝えました。その後少し気になったので、その商品を見つけて写真と説明を読んでみました。案の定というかやっぱりと言うか、説明文の中に「ノークレームノーリターン」という言葉がありました。これだけで、もうアウト確定です。九分九厘"クレームを入れるか、キャンセルする何か"があるのは間違いないです。少なくとも商品に自信があるのであれば、そんな文言を書く必要が無いからです。

 それと、何名かの方から質問が寄せられていたのですが、その回答が「写真で判断してください。」でした。質問に対してきちんと答えていない(もしくは答えられない?)場合は、高い確率で何か問題があると考えられます。これで「絶対にこのギターは買うべきではない!」という確信を持ちました。確認してすぐに、友人にもそのことを伝えたら納得してくれました。

 写真にしろ説明文にしろ一番大切なのは、マイナスの部分をどれだけ正直に伝えているか?ということに尽きます。全部が全部そうだとは言いませんが、フリマサイトで出品されている商品に法外な価格をつけている方がおられます。市場や世の中のことを全く知らないのか、誤った情報で普通とは違う価値観を持っておられるのか?自分の希望だけで価格を決められているのか?何が原因なのかはよくわかりませんが、買う人の立場になって考えていないのは確かだと思います。中には良心的な方もおられますが、そうでない方の方が圧倒的に多いです。売りたいなら、売る方ももっと考えるべきでは?そう感じることが多いです。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。(と言いながら、今回は文章少な目でした。写真は多かったですけど)皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
 アコギ庵は「ギターを弾いてもらって、ゆっくりアコギの話をする。」そんな場所です。勝手ながら、完全予約制で運営させていただいております。
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